学生のあいだに知っておいてほしいこと。





前回の記事と少し前後しますが、9月28日にJPTSAという理学療法士の学生団体で講演してきました。

会場は長野県にある信州大学でした。


テーマは、「理学療法士とスポーツ」。

メインメッセージとして「学生のあいだに知っておいてほしいこと」という内容です。






信州は僕にとって、とても思い出深い土地です。

というのも登山が趣味の父が、子どものころから毎年僕ら家族を信州にある北アルプスへの登山に連れて行ってくれたからです。

僕はその中で巨大な自然を相手に様々なことを学ぶことができましたし、人との関わりも日常生活とは違う環境の中でいろいろと経験でき、今でもその頃の経験はとても役に立っています。


最も思い出深い鏡平。晴天で風がなく水面が静まっているときのみ鏡のように山脈が映し出されます。



話は戻り、JPTSAでの講演です。
(JPTSAというのは「日本理学療法学生協会」の略称です)

当日は主にスポーツ分野に関心のある学生たちが集まられるということで、僕がなぜ理学療法士になったのか、なぜスポーツ分野でトレーナーという立場を目指したのかという話から、トップアスリートたちと深く関わることになった経緯、アスリートたちに関わる上で非常に大切なこと、そして就職の考え方という流れでお話しました。

(就職の考え方に関しては、ブログにも以前記載していますので、下記リンクをご参照下さい。)


→スポーツ分野で活躍するための就職の考え方





中でも最も重きを置いたのは、スポーツ分野に携わる上での心構えについてです。





理学療法業界に留まらず、スポーツ分野には様々な考え方や理論が存在します。

また、一般的にスポーツ分野で活躍してゆくのは非常に難しいという意見が根深くあります。

僕自身も駆け出しの頃はそれらに悩みましたし、志を阻むネガティブな意見をたくさん聞かされました。



「学生のあいだに知っておいてほしいこと」とはそのネガティブな意見に対してどう考えるのか
こんな感じの内容を話しました。





そして、スポーツ分野やスポーツトレーナーとして活動するためには、選手やチームから信頼を得るためにはどのようなことが今から行動してゆくことが必要なのかについても言及しました。


ご参加された学生の方々が志を実現するために少しでもお役に立てた事を願っております。






講演後は、同日に講演された理学療法士の金成先生(スポーツ分野でご活躍されています)とともに、学生のみなさんとの懇親会に参加させていただきました。

関西にある大学の学生は、夜行で長野まで来て、講演後にまたそのまま帰るという強行とのことでした。

その方々だけでなく、学生のうちからこのような講演に参加されるという、素晴らしい行動力に感嘆すると共に、その行動力があれば必ずやりたいことが実現できると思いました。


皆さんのご活躍期待しております。









JARTA
中野 崇




JARTAイタリア研修を無事に研修を終えて、僕はそのまま別行動でドイツのベルリンに移動しました。





何をしてきたのかというと、それはまだ公開できないのですが。。





そこでは女子サッカー元INAC神戸の監督である石原さんや、日本代表の細貝くんや原口くんとお会いして、いろいろお話をしてきました。
ヘルタの試合観れなかったのが残念です。
次回は必ず。


photo:01




photo:02







ブラジル戦でのご活躍、期待しております。





JARTA
中野 崇

 

 

 

 

 

今回のテーマは、「いざという時に頼られる存在になるには。」です。

 

 




 

新潟で代表選手のサポートをしている際、ある出来事があり、このことについて深く考えさせられることになりました。

先日あげた記事の予定とはずれますが、少しお付き合い下さい。

 



 

 

今回の一件は、具体的には残念ながらお話できないのですが、自分と選手の関わり方についての自分のスタンスを確信することが出来たきっかけになりました。

もしかしたらほんとにシビアな現場に出ていないと共感まではしていただけないかもしれませんが…。

 




 

みなさんは、トレーナーや治療者として、その選手から頼られる存在でしょうか。

信頼されてる、と自信を持って言えますか?


