ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズ。2018夏スペシャル。信州・丸子温泉郷で名湯めぐりをしてきた。

 

丸子温泉郷とは一般には耳慣れない名称かもしれないが、上田市の南西(旧・小県郡丸子町)、内村川沿いの山あいにある温泉地3か所 鹿教湯(かけゆ)、大塩温泉、霊泉寺温泉の総称だ。鹿によって場所を教えられたとされる鹿教湯が1200年以上の歴史を誇り最も有名であるが、本日は古さでひけをとることのない「霊泉寺温泉」(れいせんじおんせん)を訪れた。湯治場としての素朴さが残る旅館四軒と共同浴場だけの秘湯であった。

 

霊泉寺温泉へは、上田駅から鹿教湯温泉(かけゆおんせん)行きバスで、宮沢停留所下車。そこから約2キロの三方を山に囲まれた谷あいにある。

 

[走行データ]

ルート 宮沢バス停(霊泉寺温泉前)→霊泉寺温泉共同湯→鹿教湯温泉 町高梨共同湯鹿教湯温泉 文殊の湯 →大塩温泉共同湯→宮沢バス停
距離 16.7km
最大標高差 121m

使用機材 S2E raw 44T×16T/12T

(マップをクリックするとガーミンコネクトにて詳細データがご覧いただけます。)


内村川の支流である霊泉寺川沿いをブロンプトンで登っていく。

 

霊泉寺川にある稚児ヶ淵。地質学的には甌穴(おうけつ)という。岩盤の窪みに入った岩や石が川の流れで回転して周囲の岩石を削って円形の大穴に成長したものである。円形のプール状の穴が二つあり、水浴びができそうだ。


ツユクサ。日本を含む東アジア原産の野草である。古くから日本人に親しまれていた花の一つであり、万葉集にも「ツキクサ」の呼び名でツユクサを詠ったものが見られる。


寺が見えてきた。霊泉寺は古刹である。創建は968年(安和元年)、1000年以上の歴史がある。1278年(弘安元年)臨済宗建長寺の末寺として再建。その後、1574年(天正二年)に武田信玄の助力により復興、この時、曹洞宗の寺となった。古くは谷全体が境内であったらしい。開湯伝説によれば、安和元年の創建時に、寺の傍から温泉が湧出したとされる。


もう一つ、その昔、戸隠鬼女を退治した平維茂(たいらのこれもち)が山懐より湧き出るお湯を見つけ、疲れ傷ついた体を癒したのが始まりとの言伝えもある。


小さな旅館が連なる温泉街はまるで時が止まったような風情である。この昭和な家並みの奥に共同湯がある。


かつて寺湯があった場所に建てられたと云われる共同湯だ。コンクリ造にもかかわらず、あまりに古びていて、これまた趣きがある。200円を支払って中に入ると。


これは素晴らしい!


誠に良湯である。100%掛け流し。泡付きが見られるので、新鮮なのは間違いないだろう。


あふれ出しも上々だ。


久しぶりに『極楽、極楽』だった。(注)

(注)極楽極楽:ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズで、ヘルメットおじさん が湯に感動したときに発するフレーズ

 

久々の鄙び秘湯を心行くまで堪能した。それでは次へ行こう。鹿教湯の共同湯で、名湯の誉れ高い『町高梨共同湯』 である。


(鹿教湯へ続く)

 

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