前回記事(その3)で、

各筒の結合作業についても盛り込み予定だったのですが、

見事に容量制限(?)に引っかかってしまいました。(^^;)

 

なのでこの『その4』で追記しておこうと思います。

 

 

本記事では

 

・SC16やNC30キャブ作業時に気付いた事
(この2車種については、ここまであまり触れなかったので…)

・各筒の結合&組み立て&エアクリベース部との結合作業
(基本的にはSMに則ればOKだと思います。補足的な事などを書いておきます)

・その他小ネタ(え!?w)

…という感じで進めて行きたいと思います。
 

 

 

今回も長文ですが

もし気が向きましたら、お付き合い頂けますと幸いです。m(_ _)m

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液ガスの硬化やジェット類の漬け置き待ち
…の間に組立しました=3

まずはNC24から。

①フューエルジョイントパイプのOリング
(茶色いY字型のほう)
②エアジョイントパイプのOリング
(黒いTとか十字型のほう)
…を新品交換。

以下全てに共通ですが、
ゴム製品・プラ製品類はこれでもかっ!…ってくらい、
ラバープロテクタントを塗ったくった上で組み込みしています。

新品Oリングだと、
もうちょっとキツい嵌め合いかと予想してましたが
各パイプとも意外とスルスル挿入できる感じでした。

穴側(=キャブボディー側)も潤滑した上で作業すると挿入し易いっぽいです。

なお、
パッキンキットを4筒分購入すると
①②共に8個ずつ…となります。

使用数は各4個づつなので余ります

挿入時にちょっとでも違和感を感じたり、

万一リングに損傷があったら躊躇わずに再交換
…としても良いかもしれません。

ここから燃料が洩れてきたら、
また再度全筒分離…という罰ゲー(笑)確定
です。

とりあえず以下3点が満たされてれば
まぁ組み込み不良は無いかな?
…って事で納得しておきました。(^^;) 

●抜き差しが適度にスムーズ(潤滑前提)
●挿入後に周方向にガタが無い
●各ジョイントの首振り(回転方向)が適度にスムーズ
(下画像参照)





これに併せて、年代モノのホースも新調です。


ガイドパイプ(灰色のホースに被さっている黒い筒)も
硬化してカチカチでしたが、
緩いRをキープした都合の良い形状をしております。

新品の柔らかい燃料ホースが
一箇所で折れ曲がって潰れるのを抑止する効果がありそうと判断。

旧ホースの端(膨らんでました)を切って救出 ⇒ 再使用
…としました。

ホースも替えて、だいぶ『キレイにした感』が出て参りました♪

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お次はNC30キャブ

こちらはエンジンとセットでの入手(使用暦・整備暦不明
…ってことで注意深く(?)チェックです。

●バキュームピストン部ダイヤフラムが硬い(全筒)
リップ部にヒビ…(3筒分…)



●ピストン摺動面の当たり痕が強め
(NC24のとSC16のはキレイでした)



うぅむ…

こりゃエンジンの状態も推して知るべし
…という感じかもしれません。


状態チェックは続きます。

●ゴムファンネル欠品
上記ベース部-キャブ間のノックピンが2個欠
(購入時はNC30にもファンネル付いてるの知らなかったです…汗 なおファンネル、廃盤です…)
…あぁコリャ分解暦有りですねw

●Tジョイント(=バキュームの大気解放側)部のチューブが

 どうみても代用品w



●スターターリンクシャフト部(左右筒を繋いでいる棒)
 スターターレバーの取付が表裏逆
(画像は分解前の状態(=誤)です。 シャフトの戻りバネが遊んじゃってます。)



●パイロットスクリューのワッシャーが無い(2筒分)


上画像はちゃんとワッシャーのある物です。(赤矢印部分)
バネ端は真っ平らじゃないのでワッシャーが無いと
・Oリングの面圧が不均一になりシート性低下
⇒二次エア吸入?(微量かもしれませんが)
…って気がしています。

