「マンガでわかる！零戦の動かし方」という書籍を読みました

マンガでわかる！零戦の動かし方 [ 零戦・戦闘機研究会 ] 価格：702円（税込、送料無料) (2017/10/29時点)

です。


これも、たまたま、コンビニの本棚で見つけて買ったものです。

コンビニの本、あなどれません。

参考「吉田松陰の本を読んで見ました」



本論である零戦の動かし方は、「ふむふむ」とさらっと読んでしまいました。

ですが、その後おまけ的な感じで、

・実在した零戦の名パイロットの紹介と逸話

と

・零戦のライバルとなった戦闘機の紹介

があるのですが、僕はこちらの方が印象に残ってしまいました。


まず、零戦のライバルなんですが、

これ基本的にアメリカ製の戦闘機なわけですが、

そのバラエティの多さにびっくりです。


零戦は、改良型が有ったりしても、基本零戦というか、

零戦でなくても、基本ルックスがその発展系なんですが、


アメリカ製は、双発双胴機

（こんなの）


なんてのまで有って、多種多様です。


BMWの車のラインナップと、トヨタのクルマのラインナップを見比べているようです。

きっと、製造メーカーもたくさん有ったんでしょうね。


この、設計力と製造力の凄さ、

この圧倒的な物量に日本は敗れたんだな～

というのが、これだけでも分かります。


次に、名パイロットの方ですが、

ここに宮部久蔵という人はいません ;-p)

参考「僕なら出来る！」


なので、この人物が作者の創作であることは、間違いありませんね。


あと、この小説に出てくる逸話を実行した人物が実在します。

なので、この小説が「巨人の星」方式なのも、間違い無いですね(^^)

参考「「永遠の0」から学んだこと」



当時の軍隊が、学歴偏重なのは、現在の日本の会社よりもひどいものがあって、

士官になるためには、海軍兵学校を卒業する必要があったんだそうです。

つまり、叩き上げは、下士官止まりだったようです。


でも、そうすると、士官は、どうしても飛行時間は少なくなるわけで、

天才的パイロットは、16歳から訓練を始める

予科練や志願兵出身の叩き上げか多かったらしいです。


つまり、当時の日本も、僕が見てきた現在の日本と全く同じってことです。

参考「学校の勉強が出来ると、仕事が出来なくなる」



そんななかで、唯一士官搭乗員でここに名前があがっている人が、

笹井醇一さんです。

つまり、この人は、

部下から技術を学ぶ、あるいは盗む

器量を備えた人物であったってことです。


僕は、思い切りこの人に自分をなぞらえちゃいますよ。

参考「それは、現代日本もまったく変わっていません」



これが出来る奴は本当に少ないです。

それどころか、

「そんなことは下請けに任せて、俺たちは作戦を練るんだ！」

みたいなことを言う奴が多かった。

参考「勉強しない奴」


だけど、飛行機にどんな事が出来るか分からない奴に、

空戦の作戦なんか立てられるでしょうか？


あるいは、そのやり方を知らない奴に、

部下の能力の優劣を、的確に判断する事が出来るでしょうか？


ここにあがる叩き上げの天才パイロットである

坂井三郎さん、西澤廣義さんは、彼の部下だったそうです。


この3人の伝記を読むためだけでも、この本買う価値あります。


つまり、この人自身が優秀なパイロットであったのは、

部下の能力を的確に判断出来た人

部下の功績を的確に判断出来た人

であり、

この人たちを自分の部下に加え、

この人たちから、技術を学べた人

であったからってことです。


こういう人物が組織の中に多くいれば、日本は、

大東亜戦争という失敗

も、

バブル崩壊という失敗

も、

回避できたんじゃないか？


あるいは逆に、

そういう人物を評価出来ない組織であったから、失敗をした。

そう思わずには、おれないですね。。。


参考「それは、現代日本もまったく変わっていません〜まとめ」
 

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