さて今週も「イチケイのカラス」の時間となりました。(笑)
第11話の今回は遂に最終回になります。
司法は政治に勝てるのか、入間みちおの行方は……等と思いながら最終回ならではのテンションで観ました。
今回は、司法の立場で政治に挑もうとする黒木華さんの可憐さが光ってました。
ドラマの基本情報については下記を参照ください。
▼ドラマ「イチケイのカラス」公式サイト
---以下、ネタばれあり注意---
今回の話でテーマとされていたのは、「人生」であると感じた。
これまで描いてきたのは、そして、最終回で描くのも具体的には裁判であるが……
今回はセリフの中でいつも以上に「正しい裁判」というフレーズが強調されていたと感じた。
また、何をして生きるのかという意味での「仕事」ということに焦点が当てられていた。
そして、入間みちおにとって生きる意味としての仕事=「正しい裁判」であった。
だから、全11回に渡って追求され続けた「正しい裁判」の意味するところは、入間みちおにおける人生の在り方でもある。
ほぼ全ての人は入間みちおのような裁判官ではないから、入間みちおによって描かれた人生の在り方=「正しい裁判」は、一般的に置き換えれば「正しい人生」ということになるだろう。
この意味するところはなんだろうか。
公正であるべき裁判ですらこの泥沼だ。
ましてや人生がそんなにキレイなはずはない。
この泥沼を生きるのに必要なものはなんだ。
二つのことが思い出された。
一つはチャップリンの言葉である。
チャップリンが人生に必要なものとして、「勇気」、「想像力」、「少しのお金」の三つを挙げた名言は良く知られている。
今回の裁判シーンは「正しい裁判」のために本当のことを知るには、この「想像力」が必要であるということを強くアピールしていたと思う。
だからこれは「正しい人生」には想像力が必要ということでもある。
もう一つ思い出されたのは、「アンパンマンのマーチ」である。
この歌の詩では、アンパンマンのともだちは「愛」と「勇気」である。
自分の人生のともだちは誰だろうか?
という想いを残して、番組はいかにもドラマらしいオチで終わった。
ドラマとしての脚本も、「イチケイのカラスであれ。」という原作の意図を汲んだ結末も見事であった。
脚本は、これまでにも多数のドラマ脚本の実績をお持ちの浜田秀哉さんでした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
▼原作漫画の記事はこちら
▼過去の放送についてのブログ記事はこちら
初回放送、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話、第9話、第10話