まだ部品は出る(NC24と共通)のですが、
こちらもアッシーでの販売です。

Oリングは新品交換するのですが、
これはパッキンキットに含まれています。

となると、
ワッシャー1個に千数百円払うことになるワケで…


元のワッシャーは、
外Φ5,内Φ3,厚0.5 です。
(厚さはバネのプリロードに効くだけ(たぶん)で、スクリューの戻し回転数には影響しない…ハズ。

 厳密に気にする必要は無いと思います)

一方、
市販のΦ3ワッシャーは外径がΦ6.7。


寸法を測ってる時点でもうお分かりですねw





1個目はちょっと削り過ぎ(最小Φで4.5)かつ歪になりました。
2個目でやっとこんな感じになりました。(^^;)



地味に面倒な作業なんで、
まいったなさてもう1個削るかどうするか?
…と迷っていた矢先。

漬け置きの完了したスクリューを1個落としました

よりによって地面とのファーストコンタクトが先端部だったようで。

角が潰れ(画像左)、そしてニードル部が曲がりました。 ちーん



コレ、3番筒のスクリューです。


ぬ?


3番筒…!?


NC24でも確か…

※ プラグタヒ亡。 交換後もたまにV3? そしてバキュームピストンのダイヤフラム破れ発覚。



なんすかコレ。

コレなんかの呪いとかですか?



この一件で
パイロットスクリューを1セット、
お買い上げ確定
です。

ワッシャー2個目どうすべ問題(笑)は
ある意味解決しました。
※ 自分の不注意にびみょーに凹んでますw

パイロットスクリューは
全筒とも内向きなんですが、
結合後でも『なんとか』組み込み可能っぽいです。
(びみょーに『知恵の輪』の筒もあるので、挿入時に先端を傷めない様に注意は必要そうです)



なのでもう次いきます=3 (棒w)


NC24のそれとは違い、
NC30はバキュームピストン部ダイヤフラムの上面が
盛大に大気解放(?)されています。
(=太いT型のジョイントが1セット追加されております)

私のように慣れていない身ですと
①フューエルジョイントパイプ
②エアジョイントパイプ

を合わせるだけでも一苦労なのに、
ジョイントパイプがもう1セット追加ってコトです…汗

それに伴い、
各筒結合の際の難易度(モヤモヤ度w)アップ。

Tジョイント両脇のチューブ(画像内赤丸部:16144-MR8-003)は
先にキャブボディー側にセットしておいてから
結合作業をすると比較的スムーズな気がしました。




てかですね。

なんか出たんですけど。

こんなん出ましたけど~。
(上画像右側。 なお泉アツノ風の調子でお読み頂けますと、書いている方としては報われますw)



ホースだけでなくTジョイントからも…


エアガンで加圧したら
一瞬の間をおいた後に『パン』って噴出されましたwww
(=完全に詰まってました)

なんか泥っぽいというか砂っぽいというか
…という感じだったので、土蜂的な何かの仕業かとは思いますが。


とはいえまさか劣化したフィルターとか?

念のためあとで30のSMも確認してみようかと思っています。
(どこに仕舞ったか忘れたので、まず捜索から…ですw)

・ホース端が外部に解放なら、フィルターのセンもあり?
(=となると要追加!?)
・エアクリボックス下部に接続なら、もうこれは完全にネタw
(=異物が詰まってただけ)


まぁもういいです。
たぶんいろいろ考えたら負け…なんだと思いますもう忘れます。(笑)

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と。

とりあえずネタを一個発掘(笑)したところで、
いったんNC30から離れ、NC24とSC16を含んだ

全般的な各筒結合のお話に進みます。

各ホースの通し方の記憶が怪しかったので私の場合、
まずは全てのジョイントパイプを仮セットしてから
(=4筒全部を仮組してから)
・スターターリンク
・スロットルのリンクレバー
(共に2番筒と3番筒を連結)
…をちまちまと組みました。 (我流w)

が、
いじくり回しているうちにパイプが抜けること度々…(^^;)

同調調節部のバネスラストバネも発射しましたw

各配管の通し方を把握した上で
素直にSM通りに組み立てるのが一番かと思います。(^^;)


NC30については、
スターターリンクシャフト部(左右筒を繋いでいる棒)が
真っ直ぐで、左右の移動量の制限が比較的少ない為、
ここは後回し気味(エアクリベースとの結合直前くらい)
で組み付けても良いかもしれません。
(画像の下側)



