ぼくの秘密日記 -16ページ目

頭の痛みから謙譲を学ぶ

またやってしまった。

風呂場で足を滑らせて、シャワーヘッドをかけるフックにしたたかに頭をぶつけてしまった。

まだ頭はガンガンし、コブができている。
地球温暖化や自然破壊、ワタシの結婚問題に頭を痛めている人間はいま現在でも山ほどいると思うが、シャワーノズルのフックの角度まであさっての方向を向いてしまうほどの痛みを頭に感じているのは、世界広しと言えどもワタシだけだろう。

不幸は重なるものでシャワーフックに頭をぶつけた拍子に水がドッとシャワーから吐き出されて軽いパニックになった。
不幸中の幸いながら、沈着冷静に事前に服を脱いでいたために数分間裸に冷水を浴びるだけで済んだが、これがそそっかしい男だったら、布団の上から冷水を浴びていたかもしれない。

だいたい、シャワーにはなんでホースがついているのだ。
痛みを我慢して、目をつぶったまま手探りで蛇口を探ったが、ホースが邪魔をしてなかなか冷水を止められなかった。
これが心臓に障害のある老人だったりしたら、シャワー会社はどう責任をとるつもりだ(ホース会社、床のタイル会社も同罪だ)。

バツとしてコードレスシャワーヘッドを開発しなさい。
または水に濡れても滑らないタイル、頭をぶつけても痛くないシャワーフック、硬いモノにぶつけても痛くならないワタシの頭を開発するのでも構わない。(続く)

『ランボー』(1982年・米)

『ランボー』DVD
監督:テッド・コッチェフ
CAST:シルベスター・スタローン
  :リチャード・クレンナ
  :ブライアン・デネヒー
  :ビル・マッキニー
ベトナム戦争の悲劇を帰還兵の戦後の生きざまを通して表現したアクション満載な映画の中にも重いテーマを含んだ作品。
現在『ランボー4』が製作されているが、当初は反戦をテーマとした映画だった。
実際、最初に上官役を打診されたカーク・ダグラスはテーマを聞いて断った。
続編は段々と主役のスタローンのムキムキぶりに比例して無敵のヒーローのアクション物に変貌した(結果、続編2作は駄作に贈られるゴールデンラジー賞を多数受賞)。

ベトナム帰りのジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)が戦友を訪ねてきた街で保安官から屈辱的な仕打を受ける。
ついに怒りを爆発させたランボーは、ひとりの軍隊として数百人の警官隊を向こうに回し、街を恐怖のどん底に落とし入れていく。

原作はデヴィット・マレルの『一人だけの軍隊』で最後にランボーは死亡する。
映画化の際もランボーが自殺するシーンを撮影したが試写で不評だったので、死なない結末にした。

原題の『First Blood』(最初の流血)は、「どちらが先に仕掛けたか」というボクシングの隠語。
邦題を『ランボー』にしたところ、製作者たちに多いに気に入られて次作から原題も『RAMBO』とされたことは有名な話。(個人評価73点)

『ザ・フライ 特別編』(1986年・米)

『ザ・フライ 特別編』DVD
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
CAST:ジェフ・ゴールドブラム
  :ジーナ・デイビス
  :ジョン・ゲッツ
  :ジョイ・ブーシェル
名作『蝿男の恐怖』を鬼才デヴィッド・クローネンバーグがリメイクし、オリジナルに劣らない名作に仕上げた。

物体を離れた場所に転送する装置を発明した科学者セス(ジェフ・ゴールドブラム)が、恋人ベロニカ(ジーナ・デイビス)との些細な喧嘩が元で、やけを起こし自分を転送実験の材料にした。

当初は成功したかに思われた実験は、転送ポッド内に紛れこんだ一匹の蝿により、セスを地球上に存在しない蝿男に徐々に変貌させ、セスの人生もろとも崩壊に追い込んでいく。
人間が蝿男に変わっていく様をクリス・ウェイラスが当時では最先端のSFXでグロテスクに映像化して、第59回アカデミー賞のメイクアップ賞に輝いた。

原作はジョルジュ・ラングアンが書いた『蝿』。

ホラー映画特有の気持ち悪い映像が多いが(特に出産シーン)、一口にホラー映画というジャンルにくくることができないのは、短気による安直な行為が引き起こした悲劇と言ったような様々な要素を抱えているせいか。
そういう意味では運命に翻弄されるカップルの悲恋の映画とも言える。

天井から壁づたいに降りてくる蝿男のメイキング映像は、CGの技術がない当時の撮影の工夫を垣間見れる。(個人評価65点)

結婚しないオトコの論法(その2)

