ワインは素敵な恋の道しるべ -355ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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今夜は彼女と神楽坂駅で待ち合わせ。

今夜のお店は二人とも初めてなので、どんな料理とワインに出会えるか楽しみ。

住宅街の中にひっそりと佇むこのお店は、まさに大人の隠れ家と言った雰囲気。

 

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お店の名前は、『トラットリア・ラ・タルタルギーナ』。

プーリアで修業を重ねた濱崎泰輔氏がオーナーシェフを務める、南イタリア料理のお店である。

 

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カウンターに7席、奥に6名用ほどの半個室。

地下にも12名が入れる大きめの部屋がある。

開店まもなく入店したが、30分後には1階も地階も満席となってしまった。

 

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私達の席は、カウンター。

カウンターのすぐ先では、濱崎シェフが腕を振るう。

目の前はタイル張りで、南イタリアの素敵な陶板が飾られている。

彼女は書かれている詩を読んでいるが、「方言が幾つか入っているので理解できない部分がある」という。

イタリア語が統一されたのは古いことではなく、今もイタリアには多くの方言が存在しており、ワインの名前にも標準イタリア語には無い単語が多い。

 

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セコンド・シェフでワイン管理も担当する熊谷さんとワインの相談。

お薦めのスプマンテがあるというので、早速抜栓。

ロンバルディア州の、ラ・モンティーナ、フランチャコルタ、エクストラ・ブリュット。

 

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細かで勢いのある泡立ち。

濃い黄金色。

口に含むと、重厚な果実味と熟成感。

瓶内熟成期間は30か月、セパージュはシャルドネ95%、ピノ・ネロ5%。

 

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前菜は盛り合わせでお願いする。

これで一人分、結構なヴォリューム。

プロシュートも水牛のモッツァレラもとても美味。

 

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自家製トロッコリの、赤海老、チェリートマト、バジリコ。

トロッコリは太目のパスタ。

卵を使わずに小麦粉と水だけで練りあげたお店自慢の麺なのだそうだ。

 

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赤海老はかなり大きい。

頭も入っていて、中身をバリバリ食べることができる。

麺はモチモチでとても美味い。

「美味しい。この麵はカラスのパスタフレスカにも負けないわね」と彼女。

麺がしっかりしているので、見た目以上にヴォリュームがある。

 

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焦がし小麦粉を使った自家製パンを注文し、海老のソースを掬って食べる。

パンは熱々で旨い。

神楽坂の隠れ家イタリアン、『トラットリア・ラ・タルタルギーナ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

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西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』が改装工事でしばらく休業するため、しばしのさようならを言いに訪れた、彼女と過ごす素敵な夜の続き。

アペリティフ、白ワインの次は、三種の赤ワインの飲み較べ。

二種類目の赤は、コート・デュ・ローヌのドメーヌ・アラン・ガルティが造る、コート・デュ・ヴィヴァレ、2009年。

アラン・ガルティはコート・デュ・ヴィヴァレを代表する造り手で、ヴィヴァレのAOC認定は1999年だが、彼のワインだけは1995年からAOC表記が認められていた。

 

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素晴らしい凝縮感、熟成感を持つ赤である。

セパージュはシラー70%、グルナッシュ30%。

ぶどうはビオディナミで栽培されている。

 

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三種類目の赤ワインは、ボルドー、メドックのシャトー・オー・モーラック、クリュ・ブルジョワ、2009年。

三種類の赤ワインともヴィンテージは2009年なのだ。

 

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メドック北部、サン・イザン・ド・メドック地区にあり、ジロンド川に近いシャトー。

比率は不明だが、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンが使われており、メルローの比率が高いようだ。

しっかりとした熟成感と果実味を持つフルボディ。

 

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昨日ご紹介した一種類目の赤ワインは、ロワールのアルフォンス・メロが造る、サンセール、プティ・ムシエール、2009年。

 

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右から、ロワールのピノ・ノワール、ローヌのシラー+グルナッシュ、ボルドーのメルロー+カベルネ・ソーヴィニヨン。

どれも素晴らしいバランスを持つワインだが、一番気に入ったのはアラン・ガルティのコート・デュ・ヴィヴァレであることで二人の意見が一致。

 

