重伝建の町、桐生記事第三部。

 

桐生が関東の他の重伝建と少し違うのが、商家や蔵だけでなく、織物工場が点在しているという点。

1300年にも渡る織物の歴史があり、江戸時代になると、桐生ブランド"飛紗綾"は江戸や京都で重宝され、"西の西陣、東の桐生"とまで言われたそうです。
*読みは"ヒサヤ"

現在、桐生織の7つの技法は国から伝統的工芸品にも指定されています。

そんな桐生織の往時を偲ぶ工場巡りです。

「伝建まちなか交流館」の角を進むと、工場建築に出会います。

旧曽我織物工場

 

大正11年の建築の"ノコギリ屋根工場"で、大谷石造りの5連工場。

この屋根、北側からの採光が織物の色合いのチェックに最適だった為、この形になったそうです。

5連でも十分巨大ですが、以前は20連にもなる大工場もあったそうです。




工場沿いに抜けて行くと、古い住宅街。



井戸も残っています。


往時は、工場の音と共に生活をしていたのでしょうね。
 

無鄰館(旧北川織物工場)

 

大正5年の建築です。

 

その奥には、古民家が建っています。




敷地内にはカフェやギャラリーもある様です。



ノコギリ屋根工場は他にも幾つかあるのですが、今回は巡り切れませんでした。

特に木造工場の「後藤織物」を逃したのは、痛恨。

けど、次回の楽しみという事で。

さて、

時刻もちょうど昼時になったので、

念願の、桐生うどん feat."ひもかわ" timeです。

藤屋本店


結構な行列だったので、名前を書いてから少し散策をして戻りました…これ正解。

1時間待ちといった感じでした。

うどんはさる事ながら、桐生のソースカツも捨て難く…

と思っていたら、ミニソースカツ丼がありました。

なので、ひもかわのせいろとミニ丼を。
 


 

カツは柔らかく、"ひもかわ"うどんはシルクの様に美しく…



 

ひもかわは味でも食感でも楽しめますね。

絹織物で栄えた町ならではの、美しき"麺"織物。

食べ歩きをしたい…

量も結構あって大満足。

川野屋支店


桐生天満宮のそばにあるこちらも魅力的。

続く

 

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