とにかく現時点で急いで解答をだす意味はない。
解がでるまで待つべきだ。

次の質問に移る。
『いい人いないの?』。
この解は一見簡単だ。

日本に限って言えば、ワタシと法律的に結婚が可能ないい人は大勢いる。
解答としては『Yes』になりそうだ。
しかし、注意して欲しい。
『アナタと結婚しても』という言葉が、冒頭に隠されている可能性がある。
その場合は正反対の解答、『No』を選んで欲しい。


次だ。
質問の後に指示された『早く結婚しなさい』という命令は不可解だ。
命令するならば、遂行可能な命令にするべきだ。

アナタは、危篤状態のワタシに『死ぬな!!』というのか。
または、道行く女性に『ワタシの息子を愛してくれ』というようなモノで、命令の効果は期待できない。

『よければ紹介するわ。付き合ってみるだけ付き合ってみない』
残念だがこの依頼は、丁重に辞退したい。
ワタシがふられるか、運よく(悪く)結婚するか、いずれにしてもワタシが不幸になる。

ただし、光明はある。
ワタシは現在『結婚と幸福の両立について』と『夫婦は平等なのか』あるいは『結婚と平和の両立について』というレポートを執筆している。
検証のため、実験する可能性はゼロではない」

…全部、屁理屈だ。
誰か実験に参加してみますか?

結婚しないオトコの論法

いとこが結婚する。

彼は海上自衛官で、ワタシは彼が産まれたときから中学生くらいまで、文字どおり裸の付き合いをして一緒に遊んだ仲だ。
しかし、ワタシが大学生になり、更には就職してからはすっかり縁遠くなった。
現在、広島の呉にある基地に駐屯しているため、明日ワタシの両親は広島へ行くのだという。

気になるお相手は白衣の天使だそうで、彼のハハも看護婦さんだったのでなるほどと妙な納得をした。

しかし、ワタシのハハがわざわざワタシにこの話をするからには、次に続く言葉は決まっている。

「アナタはなんで結婚しないの?いい人いないの?早く結婚しなさい。よければ紹介するわ。付き合ってみるだけ付き合ってみない」

ワタシは毅然と答えた。
「その質問に答えるとこうだ。
まず『アナタはなんで結婚しないの?』については簡単だ。
ひとりでは結婚できないから結婚しないのだ。
相手がいない。

もちろんその他にも理由はいくつか考えられる。
結婚適齢期とやらが来ていないか、結婚適齢期を見逃してしまった可能性もある。

ただいずれにしても結婚しない理由を問われても正解はない。

この問いはワタシが一番自問自答している。
しかし、その解がでたとすると、もうその質問は意味を成さなくなっているだろう。(続く)

覚えることが多すぎる(その2)

それにしても最近は覚えることが多すぎる。

会議ひとつするにも、会議のあることを覚え、会議の時間を覚え、会議の資料を作ることを覚え、資料をCOPYすることを覚え、COPYの部数のために会議の参加人数を覚え、更には会議室の在りかを覚え、会議室のドアの開け方まで覚えていないといけないのだ。
結果として最初に覚えた会議があること自体を忘れてしまうのも致し方ないことだと思う。


しかし、ワタシの凄いところは、先週のことや昨日のこと、更には五分前のことは忘れるのに、1192年に鎌倉幕府ができたことや、もっと昔で言えば645年に大化の改新があったことは鮮明に覚えている。

忘れているのはここ直近、三十数年のちょうどワタシが生まれてからワタシの身の回りで起こることに限られているのだ。

ワタシの周りの人間もそろそろ気がついて欲しい。
ワタシのように大人物で、悟りを開いた者は物事を大局的に見るようになるのだ。
昨日の打ち合わせの内容や、電話で依頼をされた作業、更には会社の始まる時間などの局所的な話は、ワタシには些細なことであるからして失念しても責めないで欲しい。

以上を居酒屋で熱弁を奮い、喉が渇いた。

「さっき頼んだ生ビールがこないぞ。忘れてないか」

注文を忘れるとは、客に失礼だ。

覚えることが多すぎる

明日からゴールデンウィークだ。

いつも以上に仕事を忘れてゆっくり休むとしよう。

実はうっかりしたことに、昨日までゴールデンウィークのことをすっかり忘れていた。

ちょっと語弊があった。
ゴールデンウィークが、日本の春の連休であり、"G.W."と略するということは覚えている。
しかし、明日からがその始まりだということを忘れていた。