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肉料理は、牛肉のパイ包み焼き、茹で上げたグリーンアスパラガスのクロッカン、芳醇な香りの赤ワインソース。

アスパラガスはとても大きいが、柔らかで美味。

オーストラリア産なのだそうだ。

 

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パイを切ると、牛肉のふくよかな香りがパッと立ち上がる。

ぎっしりと詰まった肉が美味い。

 

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赤ワインをもっと楽しむため、フロマージュのワゴンを出してもらう。

フルムダンベール、モンドール、コンテ、テット・ド・モワンヌ。

赤ワインが更にどんどん進んでしまう。

 

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ディジェスティフは、ベイリーズ・オリジナル・アイリッシュ・クリーム。

アイルランドの、クリームとアイリッシュ・ウイスキーに各種フレーバーを加えて造られたリキュール。

 

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オンザロックスで飲むのが好きだ。

赤ワインを散々飲んだにもかかわらず、彼女も私も二杯飲んでしまった。

う~、今夜はいつも以上に酔ったようだ。

 

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デセールは、フォンダンショコラ、マダガスカル産ヴァニラのアイスクリーム、季節の果物を添えて。

 

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お腹はいっぱいでも、この美味しそうなフォンダンショコラを見れば手が出てしまう。

マダガスカル産ヴァニラのアイスクリームもとても滑らかで美味い。

 

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今夜はディジェスティフもデセールも濃厚だったので、最後の飲み物はすっきりとしたハーブティーを選択。

 

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今夜も美味しく楽しかった。

今夜のワインたちが見送ってくれる。

やはりマグナムのボトルは大きい。

『キャーヴ・ド・ひらまつ』でしばらく食事を楽しむことが出来なくなるのは寂しい。

でも、坂本支配人、佐々木副支配人、内木場シェフ、金倉ソムリエやお店のスタッフの皆さんに挨拶出来て好かった。

彼女と過ごす西麻布の夜は、素敵に更けていきました。

 

 

 

 

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先月末のこと。

彼女と六本木で待ち合わせ、車で西麻布のお気に入りフレンチに向かう。

そのお店は、『キャーヴ・ド・ひらまつ』。

このお店は今月から改装工事を行いしばらく休業となってしまうため、しばしのさようならを言いに訪れたのだ。

 

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2階のレセプションでコートを預け、3階のメインダイニングに進む。

今夜の生花は黄色の百合。

前回は白百合だった。

 

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何時ものテーブルに案内される。

おや、今夜はグラスの数が何時もより多くセットされている。

ソムリエがどんな趣向を考えているのか楽しみだ。

 

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アペリティフ・メゾンは、リキュール造りの名手、ジャン・ポール・メッテのクレーム・ダプリコット。

アプリコットのリキュールをトニックウォーターで割ったカクテル。

トニックウォーターを使うのは、メッテさんのお薦めなのだ。

 

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ジャン・ポール・メッテは、アルザスに本拠地を置く、フランスのオー・ド・ヴィ界の第一人者。

蒸留の天才と呼ばれ、伝統的なフルーツ・ブランデーに加え、トリュフ、コーヒー、カカオ、ミント、バジリコ、バニラ、ニンニク、胡椒、生姜、メロン、バナナ、パイナップル、アスパラガス、アーモンド、薔薇、タンポポ、菩提樹等、あっと驚く様々なオー・ド・ヴィを生み出している。

 

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前菜は、有機カブのブランマンジェ、芳ばしい香りのタラバガニ、色鮮やかなハーブの菜園風。

色とりどりの根菜類とハーブの競演。

その下に隠されたタラバガニが美味い。

 

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驚きは、三色の大根。

黒、紫、緑の大根が、赤カブと華やかさを演出。

 

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白ワインはローヌのファミーユ・ペランが造る、コート・デュ・リュベロン、ラ・ヴィエイユ・フェルム、マグナム、2010年。

ファミーユ・ペランは、シャトー・ドゥ・ボーカステルを始め南ローヌの主要アペラシオンに300ha以上の畑を所有する大手の造り手。

 

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綺麗なレモン・イエロー。

柑橘系や青林檎の香りを持ち、果実味と酸のバランスの良い辛口。

セパージュは、グルナッシュ・ブラン30%、ブールブーラン30%、ユニ・ブラン30%、ルーサンヌ10%。

 

