平泉駅から東北本線で20分の金ケ崎駅へ。

 

旅に欠かせぬ重伝建巡りです。

 

重要伝統的建造物群保存地区。
(通称、重伝建)

文化財保護法に基づき市町村が指定した保存地区の内、国が選定したものです。

*現時点で全国に115地区

 

岩手県には1地区。

 

それが、ここ金ケ崎町城内諏訪小路。

("ヶ"ではなく大文字の"ケ")

 

伊達藩最北の武家町です。

 

駅から5分程で重伝建地区に到着。

 

◆金ケ崎町城内諏訪小路◆

(重要伝統的建造物群保存地区)

細目家

 

生垣で塀や瓦をかたどった見事な門構え。

 

町を縦断する諏訪小路を進みます。

 

旧坂本家侍住宅

 

坂本家は伊達藩の足軽だった家柄で、天保元年(1830)に現在地に主屋が建てられました。

 

生垣に沿ってL字に進むと玄関。

 

 

床の間の柱の下が削られ、まるで竹の様。

 

 

その柱の上には雀の釘隠し。

 

 

竹に雀…

 

"藩主伊達家の家紋ですね"と、案内係の方。

 

金ケ崎神社(旧諏訪社)

 

前九年の役の折りに、源頼義が諏訪大社から分霊を請け創建しました。

 

 

町の東側を流れる北上川。

 

 

かつて川沿いに築かれた金ケ崎城(白糸城)跡は、軽いハイキングコースになっています。

 

白糸まちなみ交流館(旧高橋家住宅)

 

観光案内所兼お休み処です。

 

小路を彷徨って…

 

 

ドウダンツツジの生垣が続きます。

 

屋敷の側面に植えられた杉や松が、東北らしい独特の雰囲気を生み出しています。

 

 

城下町ならではのクランク。

 

 

黒板塀に映える緑。

 

 

門から中へ。

 

大松沢家

 

大正時代末期築と伝わる主屋は、擬洋風建築の雰囲気を漂わせます。

 

 

現在は喫茶としても営業中。

 

その並びの「金ケ崎要害歴史館」を抜けて、向かいの敷地へ。

 

 

片平丁・旧大沼家侍住宅

(金ケ崎町指定有形文化財)

 

江戸時代中期の建築と伝わり、この地方特有の主屋・馬屋・厠が並ぶ三ツ屋形式。

 

 

その反対側、西側の土合丁へ向かいます。

 

土合丁・旧大沼家侍住宅

(金ケ崎町指定有形文化財)

 

こちらの大沼家は正保元年(1644)、この地に移住してきたと伝わります。

 

今も人々の生活がそこにある、木々に囲まれた静かな武家屋敷町。

 

そんな町の雰囲気を楽しんだひと時でした。

 

ご当地マンホール

 

町の木スギに花サツキ、鳥キジの柄。

 

時刻は14時。

 

初日の宿がある花巻へ向かいます。

 

続く右矢印

 

 

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