「あの人に頼めば、大丈夫。」

そんな存在になることが出来ていますか。




 

単に組織の中で担当になったから、単にそのチームに所属しているから、そんな関係になっていませんでしょうか。

 




 

選手にとって、自分の身体に触れられて関わる存在というのは、本当に大きい存在となります。

 




 

なぜなら、スポーツ選手にとって、自分の身体は「財産」だからです。

プロ選手ならば、人生を大きく左右する資産です。

我々はその財産に触れているのです。
 

「選手の身体を調整する」

「選手の動きを変える」

「身体のバランスを改善する」
 

とよく耳にしますが、本当にそれを安易に実行して大丈夫でしょうか。

本当にその財産の形・状態を変えて大丈夫でしょうか。

自分にその能力があったとしても、よく考えてから行いたいところです。

 




 

スポーツ選手に関わる際は、そのことを深く認識してほしいです。

トレーナーや治療者として、選手の身体を触る際、「選手が自分の人生を預けている」ことを決して忘れないで下さい。

(調整してはいけない、という意味ではないのでお間違えのないように)




 

 

既存のスポーツトレーナー業界は、縄張り争いや自己主張が熾烈ですが、もし選手のことよりも、そんな低次元のことの方が重要視されているのであれば、とても残念です。

 

選手に関わるトレーナーや治療者であれば、まず選手のことを優先した行動をとってもらいたいです。




 

 

私は、選手から依頼があると毎回必ず、まず選手を触る責任の重さを考えるようにしています。(施術中に考えすぎると良くないので、そこは注意しています。施術中は、「無心・内観」が大切です)

 

 



 

トレーナー・治療者と選手との間には、施術中はもちろんのこと、依頼時や問診時、コンディショニングやトレーニング後のアフターフォローなど、全てのフェイズで信頼関係は築かれます。

 

当然それが効果にも深く影響を及ぼします。

 

 

 





 

選手には、本当にいろいろな出来事が起こります。

 

 



 

正しいと思っていた行動や想いを否定・規制されたり、絶対的だと思っていた自信が揺らいだり、スランプに陥ったり。

様々なトラブルがあったときにどんな声をかけてもらえるか、どんな対応をしてもらえるか。

本人や、他の人が気づいてあげられない視点を選手に気づかせてあげられるか。

時には正論とは真逆のことを言ってあげる必要もあるかも知れません。






それら全てが信頼関係に影響します。

信頼関係を築くには、知識や技術、プレゼン能力だけでは足りないのです。

 




 

つまり、選手との間に”本物”の信頼関係を築くためには、

 

 



 

「この人は身体やパフォーマンスのことがよくわかっている」では不十分なのです。

 

 



 

「この人は“私のことを”よくわかっている」になる必要があるのです。

 

 

 

そして信頼関係は、積み重ねが全てです。

だから信頼関係は、“作る”ではなく“築く”なのです。





 

当然、“崩れる”とまた長い時間をかけて築く必要に迫られることになってしまいます(シビアな世界なので、再度チャンスをもらえればですが)。

 

担当だからって、チーム専属だからって、組織から紹介してもらえたからって、その立場に甘んじてはいけません。





 

今回、私が経験した一件により、この考えが間違っていなかったことを改めて確信しています。

 

我々トレーナーや治療者は、選手がどんな状況にあっても、まず理解者になってあげられる立場にありますし、私はそうすべきだと思います。





 

「その選手の人生を背負う覚悟で行動する」

 




 

私たちのそんな行動の積み重ねが、

 

 

「あの人に頼めば、大丈夫。」、

そんな存在につながってゆくと思います。

 



 

 

今回の内容の重要性は、今すぐ読み取れなくても結構です。

いつかトレーナーとして経験を積み重ねた時に、参考になることを願っています。

 

 



 

 

JARTA

中野 崇

 


今回は年内最終開催となったJARTAのトレーナー講習会のお知らせです。




僕が主催しているJARTA(ジャルタ)ではトレーナーを志す方に向けて、認定トレーナー養成コースを展開しております。






ベーシックセミナー、アドバンスセミナー(1、2、3)と続くのですが、そのベーシックセミナーが各地でそれぞれ年内最終開催を迎えています。






もちろん来年も各地で開催予定ですが、各講習会は順を追ってしか受講いただけないため、タイミング次第ではすごく受講まで時間がかかってしまう恐れがあります。






もしご興味のある方は、年内の受講をご検討いただけると幸いです。

(講習会情報は末尾参照)