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魚料理は、葱を纏った寒ぶりのティエド、ほろ苦い二色のアンティーヴ、春菊のサラダと根セロリのピューレ。

焦がし葱のパウダーを纏った寒ぶりは、高知宿毛産。

 

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まるで磯部巻きのようだ。

焦がし葱のパウダーと言うことだが、苦みは全くない。

 

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赤ワインの1種類目は、アルフォンス・メロが造る、サンセール、プティ・ムシエール、2009年。

アルフォンス・メロは16世紀初頭からワイン造りに携わる名門で、サンセール最大の造り手。

現当主は、19代目となる。

 

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濃い目の透き通ったルビー色。

豊かな酸とミネラルを持つ、キリリと引き締まったピノ・ノワールである。

ピノのストライク・ゾーンが狭い彼女も、「ブルゴーニュとは違うけど、これはこれで綺麗に造られた美味しいピノだわ」と好評価。

 

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今夜のパンは、バケット。

ワインを飲むペースが速いので、パンもしっかりお腹に入れておかないと酔ってしまう。

西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

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今夜はイタリアの気軽な赤ワインを抜栓。

気軽ではあっても、DOC規格の上級ワインである。

ウマニ・ロンキが造る、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、ポデーレ、2015年。

 

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ウマニ・ロンキはマルケ州を代表する造り手。

そのウマニ・ロンキがアブルッツォ州でモンテプルチアーノ種のぶどう100%で造るワイン。

色合いは、紫がかった濃いルビー色。

 

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綺麗な果実味。

しっかりとしたタンニンと酸味のバランスが良い。

日常のお家ワインとしては申し分ない造りで、どんな料理にも合わせやすい。

モンテプルチアーノ・ダブルッツォは、セラーに1本入れておいて損のないワインだ。

イタリアの良質で気軽な赤ワインを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。

 

 

 

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銀座の『ブラッセリー ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

アペリティフ、白ワインを飲み、赤に進む。

スッド・ウエスト地方、マディランのドメーヌ・アラン・ブリュモンが造る、アルジル・ルージュ、2005年。

アラン・ブリュモンはマディランのタナ種のぶどうで造られるワインの素晴らしさを世界に認めさせた功労者で、マディランの帝王と称されている。

 

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彼女は、タナ100%のブリュモンのワインは強すぎて苦手。

でも、このアルジルはタナにカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが加えられているので、フルボディだが、タナ100%よりマイルドで洗練されている。

 

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強い赤ワインに合わせる料理は、蝦夷鹿肉のパイ包み焼き、カシス風味のソース・ポワヴラード、下仁田葱のローストと南瓜のピューレ添え。

 

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パイの中には、蝦夷鹿肉のミンチがぎっしり。

この料理ならアラン・ブリュモンのワインとの相性は素晴らしく良い。

 

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食後はディジェスティフ。

今夜はコニャック。

A.E.ドールのコニャックV.S.。

1858年、アメデ・エドゥア-ル・ドールによって設立され、19世紀のフィロキセラ禍以前に蒸留されたコニャックの超古酒を今も保有していることで有名。

 

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食後の香り高いコニャックは美味い。

二杯を楽しむ。

彼女は香りを楽しみ、ほんの少し味わった後、私にパス。

彼女は食後に飲む強いスピリッツは苦手なのだ。

結局私は三杯飲んでしまい、今夜も酔っ払う。

 

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デセールは、濃厚なムース・ショコラ、オレンジのマルムラード添え。

 

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ムース・ショコラが本当に濃厚で美味しい。

 

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オレンジのマルムラードは肌がすべすべで綺麗。

 

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「今夜もよく飲んだわね」

「今夜の君も素敵だよ。髪を少し切ったんだね」

「気が付いていたのね。酔っているかと思ったけど、大丈夫みたい」

「うん、君がとっても綺麗だとわかるから大丈夫だよ」

「やっぱり酔ってるわね」

 

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今夜飲んだワイン達と、その後ろの大友ソムリエにお礼を言って店をあとにする。

 

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「少し歩こうよ」

「寒い」

「じゃ、もっと僕に身体をくっつけて」

「歩きにくい」

文句を言われながらも、この時期の夜の銀座を歩くのが好きだ。

 