幼い頃から夏休みや正月の始まりを忘れたことなどないのを自慢にしていたワタシが、G.W.の始まりを忘れていたのだ。

最近物忘れがひどくなっていたが、ここまでひどいとは思わなかった。

不安を感じて確認したが、名前と住所、電話番号はソラで言えた。
まだ迷子になっても大丈夫だ。

とりあえず胸をなでおろしたが、最近の記憶力の低下には悩まされることが多い。

この間、上司に電話をかけたら、かけた用事を忘れてしまった。
「なんかようか?」と聞かれ、とっさに「ここのか、とうか」と続けてことなきを得た。

物覚えが悪いのはワタシだけとは限らない。

自席を離れて廊下に行ってから、何をしようとしたか忘れてしまった。
自席に戻って隣の同僚に「ワタシがなんで席をたったか覚えてないか」と尋ねたが、同僚も覚えていないという。
まだ二十代なのに…と同僚が不憫になった。(続く)

こだわりのランチ(その2)

ワタシは鰻重と寿司が好きだ。
今日は暑かったこともあり、街中をうろうろするのは避けたかった。
そのため、山手線の中でメニューを考えた。

こだわりが強いワタシは当然他人に左右されない。
しかし、幸い左右ではなく、ワタシの足元に座っている女性がめくっている雑誌に寿司屋の記事があった。
ワタシは即座に決めた。
ランチは寿司だ。

五反田駅に着いたら、寿司屋を探そう。
五反田はでかい。
寿司屋の二軒や三軒、すぐに見つかる筈だ。

勢いこんで街にくりだしたワタシは、15分後、早くも落胆した。

歩けど歩けど寿司屋がない。
"寿司"という文字に誘われていくと、創作料理の店でイタリア風ちらし寿司なのだ。

こだわりの強いワタシは、更に歩き回り、ひとつの結論に達した。

五反田に寿司屋はない。
少なくとも握り寿司のサービスランチセットを出す寿司屋はない。


ワタシは気持ちを切り替えて、鰻重にこだわることにした。
幸い寿司屋探索の途中でスタミナ鰻丼を出す店と鰻重を出す店があった。

スタミナという言葉にこだわって、スタミナ鰻丼の店ののれんをくぐる。

15分後、ワタシは更に落胆し、失望した。

鰻の白焼にとろろがのっている。
ワタシは鰻重の甘い醤油ダレが好きなのに、香りも何もあったものではない。

…五反田よ、ワタシのランチを返せ。

こだわりのランチ

役員からの依頼で、商談に同席することになった。

五反田駅で昼過ぎに待ち合わせたので、仕事場を一足早く出発し、五反田近辺でひとり優雅なランチを堪能することにした。


ワタシにとってのランチは、一日で一番重要な栄養補給の場だ。

夜は、質素に麦を主食として(時々芋の場合もある)、それも液体にしたものを無理矢理喉に流し込んでいる。
良薬口に苦し、というが、そのとおり、苦味で一杯だ。


朝は朝で基本的にものが喉を通らない。
前日の良薬が利きすぎて、食欲がわかないのだ。

このようにかなりの病弱振りを自負しているのだが、いかんせん健康診断では引っかからない。
きっとまだ解明されていない未知の病なのか、それとも既に手の施しようがない病気で、ワタシの家族にだけ真実を伝えているかのいずれかだろう。
後者であれば、ワイフがいないのはせめてもの慰めだ。


話がずれてしまった。

いずれにしても結果として、ランチが一日で一番重要な食事になることは明白である。

そのため、ランチに対してのこだわりは人一倍強い。
三度のメシよりランチにこだわっているくらいだ。
もっと言えばランチにこだわるワタシにも強くこだわっている。
ここまで言えば、読者もワタシのランチへのこだわりがわかってくれただろう。(続く)

潔い言い訳(その2)

一般にリーダーは全員を誤った方向に進まないように指導し、品質をチェックし、納期をきちんと守らせる管理者の立場である。
しかし、どんなにリーダーが立派な人格者であっても、失敗はするし、言い訳は必要になってしまう。
ワタシがいい例だ。

今回も、リーダーであるワタシがずさんな管理を咎められている。
ついに仕事は『言い訳をする』という重要な局面をむかえた。

ワタシはこれまで嘘の言い訳をしたことがないことを自負している。

例えば遅刻をした場合も「電車が止まっていました」と言い訳したが、駅で電車が止まるのは当たり前である。
また資料を作成することを忘れていた場合は「一日中、重要な会議があった」と言い訳したが、日本全国で考えると今のこの瞬間もどこかで重要な会議は行われていてもおかしくない。

しかし、これらの正直な潔い言い訳が、結果としてワタシの潔く誠実な態度とあわせて相手の心を揺さぶり、最後には相手も納得してくれるのだ。

ただし、これも相手が肝要で理解力があり、更にはワタシの言い訳が場面に対して適切な場合に限られる。
無理解な相手だったり、場面に不適切な言い訳をすると効果は半減するどころか、怒りを増幅させてしまう。

さて、今回の言い訳は…

それはワタシの企業秘密です。