
松竹
小津安二郎 DVD-BOX 第一集
台風去り、朝から光まぶしく部屋の掃除などしているとベランダの向こうに丹沢の山塊が見えその向こうに富士がくっきりと浮かび上がっていた今日。その富士に松竹のオープニングを思い出したこともあり、DVDで小津の『秋日和』を観る。夫に先立たれた原節子演じる秋子と司葉子演じる娘アヤ子の母と娘の話である。アヤ子が亡夫の同僚たちの紹介で嫁に行くまでを描く様は、ローアングルのカメラやト書きめいた台詞、1960年の作品とはいえまだまだ因習的な生活習慣と相まって、すべてが型にはまった印象を残すが、その型の中で俳優たちの身体がシメントリーを描くかのように動くのは美しさを感じざるを得ない。定型の中でかえって際立つ自由を感じさせる、少しコミカルで楽しい映画である。