ベーシックを受講されると、こんな肩甲骨の動きを作ることができます。

(選手への指導プロセスも学べます)

いわゆる動物の肩甲骨、体幹の使い方につながります。
※詳しい内容は、下記参照です。





投球などに必須と言われるゼロポジションの利用範囲拡大、肋骨が肩甲骨から解放されることによる体幹機能増大(体幹トレーニングやってる方にもおすすめです)などが期待できます。






担当されている選手などで肩の前側に違和感や痛みがある場合や、後方組織の負荷に悩んでおられる場合は大きなヒントがあると思います。




僕だけでなく、JARTAの講師は必ず手本をお見せします。




開催日・講師


[福岡会場]

平成261025日(土) 10001600  

講師|中野崇(JARTA代表)

ももちパレス・ももち文化センター 会議室2

申し込みURL

http://cdsform.jp/HyD/fr/BF10/BF10



[神戸会場]

平成26118日(土) 10001600  

講師|赤山僚輔(バスケ界で有名トレーナー、体軸講師)

こうべ市民福祉交流センター 303号室

申し込みURL

http://cetform.jp/HyD/fr/kobe/KB1108



[札幌会場]

平成261123日(日) 10001600  

講師|岩渕翔一(サッカー元日本代表の永井雄一郎選手のトレーナー)

札幌コンベンションセンター 207会議室

申し込みURL

http://cetform.jp/HyD/fr/bcs3/bcs3



各講習会

受講料

22,500円(学生5,000円)



定員

先着20


ベーシックセミナー内容詳細

http://jarta.jp/apply/basic/



先日、東京にて双葉社さんに取材していただきました。

発売時期など、詳細はまたご報告します。






写真も掲載していただけるということで、撮影風景。

こういうのはいつまでたっても慣れませんね。。

とても恥ずかしかったです笑



以前NHKに出演させていただいた時にはあるアクシデントが起こってみんなに「さすがですね」と言われたので、今回はそのようなことがないように…笑








JARTA
中野 崇

 

 

新潟に到着し、やっと少し時間がつくれたので、JARTAイタリア研修以降の時系列に沿って順に記事を投稿していきたいと思います。
 

ここから数日はできるだけ毎日記事アップするつもりですので、興味のある方はチェックお願いします。
(あくまで、出来るだけです…)

 


 

・イタリア研修(とドイツ出張も少し)

・JPTSA(理学療法士の学生団体)での学生向け講演|信州大学

関東ラグビーフットボール協会普及育成委員会のインストラクター向け講義

・使える身体、かっこいい身体について

・世界第四位になったパエージャ(パエリア)

・選手の心の疲労について

 

こんな感じでつらつらと書いていきます。

(間に何か思いつきや出来事によっていろいろ入れると思います)

 



 

という訳で、今回はJARTAで半年に一度実施しているイタリアでのトレーナー研修についてです。

もうJARTA公式ホームページなどでご覧になっておられる方もいらっしゃるかと存じますが、ここでは僕の視点でJARTAイタリア研修についてお話したいと思います。

JARTA認定トレーナーによる研修報告はこちら。


 

 

イタリアトレーナー研修では、カルチョファンタスティコとの提携の元、セリエAのインテルやSSラツィオをはじめ、数多くの現地フットボールおよびフットサルクラブの協力を得て、それらのチームの選手に対して実際にトレーニングやケアの指導に当たります。

 

 

 

 

 

 

インテルユース。
普通は絶対に入れないところまで入れます。

 

 

インテルユースのトップマネージャーから直々に育成システムや育成年代における重要ポイントをレクチャー受けました。
 

 

インテルユースの現場コーチからも講義。
とてもハイレベルで我々にとっても重要な内容です。
育成に関しては国は関係なく重要なところは同じですね。

 

 

 

 

 



そのままグラウンドに出て練習も見学。
「素晴らしい環境」を整えることにも教育的意味があることを知りました。

 

 

今回はインテルのご厚意でインテルトップチームの試合を観戦しました。
とても良い席でした。

 

長友選手は現地でとても人気があり、彼のユニフォームを来た子どもがたくさんいました。みんな「YUTO!!」と叫んでいました笑



 

 

