(前回の続き)
「人間は中庸が肝心」と書きましたが、中庸に至るまでの過程においても差があるように思います。
人が亡くなって1年未満のクライアントの場合には、治療しても効果が出難いようです。1周忌が過ぎてから急激に効果が上がり始めるので不思議に思います。
子供が産まれたり、結婚式に参加された後のクライアントの場合は、少しの治療で絶大な効果が得られるケースが多いのも不思議です。
心が身体をコントロールしている証拠なのかもしれませんね。
「病は気から」と昔から言われていますが、実際、
病になる前から気持ちが強い人は治りやすく、病の後から気持ちを強く持とうとする人は治らないケースが多いように思えます。
更に、治療する者が「治してあげたい」と心から思えたなら相乗効果が得られやすいようです。逆に、「治せしてやる」と心から思えたなら治り難い。
「人は人が治す」という考えは、とても大事な要素であるし、「人を治す薬は人しか作れない」のも事実でしょう。
人間関係を上手にコントロールできる人が治りやすいのは、当然の結果だと思います。