四国漫遊最終日は高知の重伝建巡りです。
高知県の重伝建は2箇所。
まずは、高知からJRとくろしお鉄道を乗り継いで1時間程の安芸へ。
駅からは無料のレンタサイクル利用。
(駅併設の「ぢばさん市場」で借りられます)
10分程で土居廓中(ドイカチュウ)に到着。
土居廓中は安芸城の周囲に築かれた城下町。
◆土居廓中◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
山内一豊が重臣を派遣し、城下町として整備させた五ヶ所の土居のひとつです。
("土居"とは土手に囲まれた家老屋敷の事)
石垣と蔵の水切り瓦が土佐印。
水切り瓦とは、雨から蔵を守る為に壁面に設けられた庇風の瓦。
武家屋敷野村家
(国登録有形文化財)
江戸期に建てられた武家屋敷です。
門の先には、二重防御の為の塀重門が設けられています。
野村家は城主五藤家の元で、財政や人事の管理をしていた上級武士の家柄でした。
槍掛けがいかにも武家屋敷。
この居間は、侵入者を監視する武者隠しの部屋として機能していたそうです。
(空いた襖の向こうが玄関)
今も連綿と受け継がれる美しい垣根。
城下町を抜けると堀が見えてきます。
安芸城跡
(国指定史跡)
延喜元年(1308)、安芸氏により築城され、安芸氏が長宗我部氏に滅ぼされた後、五藤氏の居城となりました。
大手門・枡形
安芸市立歴史民俗資料館
館内にはかつての城下町の様子や、ゆかりの偉人達の資料が展示されています。
その隣りには天守風の建物。
安芸市立書道美術館
安芸市は藩政時代より書道が盛んだったそうで、川谷横雲や尚亭兄弟といった著名な書家を輩出しています。
毒井戸跡
長宗我部軍による安芸城攻めの際、内通者が毒を投じたと伝わる井戸跡です。
藤崎神社
五藤家の先祖が祀られています。
五藤家安芸屋敷
(国登録有形文化財)
公開はされていない様子。
牧歌的で長閑な城下町。
もう少し安芸散策。
続く
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