現場での指導実践は、なかなかスポーツ現場経験が得られない方にとってはとにかく良い指導経験になるでしょう。

すでに現場での指導経験が豊富な方にとっては、文化・言語・競技のバックグラウンドが全く異なる選手や環境における指導経験は新たな気付きをもたらすはずです。




 

そして何より、「イタリアでサッカー・フットサルに関わるトレーニングの指導をする」ということに僕は重要性を感じています。

なぜなら、現地の選手たちは非常にそれらに対してこだわりを強く持っています。

情熱も日本人の想像以上です。

人生かけてサッカーやっている人が多いです。

つまり、サッカーやフットサルに対して「肚をくくっている」のです。





 

僕は、JARTAの認定トレーナーにはいつも「肚をくくれ。必要なのは自信ではなく覚悟」と言っていますが、ここではそれが出来ているか試されるのです。

だって相手が肚くくっているのですから。





 

そしてさらに大前提として、日本はイタリアよりサッカー後進国という背景があります。

つまり相手にとってみれば、「サッカー下手な国から来たやつらに、こうしたらサッカー上手くなるぞ」と指導されるのです。





 

どうでしょうか。

 

非常に難しい環境ではありませんか?

研修に参加された方々には、これらについて協力し合いながら乗り越えていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

JARTA認定トレーナーの枝次、赤山トレーナーの指導場面。
JARTAの理論で身体を動かし、実際に現地のゴツい身体の選手にも押し負けないところを実演して見せたり、相手をかわす身体の使い方のアイデアを見せたりなどしました。





 

この研修のもう一つの意味は、仲間を得ることです。

僕は、「チームワークを高めるため」に何かをする、という行動は好きではありません。

チームワークや仲良くなることそのものが目的になる行為は、なんだかモヤモヤするのです。

なんかズレてないか、、と。




 

僕自身チームワークとは、ある目的があって、それを成し遂げるために行動するから構築されていくものだと思っています。

ですので、当然イタリア研修もチームワークを作ったり高めたりすることが目的にはなっていません。

あくまで目的は指導力や経験・精神性を含めたトレーナースキルの向上、そしてイタリアで挑戦している日本人選手達のサポート、現地の選手達のサポートです。

 

 


イタリアサッカー・フットサルでチャレンジしている日本人選手は実はたくさんいます。
彼らがイタリアの環境で活躍できるようにJARTAがサポートしています。
今回の日本人トレーニングではフットサル日本代表の選手も参加されました。




 

しかし、研修参加者のレポートでも毎回述べられるように、結果としてみんな仲間との協力の重要性、信頼関係の重要性に気付くのです




 

現地ではたくさんの戸惑いや失敗を経験します。

それらの反省や修正、同じ事を繰り返さないための準備など、目的に到達するために自然と協力していく姿を見て、僕はいつもうらやましいと感じてしまいます。

同じ方向性・視点を持ったトレーナー仲間と協力できるのは、本当にうらやましいです。

 

JARTA認定トレーナーの佐原トレーナー。
普段はラグビーの指導中心でサッカー経験はなし。
でも根底にあるもの、ハイパフォーマンスの前提条件は共通しているので、十分に指導できます。
彼の冒頭のプレゼンはとても分かりやすかったと評判でした。





 

僕が当時イタリアでこの研修を構築していく際には、仲間は通訳をしてくれる吉田輝氏、トレーナーは僕だけだったので、専門的な部分の相談や反省・修正は自分だけでやるしかなかったのです。

すごく不安でしたし、当時インテルの指導者に「よく分からないよ」と言われて肩をポン、と叩かれたときにはとても辛かったです。

一人で、海外では通用しないのか…、と考えたこともあります。

(もちろん今ではその当時得た課題は全てクリアし、さらに高いレベルでの課題に取り組んでいます。)





 

あと単純に海外旅行のときは仲間が一緒の方が安心ですよね。

イタリアではタクシー一つ乗るのにも恐怖を覚えながら乗っていました笑

 

 



 

話を仲間を得るというところに戻しますと、

もちろん結果としてそうならなくても、それはそれで良いとも思っています。

何を得ていただくかは各参加者次第ですから。

ただ、選手個人を含めてスポーツの現場で結果を残し続けていくためには、絶対にたくさんの協力者・仲間が必要です。






それは揺るぎない事実です。

僕はそこに気付いてほしいのです。

そして、そんなところまで選手に気付かせることができるトレーナーになってほしいのです。

説得力のところでも述べましたが、やはり経験がないとその言葉は力を持ちません

そういう部分がこの研修には含まれているのです。

参照はこちら。


 

