ブロンプトンでフルーツの産地を訪ねる旅。晩秋の米沢で秘湯巡りとリンゴ直売所の旅。
(前回の話)
米沢にいったついでに、舘山りんごを大量に買ってきた。
地元米沢では『舘山りんご』といえばおいしいリンゴの代名詞だ。舘山りんごの歴史は、明治8年まで遡る。県の勧業寮(今の山形県農林水産部)が苗木を配布したところ、りんご栽培に適していたため、徐々に栽培者が増えていった。舘山は盆地のため、昼夜の寒暖差が激しく降雪量も多い土地である。そこで育つりんごは、実の締まりも着色もよく、甘味と酸味のバランスがとてもいいと評判になった。当時盛んであった米沢織物の従事者が取引先への贈答品として舘山りんごを贈ったため、全国各地にその名が広まっていった。舘山りんごは今でも贈答用としての出荷が多く、市場に出回るときは『舘山りんご』のブランドで販売されて人気がある。
[走行ルート]
ルート ①米沢駅~道の駅米沢往復 ②米沢駅→白布温泉(バス利用) ③白布温泉→小野川温泉→舘山地区りんご直売所(布施果樹園)→米沢駅
まず朝一番に立ち寄ってみたのは、道の駅よねざわの農産物直売所だ。ラ・フランスが中心だったが、りんごもかなり置いてある。
なんと、レア・りんごの代表格でもある「高徳」があった。それも舘山産である。
高徳りんごは、小玉ではあるが、なんと全体の8割ぐらいまで蜜入りになってしまう究極の蜜入りりんごだ。とても甘い上に、まるでトロピカルフルーツのように濃密な芳香を持つ。
買おう。買うしかない。
家に帰って果物ナイフで二つに切って断面を見ると、ほらこの通り。蜜の入り方が尋常ではありません。甘い。そしてとても良い香り。
白布温泉/小野川温泉からの帰りにも、米沢舘山にある果樹園の販売所に立ち寄って、りんごを買い足した。舘山近辺の県道233号線や国道121号線沿いにリンゴの直売所がいくつもある。今回立ち寄ったのは布施果樹園で、買ったのはふじりんごだった。販売所のオバサマによれば「夏が暑すぎて例年と比べて甘くない」とおっしゃっていたのだが、家で食べたら、こちらも蜜入りでものすごくおいしかった。これで「甘くない」とは舘山りんごは例年どんだけ甘いのだろうか。
舘山のりんご、ブロンプトンでフルーツの産地を訪ねる旅の定番目的地入りです。
ブロンプトンでフルーツの産地を訪ねる旅:
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