金屋町から徒歩で10分程。
千本格子の町家の風景から一転、重厚な蔵造りの風景へ。
山町筋は前田利長が高岡城を築くと共に、経済の中心として整備した商家町です。
明治33年(1900)の大火でほぼ全ての家屋が焼失しましたが、その後、防火性の高い土蔵造りで再建・再興されました。
それでは、
明治〜昭和期の土蔵造りの世界へ。
◆山町筋◆
(重要伝統的建造物群保存地区)
菅野家住宅
(国指定重要文化財)
*入場料¥200
重厚の極みな出で立ち。
袖には煉瓦造りの防火壁に石柱、屋根には鯱やギザギザの雪割が設けられています。
菅野家は明治時代に北海道との通商で財を成し、銀行設立や政界進出もした名家。
次回こそは内部の見学をしなければ。
お隣りは古民家カフェ。
筏井(イカダイ)家住宅
(富山県指定文化財)
綿糸卸商だった商家で、大火後の再建。
山町ヴァレー(旧谷道家)
今春開業した複合施設です。
擬洋風の主屋の後方には中庭を挟んで5棟の蔵があり、ラーメン屋やバー、雑貨屋からヨガ教室まで様々なテナントが営業中。
通りすがりの老婦人お勧めのお宅。
"写真撮った?昔、葬儀屋でね…ははは"と(笑)
土蔵造りのまち資料館(旧室崎住宅)
(高岡市指定文化財)
資料館として活用されている綿卸商の旧宅。
南北に真っ直ぐ。
通りの南側へ向かいます。
塩崎家住宅
当初は銅器卸商で、現在は計量機器類卸商。
何ともユニークな見た目ですが、これは明治42年(1909)建築の土蔵が昭和初期の道路拡幅工事の際に左側の間口が削られ、そこを洋風の意匠で埋めた為です。
高岡御車山会館
総工費23億円を掛け、一昨年開館。
ユネスコ無形文化遺産に登録されている"高岡御車山祭"の"御車山"の展示をする資料館で、ギャラリーやシアターも併設。
井波屋仏壇店
(国登録有形文化財)
鋳物製のアーチ窓を持つ正面の意匠が独特。
富山銀行本店(赤レンガの銀行)
かの辰野金吾の監修の元、清水組により大正4年(1915)に建てられました。
今も現役の質屋。
その並びには証券会社や銀行が並び、向かいには信金。
まさに、高岡の金融街。
今回、時間の都合で町並みを見て歩くだけになりましたが、次回はじっくり菅野家住宅や資料館の見学をしたいものです。
2つの重伝建を堪能し、宿へ向かいます。
続く
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