 

厳しくて楽しい一日を終え、リラックスして夕食を終えると、いつもホテルのテラスにみんなで腰掛けて、ローマの気持ちの良い素敵な空間でみんなでお酒を飲みながらトレーナー談義(男女間の愛情論含む笑)です。(僕はお酒はほとんど飲めませんが…)

こんなにもトレーニングや指導や競技、文化、言語について深く語り合える時間は、いつも本当に貴重なものだと感じます。

僕にとってはいつまでたっても自分の伸びしろを感じることができるような時間となっています。

 

 

 

 

 

意を決してご参加された方にとっては、普通に日本で一週間過ごすのとはまったく違う、人生のターニングポイントになるような一週間になります。
必ず。

研修中のクオリティ、指導のクオリティを高めるため、研修の参加者は最大3名です。

既に参加する意思を持っている方は、日程の発表をお待ちいただければと思います。

※参加資格はJARTA認定トレーナーであることです。








JARTA
中野 崇



 

 

 

 


JARTAのイタリアトレーナー研修も終わり、認定トレーナーたちは無事に帰国しました。
僕はと言えば、そのままベルリンに渡り、現在ある日本人サッカー選手のトレーニングにあたっています。
まだ公表できませんが、またいずれ。




研修に関しては、後日改めて公式ホームページにて報告があると思います。
このブログでも落ち着いたら裏側などを紹介しますね。





説得力に関する、とりあえずの最終回ですね。
今回の内容は、必ず前回までの2つの関連記事をお読みになってから読んで下さい。

でないと意味がよくわからないかも知れません…。

①説得力の土台
②経験の構成

 


 

 

説得力とは…|JARTAイタリア研修2014.9|赤山トレーナー





さて今回は具体的な練習方法です。

僕がよくやるのは、二つほど。

①一つの事象に関して「なぜ」、なぜの理由に対してさらに「なぜ」を延々と繰り返して掘り下げ続けること。

②全く関係ない二つの物(例えばリンゴとボールペンとか)の共通点とか関係性を探すことです。





 

非常にシンプルですが、これは思考を構築していく上での前提とか枠組みとかを理解するのにもいいと思います。

注)前者は、他者にやると怒らせるか嫌われるかのどちらかになりますので自分だけにやりましょう(特に女性には嫌がられます)笑

 

 

 

 

 

 

あと、「経験を積む」に関して。量的な観点についてです。

例えばスポーツトレーナーを目指したい場合、どのような経験を積めばいいのか。

スポーツ現場への帯同、見学、ディスカッション、動作分析…などお考えでしょうか。

もちろんそれらは全て非常に重要であり、積むべき経験です。僕も何年も積み続けています。

しかし、さらに重要なものがあります。

それは「日常生活」です。

 

 

 

 

 

全ての日常生活全てを「経験」と位置づけてみて下さい。

全てを自分が目指す方向と関連付けして下さい。

そしてそのことについて掘り下げたり、一般化したりしてみて下さい。

そうすると、例えば、推理小説からスポーツトレーナーの重要な要素に気付けたりできます。
これが一般化とか関連づけです。

先日スポーツジャーナリストの中西哲生さんとお話したときに、中西さんも同じようなことを言われていました。

 

 

 

 

 

とはいえ、たぶんいきなり日常生活から経験を得よと言われてもよくわからない人もいますよね…。
ですので僕が一般化した例を一つ。

 

非常に簡単に説明しますと、運転中の車線変更。

車線変更するのに絶妙に微妙な距離感で後続車がいることはよくありますよね。

そんなときに車線変更の意思を相手に示すためにこちらは指示器を出します。
 

そうすると、これまで微妙な距離感だった後続車が、何らかのアクションを示してくれます。

入らせまいと急激に距離を詰めてきたり(大阪では頻発です笑)、入らせてくれるために少し速度を緩めてくれたりです。


 

 


 

例えばここからどんなことを学ぶかというと、「やりたいことがあるならば、まず意思を示せ、表現しろ」ってことです。

自分が指示器を出さなければ、後続車は延々と微妙な距離で走り続けたかも知れないってことです。

自分が表現することで目的を達成するために自分がとるべき行動が見えたりしてきますよね。




 

