京都橘の代名詞である「オレンジの悪魔」だが巷間言われている話は嘘が混じっているのではないかと思っている。

 

「70年続くオレンジの衣装は・・」と最近よく紹介されているが、昔の青ユニの写真を見れば「軍楽隊風ではなく女の子らしい・・」マーチングバンドを目指したにも拘らずマーチングハットや白手袋、白長靴等軍楽隊風の名残が見られる。オレンジの衣装ではこれらが完全に無くなった、この事から青ユニが先に採用されているはずと考えていた。

 

非公認ファンブログに最近貴重な証言が投稿された。

 

コリン・ランクスさんの2024年5月8日の投稿、奥さんは1996年に入部したOGの話なので信頼できる一次資料だ。

 

オレンジ色のユニフォームは81/82年頃に登場したことがわかっていますが、80年代にはパレード、コンサート、そして最も重要な競技会で青のユニフォームが着用されたと思われます。

92年と94年、彼女の時代直前に、彼らは全国大会に進出し、「金メダル」を獲得し、オレンジ色の服を着ていたと言います。オレンジ色の制服を着るという迷信がようやく形成され始めたのはその時です。

96年末までに彼らは会議を開き、政策決定として常にオレンジ色で競争することを決定した。

 

つまり第一ユニは青→オレンジに変わったことに間違いない。オレンジの服を着けると何故か成績が良いのでゲンを担いで1996年に正式決定した。

 

「悪魔」についてはテレビでの横山コーチの言葉「笑いながら凄い事をやる」しかないが「その76」で考察してみた。「可愛さ」ではないか?

この手の言葉は自然発生して広がっていくものなのではっきりさせるのは難しいが

 

彼らは2,000年の決勝にも進出しましたが、それが「金メダル」を獲得したかどうかは思い出せません。もしそうなら、それは5年連続で金メダルになっていたでしょう!「オレンジの悪魔」を聞き始めたのは、この頃だという。

 

横山コーチの就任は2000年なので「噂話の出どころ」を知っているはずはない。軍楽隊風の青ユニがオレンジに変わり「可愛さ」が一層目立つ様になった。(今でも目立つのだから当時の衝撃度は計り知れない)それだけこの衣装は斬新だった。

真実は闇の中、まあ”不要不急”のようなどうでも良い話だけど・・・・

 

これとは別に2024年5月7日 タチバナファン香港さんの投稿がある。

 

京都橘高等学校に留学中の生徒が、吹奏楽部「橘オレンジデビルズ」を深く掘り下げ、その感想を語ってくれました。

 

まず、吹奏楽部では、メンバーはお互いを本名で呼びません。メンバー同士でしか知らない好きな食べ物やアイテムにちなんだニックネームを選ぶニックネームセレモニーを行い、絆を深めます。当初は先輩と後輩のヒエラルキー感が弱まると思っていましたが、吹奏楽部が橘高校全体で広く認知されている先輩・後輩制度を厳格に守ってことを知りませんでした。私がオブザーバーとして参加した9月の私の誕生日には、点呼時にメンバー全員が「ハッピーバースデー」を歌ってくれて、つながりを重視し、チームワークを育んでくれました。

「吹奏楽のトレーニングは重要ですか?」

厳しいトレーニングの下では、厳格なルールが当然プロセスの一部になります。バンドと過ごす中で、リハーサル中だけでなく、日常生活の中でもルールを守っていることに気づきました。インスタグラムの使用は許されず、先輩から指導を受けたら「ハイ!」と元気よく返事をしなければいけません。(はい!先輩が話し終えた後)練習室には「音色」「イントネーション」「音程」「謙虚さ」といった書道の文字があふれており、団員たちに常に大きなアンサンブルの一員としての責任を思い出させているようです。

「指導する先生がいないの?」

私は以前、台北青年吹奏楽団に所属していたのですが、課外アンサンブルとはいえ、たいていはセクションの先生に指導してもらっていました。しかし、橘高校では、部活はほとんどが先輩が中心です。プロのミュージシャンに匹敵する実力があり、日本と台湾の部活動の違いが浮き彫りになっていると思います。彼らの自治能力は、クラブが効率的に運営することを可能にします。

 

台湾の留学生(恐らく去年台湾遠征の前にメッセージを台湾語で話していた生徒だろう)の直接の感想として興味深い。

 

先輩・後輩制度に関しては民主的に変わった現在でも「年上の人には敬意を払う」みたいな日本文化がお国柄の違いとして珍しいのだろう

 

自治能力は、部活の運営は生徒の自主性を重んじる京都橘の伝統が今でも健在であることを示している

 

こういった内部事情が明かされることは殆どないので「非公認ファンブログ」の存在はとても貴重だ。

 

「非公認ファンブログ」では橘の事をKTと略している。これは外国人の感覚ではそうなのだろうが日本人としては賛同できない、言葉が軽すぎる。

LGBT ESG DX等々近年至る所で簡略語として使われているがとても日本語とは言えない。明治の初めは全て意味を考慮した新しい文字を考案した。その為に今の中国語の7割はこれらの日本語だという。その中国は今も新しい文字を発明している。

 

通常は橘、重要な所は京都橘、正式には京都橘高校吹奏楽部を使う。(個人の見解です)