こんにちは。
フリーランス・ビジネスコーチの
古関です。
毎日、鬼のように怒鳴りまくる
師匠に弟子入りして、数か月。
厳しい掟を言い渡されます。
それは、
「男は作るな！！」
というもの。
AKB48のようなアイドルならいざ知らず
結婚も離婚もした30過ぎのオンナに、
男を作るなという掟は、
どんな思惑があるというのでしょうか。
しかし、これが私にとって、
もっとも大きな効果を生み出す、
最大の秘訣でもあったのです。
そんなこと、当時の私には、
わかるはずもなく……
【私のフリーランス人生】その６
モノ書き修行で師匠から出された掟─「男は作るな！！」
さて、とにかく厳しい師匠に弟子入りして、
ライティング修行に明け暮れます。
まだまだ生活のために
稼がなければいけなかったので、
日中は出版社で働きながら、
空いている時間で、
自分のライティングスキルを高め、
仕事を獲得していくようにしました。
たとえば、
角川に在籍しているときは、
朝７時に会社近くのカフェにいきます。
当時、朝７時からやっていたのは、
ドトールかカフェ・ド・クリエぐらいでした。
いまは24時間いつでも使える
ワーキングスペースなどの
サービスが充実しているので、
とても便利だと思います。
会社近くのカフェで、
オープンと同時に席を取り、
朝食をとりながら、
ライティングの練習をします。
10時に会社へ行き、19時まで働いて、
夜は、別の出版社からいただいた仕事をしたり、
電子書籍用の小説を書いたりしていました。
この頃の私の仕事は、
リクルートが運営する
webサイトで小説を連載したり、
企業の営業活動に使う
動画のシナリオを書いたりと、
仕事の中身もいろいろで
おもしろかったです。
とくに、
当時はケータイ小説が
流行っていたこともあり、
恋愛小説はよく売れていました。
いまでも印税が入ってくるので、
電子書籍もなかなかあなどれないな、
というところです。
さて、
師匠に弟子入りしてからすぐに、
掟として言い渡されたことがあります。
それは、なんと、
「男は作るな！！」
ということです。
つまり、
恋にのぼせることなく、
修行に励めよ、
ということですね。
当時、私は33～35歳ぐらいで、
一度、結婚・離婚したからといって、
まだまだ恋愛を諦めるほどの
年齢ではないはず。
ということで、ついつい、
男性のことなどを話して
しまっていたのです。
私のなかに、
そういう邪な気持ちが
あることを見抜いた師匠は、
とにかく厳しく、ことあるごとに、
「男に頼るな、甘えるな」
と怒鳴っていました。
ところが、
この掟が、私には一番、効果がありました。
人の考えはそれぞれですので、
「別に男性と付き合ったって、
修行はできるんじゃない」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私のなかには、
少なからず、男性に依存しようと
していた気持ちがあり、
それを自分で理解していなかったのです。
しかし、師匠はお見通しです。
当時は、
「なんでそんなことをいうの」
と心のなかで反発していましたが、
この教えこそ、私にとって
もっとも大きな効果をもたらすもの
と言っても過言ではありません。
それは、女を捨てろとか、
仕事に生きろと言っているのではなく、
師匠の愛情あふれる思いが
潜んでいたのです。
「まずは、一人で生きていけるだけの技術を身につけろ。
そうすれば、必ず、いい男性と出会えるよ。
いまの君のレベルでは、出会う相手も限られている。
自分で上までのぼっていけば、知り合う相手も変わってくるから」
その時は、「そんなものなのか……」
と想像もできませんでしたが、
今となっては、
とてもよくわかります。
私に力がない当時に、
その時の感情にながされて
男性と付き合ったり、結婚したりしたら、
私はその男性の力に頼って
生きていくことになってしまったでしょう。
それが悪いというわけではなく、
私にはそのスタイルは合わない、
ということです。
ビジネスとしての技術を
高めていくためには、
多少のプレッシャーが
かかることが不可欠です。
のんびりと気楽にやっていては、
プロのレベルまでは身につかないのです。
プレッシャーがかかるのは、
自分でその責任を背負っているからです。
それで食っていくんだ、という責任を
一人で負っているから真剣になるし、
それだけ早く身につけようとします。
こういう厳しい心構えで、
すべてのエネルギーと時間を
集中して注ぎこむから、
短期間で力がついていくわけですね。
たしかに、いま、振り返ってみると、
知り合う人が、だいぶ
変わってきたと思います。
会社員をしている友人は少なくなりました。
友人のほとんどが経営者か、
独立したフリーランスです。
自分の腕でのし上がっていこう
とするタイプの人が多く、
そういう仲間と、
夢や将来を語り合っているのが
なによりも楽しいことでもあります。
ライティングの弟子入りを
してから10数年間、
男性に関して、
浮いた話はありません。
さすがに、師匠も、
「独立したんだから、好きにしなさい」
と言ってくれていますが、
いまだに、休みの日に
デートをすることも
滅多にありません。
それは、
「仕事が恋人」、
「仕事が楽しいから、それで十分」、
としていますが、
本当のところは、
ここだけの話、
ずっと同じ人と付き合っていて、
とてもサッパリした関係なので、
なんら話題にもならない、
というだけのことです……
─その７へ続く─
【私のフリーランス人生】その１
【私のフリーランス人生】その２
まったく幸せがない。私の幸せってなに？？
【私のフリーランス人生】その３
初めての自立。でもなにをしたいのか、まったくわからない、、、
【私のフリーランス人生】その４
【私のフリーランス人生】その５
師匠との出会い。ネット大炎上でも、生涯メシが食えるタネを授かる
【私のフリーランス人生】その６
【私のフリーランス人生】その７
いざ独立！でも何をするのかわかっていない完全な見切り発車、、
【私のフリーランス人生】その８
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