こんな感じです。

そもそもは真面目に考えてこういう発想になったのではなく、あくまで昔の話ですが、気になる異性にアプローチするために何か良いアイディアがないかと四六時中考えている中で勝手にこんな感じになっていました笑

あくまで、昔の話です。

 

 

 


 

最後に、

小手先の説得術的なテクニックや、「知識の寄せ集め」は、本物には無駄です。

※知識の寄せ集めは、決してオリジナルではありません。知識に経験が乗っかって、その上で練り直されて初めてオリジナルだと思います。



 

 

JARTAイタリア研修2014.9|佐原トレーナー




 

本物の人物と関わっていく人生にしたいのならば、小手先は捨てましょう。

肚を括って取り組みましょう。

それだけで、これまでは普通と思っていた経験から、驚くほど多くのことを学べるようになります。





 

肝腎なのは「経験という事象」の考え方ですが、経験という事象を考える上では、さらに考慮しておくべきことがあります。

経験したことの解釈についてです。

同じような環境下で育っても考え方が違う、同じ映画を観ても感想や学ぶものが違う、など、一つの行動において「経験」はその人の思考やそれ以前の経験を前提に規定されます。

いわゆる「価値観」に近いですかね。

 

こうなると、それこそ関係主義的に非常に多くのことを網羅した話になってきますので、この辺はまたいずれ。

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

説得力シリーズ、前回からの続きです。

説得力には様々な構成要素がありますが、その中でも僕が重視しているのは「論理的とは限らない手段」の部分。

その中で特に「経験」が重要と書きましたが、なぜなら誰でもどうにでも出来る要素ではないからです。




 

自分の「経験」は、絶対に自分しかしていない唯一のものだからです。

詳しくはこちら前回記事「説得力の土台となるもの」




 

 

 

JARTAイタリア研修2014 2nd|ミラノ

 




 

「経験が豊かな人の言葉には説得力がある。」

これは誰でも聞いたことがあるような言葉だと思います。

 




 

 

「だからどんどん行動していろんなことを経験したら説得力がつくから、いっぱい行動しましょうね。」

話の流れ的にこういう言葉も同様によく聞きますね。



 

 

 

「自分には経験が足りないから、もっと行動してたくさん経験を積まなくちゃいけないんですね。」

特に若手トレーナー、そして学生の方々とお話しているととても多い表現です。

皆さんも一度は口にしたことありませんか?




 

 

「はい、だからもっと積極的になってもっと人と関わって、いろんなところに勉強しにいって経験を積むことが重要です。」

よくある返しですが、僕はあんまりこのような返答はしないです。

 




 

なぜなら、この「たくさん経験したら説得力がつく」というお話、これは正解なのですが、同時に間違いでもあるからです。

「経験」と聞くと、なぜか多くの方が「量」のことを考えてしまっています。

つまり回数や時間的な長さ(経験年数など)です。

しかし、本当にそうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

僕が「経験」に関して何を重要視しているかと言うと、「質」と「学習(予測、次に活かす)」です。
「経験が豊かな人の言葉には説得力がある。」
「豊かな」という部分です。

豊か=多い

ではありませんよね。

豊かな人生、豊かな感性など、

「豊か」は概して質の部分も含めて表しているのです。





 

つまり経験は、豊か・積むなどの表現通り、「質」と「量」で構成されているのです。

 

 

 

 

 

僕は経験の「量」を重視していません。でももちろん軽視もしていません。

「経験を積む」という言葉もあるぐらいですから、量も重要なことは否定できません。

ただ「量」が多いか少ないか、長いか短いかよりも、「そこから何を学ぶか、その後にどう活かすか」そこだけを考えています。

 

 

 

 

 

「経験の質」に関して。これは決して良い経験や贅沢な経験、レアな経験を求めよという意味ではありません。

自らが経験したことからできるだけ、重要なことや物事の本質的なところを得ることが肝腎だと思うのです。

 




 

多くの人が一つの経験からAというものしか得ない中なら、自分はA’、A’’、それに関連するA-1、A-2、さらにBとの関連性も見つけてCという本質や原理原則まで気付く、さらにそこから…こんな感じです。