逆にNC24の場合、
このシャフトは湾曲していて移動量の制限が大きいので
ジョイントパイプをセットした直後に仮組みしちゃうのが吉
…かもしれません。
(上画像の上側)


余談ですが、
NC30でもK型(前期)の左右筒間のリンクシャフトはNC24と同じく湾曲したもので、
L・N型(後期…フォーク減衰調整付、ショックにリザーバー付)だと
上記の如く真っ直ぐな棒となるようです。


一方SC16は
スターターリンクが上下段に分かれていたり
…と、400系と比べ若干複雑です。

あと
2番筒(左前筒)と3番筒(右後筒)を繋ぐ
ジョイントブラケットが無い
…というのも400系と異なる点です。

前後筒は連結ボルトがあるのである程度は仮固定できますが、
(=フューエルジョイントパイプは抜けない程度に固定できる)
左右筒はこのブラケットが無いことでかなりブラブラです…
(=作業中のエアジョイントパイプの抜けに注意)


これも自分向け備忘録…となりますが、
各車の配管やリンクの配置の参考になりそうな画像を載せておきます。

VF1000R(SC16)



VFR400R(NC24)



VFR400R(NC30)

 

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そしてキャブ結合作業の大詰め
エアクリーナベースへの合体作業です。

こやつとの『合体』を無事済ませてしまえば
とりあえず『安全圏内』に入った
…といえます。


まず下準備(?)から。

キャブ側の溝にゴムファンネルをセットしつつ
ベース部を合体させるのですが…
(これが難しいっす…汗)

一部に『噛み込み』がありました…
リップが潰れちゃってます。



他の筒もゴムが経年劣化(硬化)していて縮み気味、
キャブ側の溝にセットするにも一苦労です。
(というかすぐ外れます…汗)

このまま作業しちゃうと、
また噛み込む事が確定です…


ゴム保護剤塗れにしておいてヒーターで加熱。



本来のゴムとしての柔軟性を取り戻した頃合いで
引っ張って伸び癖を付けておいて溝に仮セット。

4筒とも合体作業時間くらいでは
外れないことを確認してから

ゴムファンネルをベースに通し
実際の合体作業に突入です=3

その間にゴムが冷えちゃうと元の木阿弥なので、
合体作業中はヒーターの前から動けません。汗
暑かったですw


ノックピンを予めキャブ側にセットしておいてから合体~!
(=キャブの上方からベースを乗っける方向で作業しました)

一筒ハマったら、ボルトを『寸止め締め』。
(この合体作業は、全筒とも叩き込まずに行いました)

これでハマった筒の脱落防止を担保したら次の筒へ。

ゴムファンネルの状態的に、時間との勝負でした。汗


ここでも『寸止め』の締結だったワケですが上記の意味合いのほかに、

僅かに隙間を残しておく事で、

ゴムファンネルの取り付け状態を確認確定させたい
…という思惑もありました。
(隙間の奥に、ノックピンが覗いている状態です。=赤矢印部)




●この寸止め状態まで(叩くこと無くスムーズに)

 ベースとキャブが合体できること
(ゴムを噛み込んでいると軽い力ではここまで入らない…筈。)
●ボア側にも隙間や段差がないこと
(下画像の左側)
●この寸止め状態では、ファンネルが回せること
(噛み込んでいたら喰い込んでて回せないだろう…という判断です)




4筒とも以上3点を確認しつつ、
SC16については『寸止め締結』の間に
ファンネルの角度を合わせて
おきました。
(上画像の右側)

ファンネルのリブ(薄い赤矢印)を、ベース側の指示線(赤矢印)
の範囲内に合わせました。
ファンネルに開いた小さな孔が赤丸の部分に来ます。


NC24・30についても同様の準備・手順で合体しましたが、
ファンネルの向きはたぶん間違え様がないので割愛します。


ファンネルの状態(噛み込みが無い事)を確認できたら

・ベース部のボルト(各筒2本×4)を本締め 
・ジョイントブラケットのボルト(4本)を本締め (SC16には無し)
・前後筒の連結ボルト(2本)を本締め

して、遂に合体完了です!