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ミキモトの白薔薇のドレスが素晴らしい。

 

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ブルガリのセルペンティ(へび)が美しく輝く。

 

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ルイ・ヴィトンはこの交差点のブランド・ビルの中では一番小振り。

でも、デザインは美しい。

 

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シャネルのイルミネーションは落ち着いている。

 

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カルティエは茶色の抑制された色調が新鮮だ。

 

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ヴァン・クリーフ&アーペルはジュエリーショップらしい輝き。

店の前のツリーも美しい。

 

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今回のフェンディはピンク、先週見た時はブルーだった。

ピンク、ブルー、パープルと変わるそうだ。

彼女と過ごす銀座の夜は、素敵に更けていきました。

 

 

 

 

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ちょっと前のこと、彼女と銀座のフレンチのお店で待ち合わせ。

場所は、マロニエゲートにあるお気に入りのお店、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』。

フランス、リヨンで1965年以来ミシュラン三ツ星を維持し続ける『ポール・ボキューズ』が日本で『ひらまつ』と提携して展開するお店である。

 

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マロニエゲートの中は、至る所にツリーが置かれている。

 

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エレベーターホールの天井も飾り付けられ、何時も見慣れたホールが違う場所のように輝いて見える。

 

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10階でエレベーターを降り、『ポール・ボキューズ』のレセプションに向かう。

 

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何時ものテーブルに着き、彼女の到着を待つ。

約束の10分以上前には着くようにしているので、のんびりメニューを検討する時間がある。

 

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店内は広いが、今夜も満席なのだそうだ。

彼女が到着したので急いで席を立ち、椅子を引いて待つ。

彼女を案内してきた顔馴染みのスタッフは椅子を引くという仕事が無くなったので、私の隣に立って微笑んで見守ってくれる。

 

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ソムリエの大友さんが今夜のアペリティフ・メゾンをテーブルに届けてくれた。

甘いストロベリーの香り。

口に含むと、酸味が効いた爽快なスパークリング。

イチゴのピューレをクレマン・ド・ブルゴーニュで割って作ったとのこと。

 

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使われているのは、ブルゴーニュ最大のクレマン専業メゾン、ヴーヴ・アンバルが造る、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジム、2014年。

 

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アペリティフに合わせる前菜は、鶏胸肉とフォアグラのガランティーヌ、ビーツのサラダ仕立て。

テーブルに届くと同時に手を付けてしまい、撮影忘れ。

食べてしまった後に気が付いたので、代わりにバケットを撮影。

冷凍で届いたフランスのポール・ボキューズ製の生地を、日本で焼き上げたもの。

 

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白ワインは、トリンバック、ピノ・グリ、キュヴェ・パルティキュリエール、2010年。

アルザスの名門、トリンバックが『ひらまつ』のために選りすぐった特別なキュヴェ。

ボトルには”Hiramatsu”の名前が入っており、『ひらまつ』の系列店でしか飲むことが出来ないキュヴェである。

トリンバックは1626年から12代にわたって家族経営を続け、フランスのミシュラン三ツ星レストランの全てでワインリストに掲載されている唯一のアルザス・ワインなのだ。

 

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洋梨のふくよかな香りとシャープな酸味を持つ、しっかりとしたストラクチャーのピノ・グリである。

「エチケットが似ているのでヒューゲルと間違えてしまいそうだけど、トリンバックのピノ・グリは美味しいから好きよ」と彼女。

彼女は先日アルザスのヒューゲルのオーナーと話した時、彼がとてもスノッブな感じだったのでヒューゲルの評価を一挙に下げている。

それだけに一層トリンバックが美味しく感じるのかもしれない。

 

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ピノ・グリに合わせる魚料理は、柔らかく蒸し上げた真鱈、浅蜊と白菜のア・ラ・クレーム、エストラゴン風味のベアルネーズソース。

 

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真鱈の身はふわっと柔らかく輝いている。

口の中で溶けてしまいそうな美味しさ。

銀座の『ブラッセリー ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。

 

 

 

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若い友人が遊びに来た時に持参してくれたお酒。

彼とは私のセラーのワインを飲んだので、手付かずで残っていたもの。

恐らく自分では決して買わない日本酒。

メジャーな酒蔵の酒であり、純米酒ではないので醸造用アルコールが使用されている。

 