とても単純なことからやるとすると、掘り下げたり一般化したり関連付けすればいいってことです。





 

そして得たら必ず次に活かす。応用する。

せっかく経験してそこからいろいろ学んでも、次に活かさなければあんまり意味ありませんよね…。

 

 


 

 

次回続編は、説得力につながる「経験」を深めるためのトレーニングについてお話します。

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

JARTAの海外研修にて滞在したミラノも最終日。今日からの研修地はローマです。
僕は所用でまだミラノに居ますが、もうすぐローマに向かいます。
トレーナーのみなさんは、すでにローマで研修をしている頃かな…。
また公式FBなどで報告あると思います。

 

 

 

 

 

 

 

前回も利用したホテルの部屋からの景色です。大聖堂が正面に見えました。|ミラノ



 

研修に参加しているトレーナーたちはこの研修中に、「スポーツトレーナーとしてどれだけ肚を括れるか、どれだけ覚悟が決められるか」を自分自身に試される日々を過ごすと思います。

彼らがいろいろ感じたことなどを報告してくれると思うので、公式ホームページをぜひご覧ください。

僕もまた随時レポートしたいと思います。

 




 

さて、

イタリアに限らず、スポーツトレーナーにとって「説得力」というのは非常に重要な要素になると思います。

説得力を構成する要素として、理論や内容は当然ですし、他にもプレゼン能力や手本能力など、様々なものがあります。
説得力があるとされる人にはこれらが当然のように備わっていると思います。
しかし、僕はそれだけでは足りないと考えています。

今回は、この構成要素の中から、僕が気になるものを掘り下げてみたいと思います。

 

 

 

 

 

トレーナーに限らず、人との関わることが前提になる社会において、説得力というのは非常に重要な要素です。

「あの人が言うと、同じ言葉でも説得力があるよね。」

周りに説得力のある人、ない人それぞれ居ると思いますが、その違いは何なのでしょうか。

 

 



 

Wikipediaで「説得」という言葉を調べてみると、

ー以下抜粋ー

説得とは、社会的影響(ソーシャルインフルエンス)の一種であり、合理的かつ象徴・記号的であり時には論理的とは限らない手段を利用して、ある考え、態度、または行動を相手にさせる目的の営為、または別の誰かを差し向ける過程、プロセスである。

ー抜粋終わりー





 

要するに自分の主張や想いを他者に理解や行動してもらうことを目的とする行為です。

つまり、自分が何かやりたいことや協力を求めたいときには非常に重要になるものですね。

説得力を高める方法論として、様々なことが言われています。

言葉の選び方、表現方法、トーク、抑揚、数値化、科学的根拠などなど。

どれも大事だと思います。
もちろん、相手が何に重きを置いているのか、目的が何なのかなどの枠組みによって変わるものではありますが。

 

 

 

 

 

ちなみに僕の場合は、上記「論理的とは限らない手段」をとても重視しています。

ですので今回僕なりの視点で掘り下げるのはここです。

 

 

 

 

 

まず説得という行為の前提として、必ず人間と人間のやり取りですから、数字やデータのみでのやりとりだけで成立するとは限らないのです。

むしろどちらかというと、あくまで数字などは決め手や裏付けという感覚です。

それよりもそこに懸ける想いや態度、継続した行動の方がやはり肝腎だと思うのです。

とはいえ経営もしているのでさすがに感情だけでは動けないですが…。

 

 

 

 

 

 

話を戻します。

まず先ほども少し出てきましたが、説得力のある人とない人の違いは、「使う言葉」が重要なポイントではありません。

説得力のある言葉を使おう、など言葉やテクニックにとらわれないでほしいです。

「説得力のない人」がどんな言葉を使っても、それだけでは説得力は出てくるものではありません。

他に上で列挙した項目にも同じ事が当てはまると思っています。

 

 

 

 

使う言葉とその言葉の持つ説得力は、使う人(前提)によって規定されます。

何に規定されるのかというと、説得力という枠組みの中では「経験」に規定されると思っています。

特に「論理的とは限らない手段」という枠組みにおいては、非常に重要な要素となってきます。

 

 


 

 

次回続編はこの「経験」の構造についてもう少し掘り下げつつ、経験値を高める考え方と方法論についてお話します。

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