※要旨
・価格を下げずに、価値を上げる。
「値決めは経営である」
この稲盛和夫さんの言葉にあるように、値決めには、ビジネスの大切な要素がたくさんつまっている。
・商品ではなく、会社のファンをつくる。
・アメリカのオーガニック系のスーパーマーケットで、
チョコレートやヨーグルトを買うと、そのパッケージには、
「どうして私たちは、この会社をつくったのか?どうして存在しているのか?」
といったショートストーリーが印字されている。
・「接するスタッフが気持ち良かったから」
これが、ある調査でわかった、人がモノやサービスをリピートする理由。
・ヨーロッパのブランド品には、辛抱強く待つ人が世界中に現れ、その商品の価値が勝手に上がっていく。
欧州のラグジュアリーな車もバックも、みんなこの類。
「エルメス」のケリーバックや「フェラーリ」の新車は、みんな辛抱強く待っている。
・商品に、プラスアルファの情報をつける。
・見た目のテーマを決める。
ここでいう会社のスタイルは、会社のビジュアルを統一する体裁のテーマ。
・体裁のテーマが決まったら、徹底して、それに合わせて各種印刷物、販促物、
ユニフォーム等をデザインし、また備品・小物・BGM、できれば香りも、
その世界観の表現になるように揃える。
オフィス、バックオフィスも徹底して世界観をつくった方が、スタッフが、
よりスタイルの良き表現者として機能してくれるようになる。
・会社のテーマを決める上で、まず考えるべきはポジションニング。
・必要なのは、「つかみ」ではなく「深み」。
・「良い会社」とは、スタッフが辞めない会社。
意外かもしれませんが、私がプロジェクトの現場で一番はじめに取り組むのは、
「スタッフの休憩する場所」の改善。
そこに、私と、その会社の経営者は、「自分たちは、スタッフを大切にしている会社である」
というメッセージを込めている。
・目指したいのは、「ライフスタイルブランド」。
・「みんなの一分一秒がつまっている」という敬意を込める。
・会社訪問時に確認する5つのこと。
1.その会社のミーティングの構成・内容。
2.トイレのきれいさ、清掃のルール。
3.植物のきれいさや、置き方の工夫。管理の仕組み。
4.スタッフルームの環境。貼りものに対する工夫。
5.お茶の出し方。それに対するお礼。