これでやっと安全圏(笑)に入れました。


さいごに
同調調整部のバネと同部分のスラストバネを挿入し(後述します)

・各ジョイントパイプのセット状態
・チョークレバーの動作
・スロットルの動作


…をチェックします。




異常が無ければ、
本締め済みのベース部のボルト(各筒2本×4)の頭に
タングドワッシャーを曲げて被せて(=ボルトの抜け止め処置を施して)
無事完了です。
(画像のSC16にはタングドワッシャー(ボルト脱落防止のロックプレート)が無いです。
 万一に備え、何か対処法を考えておくかもしれませんし忘れるかもしれませんw)



なお、
・同調調整部のバネ
…は、エアクリベース部分を合体させて、全筒の位置関係が完全に確定したあとの

 組み込みが良さげっぽいです。





一方、
・スラストバネ
…は比較的柔らかいので楽勝かと思います。


バラすときも結合する時も、どのバネも
とかく発射しがちで紛失のリスクが大きいと思います。

バラす時は、なるべく早い時点でサッサと回収。
結合時は、最後の最後まで後回しで発射・紛失リスクを回避。
…が吉な気がしました。


エアクリベースと合体させるまで
左右の筒を仮固定すら出来ないSC16の場合は特に
上記2種類のバネの組み込みは前後筒問わず

『ベース合体後の最後の最後』が良さそうです。


こちらも備忘録的に同調調整部を載せておきます。
※ 下画像2枚ともフロート室側(キャブ下面)からの画像です

VF1000R(左:前バンク 右:後ろバンク)



VFR400R(左:前バンク 右:後ろバンク NC24・30ほぼ共通)

※ 画像はNC30です。
 …というか、前バンク側プレートの掛かりが浅いのが妙に気になるのですが…汗
  (NC24のは問題無しでした)




ジェット類を取り付けて(もうここは割愛しますw)、
※備忘録:バルブシートのストレーナーは新品交換

フロート室を取り付けて…

って、ん?

NC30のですが、ドレンプラグが全部内側向き!?
(⇒使用する時が来た暁には、ジェットやニードルも全筒チェックしないと怖いですねコレ…汗)


さてどうやら。
NC30ではフロートカバーは2種類ある様です。

その中身のフロート廻りは
4筒とも同一品番です。

となると、
違いはドレンの向きだけ?
…と判断して、
残ガスを抜きやすいように
ドレンプラグを全筒外向きにしておきました。



《注1》

正規の配列(=前バンクの2筒は右側に-の頭、後ろバンクの2筒は左側に-の頭がくる)とは異なります。
 

《注2》

NC24とSC16は4筒ともカバーが同一品(=入れ替えても意味無し)で、

ドレンプラグの向きはNC30正規と同じとなります。


これで

各筒の結合&エアクリベースへの合体作業

…が完了しました!

 

 

少しはV4キャブと仲良くなれた…でしょうか? ビミョーw

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≪車載前の残作業≫
(主にNC24、SC16。 NC30は当面使用予定無しですw)

●油面チェック
(『フロート高さ』の測定)

●メカニカル的な(?)同調
…まずはバタフライの開き始めを揃えてみようかと思っています。
 現状で概ね揃っていれば、(≒開き始めで1/10mmレベルとか?)
 素人(=私w)がヘタに弄らないほうが良さそうな気もしますが…汗


あと現状だと、
ドレンを緩めるとエンジンがガス塗れになっちゃいます。

なので
●ドレンパイプを追加
…して、(ほぼw)毎回キャブ内のガスを抜こうかと思っています。


あと、
車載してからの外部漏れやらオーバーフローやら…
とか、ガチで泣いちゃう(笑)ので車載前に、

●外部漏れ・オーバーフローのチェック
●『実油面』のチェック

(上記のドレンパイプ…のもうひとつの活用法!?)

…もしておこうかと思います。



ここまでお付き合い頂いた方(がもしいらっしゃいましたらw)、
誠にありがとうございました。 m(_ _)m



それでは皆さま、お身体にお気をつけつつ素敵な週末をお過ごし下さいませ★