(ブロンプトンで鹿教湯 『町・高梨共同湯』 の続き。)
ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズ。2018夏スペシャル。鹿教湯温泉へやってきた。鹿教湯(かけゆ)の歴史は長く、1200年前には既に開湯していたらしい。鹿教湯は効能の高さで古くより名湯として珍重されてきた。
鹿教湯の第一湯目は、名湯の誉れ高い「町・高梨共同湯」 を訪れた(前記事 ご参照)。第二湯目は、鹿教湯の発祥の地ともいえる「文殊の湯」へ行くことにしていたが、連湯(れんとう)はきついので、鹿教湯の森を散策して少々時間を置いたのち、行くことにする。
[走行データ]
ルート 宮沢バス停(霊泉寺温泉前)→霊泉寺温泉共同湯 →鹿教湯温泉 町高梨共同湯 →鹿教湯温泉 文殊の湯→大塩温泉共同湯→宮沢バス停
距離 16.7km
最大標高差 121m
(マップをクリックするとガーミンコネクトにて詳細データがご覧いただけます。)
紅葉橋(もみじばし)をわたる。
森の小径を行く。
森を抜けると、薬師堂。
そして、鹿教湯温泉の象徴ともいえる文殊堂に至る。文殊堂は奈良時代に行基菩薩が聖武天皇の勅命により全国巡錫を行った途次に当地を訪れ、奈良の都に戻った後に三体の文殊菩薩像を彫ると、その一体を弟子の園行に託して当地に安置させのが始まり。爾来、鹿教湯の文殊堂は「日本三大文殊」の一つとして広く知られるようになった。
文殊堂の傍らにある清水が美味である。
文殊堂から谷を降りて行くと五台橋。
五台橋で内村川をわたり、ようやく文殊の湯にたどりついた。
文殊の湯は鹿教湯最古の源泉跡にある。古い共同浴場が2000年に改装されたものだ。
これが源泉跡である。湯は枯れているが、あいかわらず湯気が出ている。
建物と施設は近代的であるが、良湯である。源泉口のある正方形の湯船がアツ湯。
大きい方の湯船が普通の温度。アツ湯の湯船からの溢れ出しの湯である。
緑にあふれる内村川渓谷を望む露天も、小振りだが雰囲気が良い。
人気の湯で常に人がいるような湯なのだが、一瞬、無人となったスキを狙って、ダッシュで写真、撮らせて頂きました!
ところで、ずいぶん山奥まで行って漸く辿り着いたような書き方をしたが、実は秘湯の雰囲気を盛り上げるためにわざわざ遠回りしてきたのである。鹿教湯温泉の中心となる通りは、この写真にある『湯端通り』だ。文殊の湯は、この通りを川の方向へを下っていくと、ブロンプトンなら30秒のところにあるのだ。老舗ふぢや旅館の奥に見えている屋根がそれである。小さな温泉街なのである。
それでは、本日の〆の湯として、大塩温泉へ向かおう。ここは、ヌル湯の名湯として評判が良い。
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ブロンプトンで鹿教湯 『町・高梨共同湯』 (前記事)
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