齋藤孝『雑談力が上がる話し方』のまとめ | 朝礼・商談・接待のネタ帳!ビジネス書を超読み解く

朝礼・商談・接待のネタ帳!ビジネス書を超読み解く

いつも仕事が忙しいビジネスパーソンへ。本を読む時間のない人向けとして私が読んだビジネス書を解説をしています。

※要旨


・雑談というのは、あなた自身の人間性とか人格とか社会性といったものがすべて凝縮されている。
そしてその「すべて」をたった30秒の何気ない会話の中で見破られてしまっている。


・優秀な営業マンは、ほとんど商品の話をせず、雑談ばかりしている。
会社の経営者もそう。
学校の先生も同じ。
授業がうまい先生は、適度に雑談も入れつつメリハリのある授業も行う。
人気の落語かも、つかみの雑談が巧み。


・雑談は、「中身がない」ことに意味がある。
そして「あいさつ+α」でできている。


・雑談に結論はいらない。
そして、サクっと切り上げるもの。
「それでは!」
「じゃまた!」
「このへんで失礼します!」

去り際のよさがポイント。


・目の前の相手の「見えているところ」をほめている。
極論すれば、何でもほめりゃいい。


・机とコーヒーカップがあるだけで、一気に話しやすくなる。
コーヒー1杯で何時間もおしゃべりする。
軽くお茶してサッと出ようと思っても、ついつい時を忘れて話し込んでしまう。
昔も今も、喫茶店は雑談のメッカ。


・ベストタイムは、すれ違いざまの30秒。
私たちに求められるのは「ササッと出会って、サクっと20、30秒話して、パッと別れる」
という雑談スタイル。


・今が旬のリアルタイムな話題は、仕入れたらすぐ使う。
旬であればあるほど、その情報だけで盛り上がる雑談ネタになる。


・誰々が言っていた話も、有効なネタになる。
雑談が上手な人は、拝借したネタの伝言が上手。

テレビ番組で一緒になるビートたけしさんは、これがうまい。
たけしさんはカメラが回っていないときもすごく面白い。
いや、楽屋にいるときはさらに話がおもしろい。
表でも裏でも、周囲を常に楽しませている。
彼はスタジオ入りするとオンエアまで10秒前ぐらいまで、ずっと雑談している。


・たけしさんは、
「いやいや、こないだ聞いた話なんだけどさ・・・」
「これ、・・・が言っていたんだよ・・」

といったフレーズをよく使う。


・雑談から透けて見えるのは、その人の育ちのよさ。
いわゆる育ちがよいというのは、家柄がよいということではなく、
人間関係に恵まれて明るく育っているという意味。


・雑談上手な人は、人間関係における間口が広いということ。
ビジネスにおいて「ニュートラル雑談力」は最強の武器。


・社長の仕事は、雑談と決断。
新しいニーズを探る、アイデアを掘り起こす、トップ営業を仕掛ける。
時には社内を回って、社員を叱咤激励し現場の情報を収集する。
すえての行為に関わってくるのが雑談力。