9月の函館・江差漫遊。

 

重要伝統的建造物群保存地区でもある、函館の港町を巡ります。

 

****重要伝統的建造物群保存地区****

文化財保護法に基づき、市町村が指定した

伝統的建造物群保存地区の内、特に価値が高いものを

国が選定したもので、平成30年8月時点で

43道府県98市町村の118地区が選定されています。
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ベイエリアまでは駅からバスや路面電車ですぐですが、徒歩でも10分程度なので、港町風情を感じながら歩くのもお勧めです。

 

駅から少し歩くと、

 

立派な煉瓦造りの建物が見えてきます。

 

はこだて明治館(旧函館郵便局舎)

 

明治44年(1911)に建てられた郵便局舎で、50年間、郵便局として使用され、その後は倉庫に転用されていました。

 

現在はショッピングモールとして営業中。

 

この「明治館」からが重伝建地区です。

 

ほどなくして海辺の倉庫街に到着。

 

 

やはり、港には煉瓦建築が似合う。

 

地元横浜にも似た風景に親近感が湧きます。

 

 

幸せの鐘

 

函館の繁栄を牽引した金森倉庫の煉瓦を使用したモニュメント。

 

BAYはこだて

 

明治15年(1882)に完成した三菱商会の倉庫で、現在のものは明治40年(1907)の大火後の再建。

 

屋根周辺の色が少し違う煉瓦部分がイギリス積み、それ以外はフランス積みという仕様。

 

<フランス積み>

長・短の煉瓦を順番に横に並べて積む方式

<イギリス積み>

長い煉瓦の列と短い煉瓦の列を積む方式

 

これは、明治初期はフランス積みが主流で、再建時の明治40年代以降はイギリス積みが主流だった事の影響なのだそうです。

 

金森赤レンガ倉庫群

 

明治2年(1869)、大分出身の渡邉熊四郎が開業した金森洋物店を起源とする倉庫群。

 

"森"の字と逆L字の曲尺(カネジャク)の屋号。

 

 

"森"の屋号は、渡邉熊四郎が長崎の薬屋「森屋」の養子だった事に由来するそうです。

 

金森倉庫群の煉瓦はいずれもイギリス積み。

 

 

数棟並ぶ煉瓦倉庫はショップ、レストラン、イベントホールとして使用されています。

 

 

倉庫が連なる西波止場通りには、函館グルメの代表格のこちらも。

 

ラッキーピエロ マリーナ末広店

 

デカ盛りハンバーガーで有名なテーマパーク的レストラン。

(函館市内で17店舗展開中)

 

倉庫街のスタバもこの通りの出で立ち。

 

 

通りを振り返る。

 

 

瑞々しい函館の空気。

 

そんな空と海に映える赤レンガ倉庫たち。

 

駅近にも煉瓦造りの観光名所があります。

 

はこだてビール

 

函館山の地下水を使用した地ビール"はこだてビール"が飲めるビア・レストラン。

 

駅前の埠頭には船の博物館があります。

 

函館市青函連絡船記念館 摩周丸

 

青函航路を就航した連絡船で、昭和63年(1988)、退役後、博物館として一般公開されています。

(現在、台風による破損で閉館中)

 

函館駅

 

近代的で美しい駅舎。

 

波止場の倉庫群の後は、坂と洋館巡りです。

 

続く右矢印

 

 

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