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長男の療育手帳申請の為の
検査の際、
担当の方にこう言われたことを
覚えています。
私は、
と答えました。
当時はこの質問から、
「あ!よくこぼすのは、
発達特性だったんだ…」と
気づくことになります。
ASDの私も息子も、
何かを【注ぐこと】が
すごく苦手です
でも、
特に主婦をしていると、
作った麦茶を水筒に注いだりすること
が日常的にありますよね
もう私は、
自分の苦手がわかっているから、
いつのまにか、
【こぼす前提】で
注ぐようになっていたんです
息子に対しても、
液体を容器に注ぐときは
こぼしてもいいように
シンクの中や、トレーの上でさせたり、
こぼした後は
一緒に片付けをして、
片付けの方法
(自分の失敗をカバーする方法)
を教えたりしていました。
飲み物にも蓋をつけて、
こぼしてもダメージが減るように
していました。
わたしは、
息子の失敗に対して、
怒りの気持ちが
あまりわいてこないんですよ…
自分の方こそ、
生きているだけで
失敗ばかりしているのに、
自分より経験値の低い子どもが
うまくできなかったときに怒るのは、
大人としてなんだか違うなぁと
思っていて…
それもこれも…、
私自身が、
今思うと発達由来の苦手さで、
自分ではどうしようもない部分だったのに、
こぼしたり、
落としたり、ぶつかったりすると、
問答無用で怒られまくり、
酷い時は叩かれていたから
なんです
隠れた事実を知らないだけで
私の親はよく、
お前はいつも同じ失敗をするな
前にもやったばかりでしょ
と怒っていました
でも、
発達由来の固有受容覚の苦手さって、
そもそも生まれ持った脳の作りによるので、
本人の意識のみで
変われる部分って
限界があると思うんです
生まれつき目や耳が悪い人と
同じように、
発達障害由来の、
固有受容覚の苦手さについても、
苦手なところは
できる人が補っていったり、
機械や道具に頼って
生まれ持った苦手さを
カバーしながら
生きていける人が
増えていったらいいなと思います。
できる人からしたら、
「できて当たり前のこんなこと、
出来ないのはおかしい!」
とか、
「いつも同じ失敗をしている」
とかね、
言われがちなんですが…
わかってもらいたいのは、
私だって発達障害になることを望んで
生まれてきたわけじゃないと
いうことです
私たちは、
頑張っても頑張っても、
生まれ持った脳の影響は
すごく大きくて、
悪気はないのに
ぶつかったり、
落としたり、こぼしたり
してしまいます
そういえば、
ファーストフードでバイトをしていた時、
やけに怒られまくっていて、
失敗ばかりしていたのは、
今思うと固有受容覚の苦手さが
影響していたと思えます。
シェイク原液をきれいに注げず、
機械を汚す
マヨネーズは出しすぎる
狭いキッチン内で、
すれ違いざまに人にぶつかりまくる
高校時代、
親に殴られて鼓膜が破れていたときも
ファーストフードのバイトを
していたのですが、
音が聞こえづらくて
接客できないからと、
キッチンの奥で、
延々と野菜を切ったり、
仕込みをしていました。
仕込みの方が、
自分は周りからも怒られず、
平和なんだなと
当時感じたことを
思い出します
自分の得意なことを知ることも
大事ですが、
自分の苦手さを知り、
回避したり対策していくことも、
本当に大切なことだなと
思います。