10年程前に一人旅に目覚めて以来、幾度か訪れた宮城県。

 

知らない事ばかりで、ブログも始めていなかったあの頃の自分。

 

今回、6年振りの宮城。

 

史跡に寺社に重伝建に温泉…

 

"今の自分"で宮城を感じてきました。

(そして、"未来の自分"に繋げていきたい)

 

そんな宮城漫遊です。

 

まずは、ライフワークの重伝建巡りから。

 

<重要伝統的建造物群保存地区>

通称、重伝建。
文化財保護法に基づき、国が選定した保存地区です。

現時点で、43都道府県118地区が選定されています。

 

福島から在来線で大河原駅下車。

 

駅前から路線バスで20分程、豪壮な蔵の町並みに着きます。

 

◆村田町村田◆

(重要伝統的建造物群保存地区)

 

村田は江戸時代、紅花交易で栄えた町。

 

500m程の通りには、店蔵と表門が一体となった風景が続いています。

*店蔵の読みは"タナグラ"

 

それでは、

 

江戸の栄華に想いを馳せて、"みちのく宮城の小京都"を巡ります。

 

旧大沼家住宅(村田商人やましょう記念館)

(国指定重要文化財)

 

明治7年(1874)建築の土蔵造りの店蔵。

 

紅花や綿・絹業で財を成した、大沼正七家の旧家で、"やましょう"の屋号を称しました。

*詳細記事は次回

 

まずは、

 

向かいの東側の店蔵たち。

 

ヤマニ邸

 

明治29年(1896)築。

 

観光案内所も兼ねていて、軒先きでは、"くらりん"がお出迎え。

 

カネショウ大沼邸

 

大正3年(1914)築の旧紅花商家。

 

土産品や郷土品を扱っていて、内部見学可。

 

勝手口から続く小径が風情たっぷり。

 

 

カクショウ大沼邸

 

大正初期築。

 

格子となまこ壁と瓦の織りなす様式美。

 

続いて、

 

通りの西側の店蔵たち。

 

カネキチ(大養)大沼邸

 

明治時代の建築です。

 

門の透かし彫りが一興。

 

 

通りを振り返る。

 

 

カネマン大沼邸(糀ダイニング藍)

 

江戸末期築。

 

空き蔵でしたが、昨年、糀料理を提供するカフェとして生まれ変わりました。

 

ヤマセン山田邸(山専酒店)

 

明治時代築。

 

現在は、地元産の小麦や蕎麦を使った焼酎がウリの酒屋さん。

 

再び東側へ。

 

村田城趾

(村田町指定史跡)

 

先に見える木々が茂る丘が城趾。

 

この地を治めた村田氏は下野国(現栃木県)の小山氏の出自で、室町時代に移住してきたそうです。

 

イゲタマル升邸

 

明治初期築。

 

通りで最も重厚な風合いの店蔵。

(まるで戦車)

 

ヤマジュウ大沼邸(大沼酒造店)

 

正徳2年(1712)創業の蔵元で、現在の店蔵は明治初期の建築。

 

銘酒"乾坤一"で知られる蔵元です。

 

 

"乾坤一"とは、易学で陰陽を表す言葉で、明治初期、視察に訪れた初代宮城県知事である松平正直の提案により命名されたそうです。

 

タイル張りの蔵が可愛い。

 

 

ところで、

 

"乾坤一"との出会いはこちらでした。

 

*2月のローストホースにて

 

通りの端から。

 

 

外観も綺麗にリフォームされ、活用されている蔵もあります。

 

カネカ山家邸(cafe 蔵人)

 

明治34年(1901)築。

 

重伝建地区には、公開中の店蔵3軒・カフェ2軒、その他にも営業中の店舗や医院が6軒程。

 

泊まる所は…と思ったら、ありました。

 

村田町武家屋敷(旧田山家住宅)

(村田町指定文化財)

 

重伝建築地区の隣りの通りに佇む、江戸時代後期に建てられた武家屋敷で、一棟貸し素泊まりの宿泊施設として活用されています。

*1泊1名¥10,000(2名以上から1名当り-¥500)

 

次回は是非泊まってみたい。

 

ご当地マンホール

 

町の木マツの柄。

 

次回、商家の内部見学の記事を送ります。

 

続く。

 

 

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