みちのくの小京都、角館。

 

武家町である内町と商家町である外町から成り、武家町は南北に広がっています。

 

そして、北側の武家町が重伝建地区。

 

◆角館◆

(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

 

武家町らしい黒板塀と巨木。

 

戦国時代は戸沢氏の領土だった角館ですが、関ヶ原の戦い後に佐竹氏が入封します。

 

その後、佐竹氏とその親族である蘆名氏が明治時代まで治めました。

 

それでは、

 

黒板塀の武家屋敷通り散策です。
 

小田野家

(仙北市指定史跡)

*期間限定見学無料(コロナ前)

 

佐竹氏に従い常陸国から移住した小田野家。

 

芸術家や医師も輩出している家柄です。

 

公開武家屋敷なのですが、この…

 

*訪れたのは9/19の為、現在の状況は不明

 

という事で、

 

横浜市民の私は門の外から見学。

 

住まいを公開されている訳なので、こういう行政判断もあるのでしょう。

 

奥に見える主屋は明治33年(1900)の築造。

 

 

河原田家

(仙北市指定史跡)

*見学料¥300(コロナ前)

 

蘆名氏の重臣であった河原田家。

 

学者や政治家を輩出し、私財で水力発電事業を興すなど、地域の発展にも貢献した名家です。

 

 

主屋は明治24年(1891)の築造。

 

古泉洞

 

稲庭うどんのお店やカフェもありますが、コロナ禍で観光客もまばら。

 

その分、静かな空気を満喫出来ます。

 

 

雄大な美しさで魅せる枝垂れ桜や巨木たち。

 

佐竹氏は京都の公家との繋がりも強かった為、多くの京文化が持ち込まれました。

 

角館の代名詞である枝垂れ桜は、二代佐竹義明が京都三条西家から正室を迎えた際、嫁入り道具の中にあった3本の苗木が元になったと言われています。

 

岩橋家

(秋田県指定史跡)

*期間限定見学無料(コロナ前)

 

主屋は江戸時代末期に修繕されたもの。

 

 

通りを振り返る。

 

 

空と太陽と木々の緑が眩しい。

 

桜や紅葉とは違う、緑の世界の魅力。

 

クランクの先も武家町は続きます。

 

 

通りに落ちる影に風情を感じて…

 

 

青柳家

(秋田県指定史跡)

*見学料¥500

 

こちらは普通に公開中で、特定地域住民排斥も無し。

*青柳家の記事は次回

 

青柳家は明治時代に大地主として栄えた家柄。

 

薬医門は万延元年(1860)の建立で、住宅部分も同時期の築造と伝わります。

 

石黒家

(仙北市指定史跡)

*見学料¥400(コロナ前)

 

江戸時代には財政担当として佐竹氏に仕え、昭和・平成の時代でも角館町長や仙北市初代市長を輩出した名家で、今も直系のご子孫が住まわれています。

 

薬医門は文化6年(1809)の建立。

 

住宅部分も同時期の築造とされていて、角館に現存する最古の武家屋敷です。

 

こちらは公開そのものが停止中でした。

 

代わりに、前回訪問時の写真。

 

*2013年の写真

 

この時、物腰の穏やかなご当主が丁寧に解説して下さったのが良き想い出。

 

 

石黒家のモミの木は角館一の巨木。

 

旧石黒(恵)家

*見学無料(コロナ前)

 

昭和10年(1935)築造で、武家屋敷と近代住宅の様式を融合しつつ、洋のテイストも取り入れた貴重な建築。

 

武家屋敷見学が出来なかった分、通りの雰囲気を存分に満喫した角館でした。

 

いずれまた。

 

次回は冬?春?

 

次回、青柳家の記事を送ります。

 

続く。

 

 

 

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