皆さん、こんにちは。
リーダーズ総合研究所・講師の板野です。
行政書士試験まで残り1ヶ月余りとなりました。
この時期は受験指導校や市販の模擬試験を受験して御自身の実力(立ち位置)を思い知ることになりますが、たとえ成績が悪くても凹んでいる余裕などありません。社会人受験生であれば隙間時間の活用は当然として、凹んでいる時間ですら勉強に充てる、そのような強靭なメンタル(精神力)を試されるのが行政書士試験です。
そこで、超・直前期に突入し、不安や焦りなどとの戦いの中で日々勉強を頑張っている受験生の皆さんに宛てて、今年度も「第4回☆Zoom定例会」においてエールをお贈りすることになりました。
思えば、昨年度は山田斉明先生のお計らいにより行政書士試験合格者の立場で、「直前期に心がけたい3つの"あ(焦らない・慌てない・諦めない)"」についてお伝えしました。
真剣に勉強している受験生であれば、直前期は勉強が苦しくなって何度も逃げ出したくなりますので、特に3つ目の"諦めない"を殊更強調しました。その点は今年度も変わることがありませんので、思うように勉強が進んでおらず、苦戦中の受験生は昨年度の下記記事を御覧になっていただきたいと思います。
そして、今年度は講師の立場で、「"皿回し暗記術"の実践」についてお伝えします。
このテーマについては動画や下記記事などで既にお伝えしているところ、私がこれまでに受験した行政書士試験や司法書士試験に加えて、9月末に受験した海事代理士試験においてもその有効性を再認識しましたので、その経験とともに改めてお伝えすることにします。
なお、本来は9日(月)の定例会でお伝えする内容ですが、御都合で本定例会に参加できないリーダーズ総合研究所の受講生、あるいは(受講生以外で)私のブログやX(旧twitter)をいつも御覧になっていただいているフォロワー受験生の皆さんに宛てて本記事を書きました。
1人でも多くの受験生が本記事を参考に超・直前期の勉強法を確立し、しっかり勉強に取り組んで合格を勝ち取られることを祈念しております。
改めて自分の立ち位置を知る
早速ですが、以下のQを考えてみて下さい。
さて、受験生の皆さんはQを読み終えた瞬間、答えを思いつくことができましたでしょうか???
いずれのQも受験指導校や市販のテキストには必ず掲載されている最重要論点であって、今年度は択一式問題だけでなく記述式問題での出題も予想されているところ、厳しいようですが、もし答えを瞬時に想起できないようであれば(、あるいは答えを見て「あー」と納得しているようでは)、記憶が定着していないのが明白です。
本試験では、択一式問題(法令)を約2.5分/問、記述式問題を約10分/問で解く必要があって、「何だったっけ?」などと考えている余裕はありませんので、これからの1ヶ月は記憶の定着に向けた勉強に取り組む必要があります。
では、その方法とは・・・、
皿回し暗記術
"皿回し暗記術"って何?
●1つの科目・分野にいつまでも固執せず、全科目・全分野を満遍なく復習し、全ての重要知識を常に記憶できている(=皿回しに例えると、全ての皿が常に回っている)状態を作り上げていくこと
具体的活用術
●常に記憶が維持されている状態を作り出すためには、学習量を絞り込んだ上で、短い時間で全科目・全分野を総復習することが重要
短い時間 × 回転数 × 勉強量 = 記憶力
※同じ科目・分野に固執するあまり当該科目等に記憶の時間をかけ過ぎると、他の科目等を漸次忘れていく
長い時間 × 勉強量 ≠ 記憶力
●繰り返す度に記憶したところは学習対象から削除し、記憶できていない分野に絞り込んでいく(2回目より3回目、3回目より4回目と回数を重ねる度に学習対象は減っていくはず)
皿回し暗記術の理論は良く分かるけれど、実践した成果はどうでしょうか???
(この方法で本当に合格できるのかしら???)
皿回し暗記術の実践
風呂屋の釜で言う(湯)ばかりとならないよう、私自身、これまでの行政書士試験及び司法書士試験に加えて、9月末に海事代理士試験を受験し、改めて皿回し暗記術の効果を再認識しました。
(皿回し暗記術を実践した成果)
●9月末に受験した海事代理士試験において“皿回し暗記術”を実践し、185点/240点満点(自己採点)
●具体には、9月20日以降、3日と空けず全科目を満遍なく学習し、記憶の定着を図った
●科目によっては当然知らない知識も多数出題されていましたが、何度も繰り返し記憶した重要知識だけで楽々基準点(240点満点の6割:144点)をクリア
(海事代理士試験学習進捗表)
▼海事代理士試験の受験雑感はこちら
参考情報
以下では、これまで受験生の皆さんから御質問にお答えした記事や出題予想シリーズなどの記事をまとめておきます。
(1)どうやったら早く問題を解けるの?(自己診断表付き)
受験生から御質問いただいた内容についてお答えした記事です。
上述の通り、本試験では択一式問題(法令)を約2.5分で解く必要がありますが、そのための方法論についてまとめました。
(2)出題予想シリーズ(学習対象の絞り込み)
現在、会社法の一部をまとめましたが、他は作業中につき、順次公開していきます。
超・直前期に学習対象を絞り込む際のツールとして活用していただけますと幸いです。
会社法
①株式会社の設立
②株式
③機関
改正民法
①民法総則
②債権総論
③債権各論
(作業中)
④相続
(作業中)
⑤所有者不在土地の解消
(作業中)
行政法
①行政法総論
(作業中)
②地方自治法
(作業中)
(3)直前期の学習戦略
①戦略編
②実践編
③総括編