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でも興味を引くところもある。

京都伏見の酒なので、京都産米”京の輝き”で醸されている。

今まで飲んだことのない酒造好適米だ。

2014年に品種登録された新しい品種で、月桂冠は2016年3月にこの米を用いた大吟醸を新発売している。

 

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”京の輝き”を100%用い、京都伏見の名水”伏水”で仕込まれている。

精米歩合は50%。

 

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友人がこの酒を購入した理由は、杉の桝がおまけで付いていたこと。

キリリと引き締まった端麗辛口で、純米酒とは異なる良さもある。

それを桝で飲むとなかなか美味い。

日本中の家庭で桝で酒を飲むようにすると杉材の需要が増え、杉の下枝打ちも行われ、日本の里山が復活するのでは、などど考えながら飲むのも楽しい、今夜のお家日本酒でした。

 

 

 

 

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虎ノ門の『タニーチャ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

赤ワインもトスカーナのサンジョヴェーゼを選んだ。

ポッジョ・ブリガンテが造る、アルズーラ、モレッリーノ・ディ・スカンサーノ、2012年。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノは、フィレンツェの南約150kmにある地域で、ボルゲリに続く名産地として注目されている場所。

 

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とても良いコルクが使われている。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノは海に近い海洋性気候の場所で、起伏に富んだ地形、様々な地質、そして二本の川に挟まれていることにより、多様なミクロクリマが生み出されている。

 

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モレッリーノはこの地域でのサンジョヴェーゼの呼び名で、モレッリーノ・ディ・スカンサーノとはブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同じ類の名前。

「サンジョヴェーゼには亜種がいっぱいあるし、名前もいっぱいあるので覚えるのが大変ね」とは、彼女の感想。

口に含むと、圧倒的な果実味に驚かされる。

芳醇で熟成感も強いが、ボディは過度に重厚ではなく、引き締まっている。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノのワインは、要注目である。

 

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真鱈の白子のフリット。

ふわふわの白子が美味い。

まだ残っていた白のサンジョヴェーゼを合わせると、とても美味い。

 

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フレッシュ・ポルチーニとフォアグラのポタージュ。

素晴らしい香り。

口に含むと旨味が広がる。

 

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熱々のパンで、ポタージュを残さず掬い取る。

 

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猪のラグーソースのパスタ。

強いソースなので、赤のサンジョヴェーゼとの相性が良い。

 

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素晴らしい香りと共にメイン料理が運ばれてきた。

熟成牛のハンバーグ。

 

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二つに切り分けると、中はピンク色。

ジューシーで美味い。

サンジョヴェーゼがどんどん進んでしまう。

 

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食後に残った赤ワインを飲みながら、彼女と話しが弾む。

飲み終えると、ドルチェの時間。

お腹はいっぱいだが、彼女が美味しそうに食べるのを見ると、私も食べてしまう。

 

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食後には、イタリアン・ローストの強いコーヒーが旨い。

「ね、西麻布の『タニーチャ』の最初のお店に初めて行った時のことを思い出すわね」と彼女。

「若い能力ある料理人のお店に連れて行くよと君を誘ったのに、店の場所がわからず随分歩かせちゃったね」と私。

「そうだったかしら?! 私が思い出すのは、パスタの上を泳いでいる稚鮎とか、レアで焼かれたカンガルーのローストとか、驚きの料理のこと」

男性と女性では、記憶に残ることの順位が異なるようだ。

 

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コーヒーのお供は、生チョコレート。

口に入れた途端に溶け、ビタースイートの旨味が広がる。

 

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このお店のコーヒーは、イタリア・トレヴィーゾのエレクトラ。

ハンドメイドの美しいエスプレッソ・マシンの製造会社である。

 

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この特徴のあるコーヒーカップは、アンカップ社のエディツィオーネ・ベライタリア。

ソーサーにはエレクトラの名前が入っている。

今夜の料理もワインも素晴らしかった。

茶谷シェフとソムリエの奥様に見送られ、店をあとにする。

虎ノ門で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。

 

 

 

 

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今日は、年末年始で弛んだ身体を引き締めるため、ジムで筋トレに励んだ。

シャワーで汗を流し着替えると、いざ出陣。

彼女と銀座で待ち合わせ、車で虎ノ門に向かう。

向かった先は、『タニーチャ』。

10年来のお付き合いのシェフの店である。

 

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『タニーチャ』とは、イタリア語でどんな意味なのだろうか。

実はイタリア語ではなく、オーナーシェフの茶谷さんの名前を逆さに読んで店名にしたのだ。

茶谷シェフとの出会いは、彼が29歳で西麻布に店を開いたとき。

彼の斬新なイタリアンに魅了され、それ以来のお付き合い。

 

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数年後に同じく西麻布のより大きな店に引っ越し。

場所は、何と『キャーヴ・ド・ひらまつ』のすぐ横の路地を入ったところ。

そして今度は虎ノ門に移転したので、新しい店を訪れることにしたのだ。

 

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彼女と目と目を合わせ、スプマンテで乾杯。

二人が好きな、カ・デル・ボスコ、フランチャコルタ、キュヴェ・プレステージ。

以前この店で、彼女と二人で赤ワインの前にカ・デル・ボスコを二本飲んでしまったことがある。

 

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アミューズが出されて驚いた。

これは亀の手ではないか。

 

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磯釣りをしていたので馴染みのある生き物だが、食べるのは初めて。

彼女は気持ち悪がるのではと心配したが、「面白い」とペロッと食べてしまった。

 

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プロシュートをハーブに漬けて香り付け。

香しく美味い。

 

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おや、グリッシーニが随分短くなった。

西麻布の時は30cmくらいあり、昆虫の触覚のようにグラスに立てて出されていた。

 

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白ワインは、珍しいものを選択。

トスカーナ州のテルッツィ&ピュトーが造る、カルメン・ピュトー、2011年。

サンジョヴェーゼ100%で造られた”ブラン・ド・ノワール”なのだ。

テルッツィとピュトーの夫妻がサン・ジミニャーノにワイナリーを設立したのは1974年。

 

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ワインの名前になっている奥様のカルメン・ピュトーは、ミラノ・スカラ座のプリマドンナとして活躍した経歴の持ち主。

透き通ったストロー・イエロー。

深い熟成感を持ち、果実味と酸のバランスが良い。

発酵は低温で行い、バリック(新樽比率10%)で8ヶ月熟成されているそうだ。

 

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前菜は三種盛り。

 

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新鮮な秋刀魚が美味い。

秋刀魚の下に敷かれているのは、茄子。

 

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苦みと旨味のある野菜。

ローマの野菜だとのことだが、名前は忘れた。

 

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蝦夷鹿のパテ。

ディジョンのマスタードとタスマニアの大粒のマスタードを交互に付けて食べる。

美味い。

虎ノ門のイタリアン、『タニーチャ』で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。

 

 

 

 

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今夜は、ブルゴーニュの赤を抜栓。

クルティエ・セレクション、ルー・デュモン、ブルゴーニュ・ルージュ、2009年。

2009年はブルゴーニュの当たり年、どんなワインなのか楽しみだ。

綺麗なエチケットなのだが、新しく購入したセラーの棚がボルドー・サイズだったため、太めのブルゴーニュのボトルを押し込むと、エチケットを傷つけてしまった。

 

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クルティエ・セレクションは、日本のワイン・インポーター、ヌーベル・セレクションがルー・デュモンの仲田晃司さんの協力を得て立ち上げた、新しいブルゴーニュのブランド。

有名な4人のクルティエ(ワイン仲介業者)が探し出したワインを仲田さんがチェックし、合格した物をルー・デュモンでボトリング、エチケット貼りを行い、日本に出荷している。

生産者の名前を明らかにしないことが買い取りの条件だそうだが、大手の有名ドメーヌ等の在庫品が主体だそうだ。

 

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コルクの品質、長さはとても良い。

ボトリングされて時間が経っていないようで、コルクの下面はほとんど着色していない。

 

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写真では濃く見えるが、実際は薄めのルビー色。

最初に感じるのはベリー系の香り。

ラズベリー、ダークチェリー、そして落葉樹の落ち葉のニュアンスも。

このクラスにしては、ストラクチャーが複雑で美味しい。

タンニンは健在でまろやか。

今が飲み頃のとても良い状態だ。

高品質のクルティエ・セレクションを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。