新潟に到着し、やっと少し時間がつくれたので、JARTAイタリア研修以降の時系列に沿って順に記事を投稿していきたいと思います。
ここから数日はできるだけ毎日記事アップするつもりですので、興味のある方はチェックお願いします。
(あくまで、出来るだけです…)
・イタリア研修(とドイツ出張も少し)
・JPTSA(理学療法士の学生団体)での学生向け講演|信州大学
・関東ラグビーフットボール協会普及育成委員会のインストラクター向け講義
・使える身体、かっこいい身体について
・世界第四位になったパエージャ(パエリア)
・選手の心の疲労について
こんな感じでつらつらと書いていきます。
(間に何か思いつきや出来事によっていろいろ入れると思います)
という訳で、今回はJARTAで半年に一度実施しているイタリアでのトレーナー研修についてです。
もうJARTA公式ホームページなどでご覧になっておられる方もいらっしゃるかと存じますが、ここでは僕の視点でJARTAイタリア研修についてお話したいと思います。
JARTA認定トレーナーによる研修報告はこちら。
イタリアトレーナー研修では、カルチョファンタスティコとの提携の元、セリエAのインテルやSSラツィオをはじめ、数多くの現地フットボールおよびフットサルクラブの協力を得て、それらのチームの選手に対して実際にトレーニングやケアの指導に当たります。

インテルユース。
普通は絶対に入れないところまで入れます。

インテルユースのトップマネージャーから直々に育成システムや育成年代における重要ポイントをレクチャー受けました。

インテルユースの現場コーチからも講義。
とてもハイレベルで我々にとっても重要な内容です。
育成に関しては国は関係なく重要なところは同じですね。


そのままグラウンドに出て練習も見学。
「素晴らしい環境」を整えることにも教育的意味があることを知りました。

今回はインテルのご厚意でインテルトップチームの試合を観戦しました。
とても良い席でした。

長友選手は現地でとても人気があり、彼のユニフォームを来た子どもがたくさんいました。みんな「YUTO!!」と叫んでいました笑
現場での指導実践は、なかなかスポーツ現場経験が得られない方にとってはとにかく良い指導経験になるでしょう。
すでに現場での指導経験が豊富な方にとっては、文化・言語・競技のバックグラウンドが全く異なる選手や環境における指導経験は新たな気付きをもたらすはずです。
そして何より、「イタリアでサッカー・フットサルに関わるトレーニングの指導をする」ということに僕は重要性を感じています。
なぜなら、現地の選手たちは非常にそれらに対してこだわりを強く持っています。
情熱も日本人の想像以上です。
人生かけてサッカーやっている人が多いです。
つまり、サッカーやフットサルに対して「肚をくくっている」のです。
僕は、JARTAの認定トレーナーにはいつも「肚をくくれ。必要なのは自信ではなく覚悟」と言っていますが、ここではそれが出来ているか試されるのです。
だって相手が肚くくっているのですから。
そしてさらに大前提として、日本はイタリアよりサッカー後進国という背景があります。
つまり相手にとってみれば、「サッカー下手な国から来たやつらに、こうしたらサッカー上手くなるぞ」と指導されるのです。
どうでしょうか。
非常に難しい環境ではありませんか?
研修に参加された方々には、これらについて協力し合いながら乗り越えていただきたいと思います。


JARTA認定トレーナーの枝次、赤山トレーナーの指導場面。
JARTAの理論で身体を動かし、実際に現地のゴツい身体の選手にも押し負けないところを実演して見せたり、相手をかわす身体の使い方のアイデアを見せたりなどしました。
この研修のもう一つの意味は、仲間を得ることです。
僕は、「チームワークを高めるため」に何かをする、という行動は好きではありません。
チームワークや仲良くなることそのものが目的になる行為は、なんだかモヤモヤするのです。
なんかズレてないか、、と。
僕自身チームワークとは、ある目的があって、それを成し遂げるために行動するから構築されていくものだと思っています。
ですので、当然イタリア研修もチームワークを作ったり高めたりすることが目的にはなっていません。
あくまで目的は指導力や経験・精神性を含めたトレーナースキルの向上、そしてイタリアで挑戦している日本人選手達のサポート、現地の選手達のサポートです。


イタリアサッカー・フットサルでチャレンジしている日本人選手は実はたくさんいます。
彼らがイタリアの環境で活躍できるようにJARTAがサポートしています。
今回の日本人トレーニングではフットサル日本代表の選手も参加されました。
しかし、研修参加者のレポートでも毎回述べられるように、結果としてみんな仲間との協力の重要性、信頼関係の重要性に気付くのです。
現地ではたくさんの戸惑いや失敗を経験します。
それらの反省や修正、同じ事を繰り返さないための準備など、目的に到達するために自然と協力していく姿を見て、僕はいつもうらやましいと感じてしまいます。
同じ方向性・視点を持ったトレーナー仲間と協力できるのは、本当にうらやましいです。

JARTA認定トレーナーの佐原トレーナー。
普段はラグビーの指導中心でサッカー経験はなし。
でも根底にあるもの、ハイパフォーマンスの前提条件は共通しているので、十分に指導できます。
彼の冒頭のプレゼンはとても分かりやすかったと評判でした。
僕が当時イタリアでこの研修を構築していく際には、仲間は通訳をしてくれる吉田輝氏、トレーナーは僕だけだったので、専門的な部分の相談や反省・修正は自分だけでやるしかなかったのです。
すごく不安でしたし、当時インテルの指導者に「よく分からないよ」と言われて肩をポン、と叩かれたときにはとても辛かったです。
一人で、海外では通用しないのか…、と考えたこともあります。
(もちろん今ではその当時得た課題は全てクリアし、さらに高いレベルでの課題に取り組んでいます。)
あと単純に海外旅行のときは仲間が一緒の方が安心ですよね。
イタリアではタクシー一つ乗るのにも恐怖を覚えながら乗っていました笑
話を仲間を得るというところに戻しますと、
もちろん結果としてそうならなくても、それはそれで良いとも思っています。
何を得ていただくかは各参加者次第ですから。
ただ、選手個人を含めてスポーツの現場で結果を残し続けていくためには、絶対にたくさんの協力者・仲間が必要です。
それは揺るぎない事実です。
僕はそこに気付いてほしいのです。
そして、そんなところまで選手に気付かせることができるトレーナーになってほしいのです。
説得力のところでも述べましたが、やはり経験がないとその言葉は力を持ちません。
そういう部分がこの研修には含まれているのです。
→参照はこちら。
厳しくて楽しい一日を終え、リラックスして夕食を終えると、いつもホテルのテラスにみんなで腰掛けて、ローマの気持ちの良い素敵な空間でみんなでお酒を飲みながらトレーナー談義(男女間の愛情論含む笑)です。(僕はお酒はほとんど飲めませんが…)
こんなにもトレーニングや指導や競技、文化、言語について深く語り合える時間は、いつも本当に貴重なものだと感じます。
僕にとってはいつまでたっても自分の伸びしろを感じることができるような時間となっています。
意を決してご参加された方にとっては、普通に日本で一週間過ごすのとはまったく違う、人生のターニングポイントになるような一週間になります。
必ず。
研修中のクオリティ、指導のクオリティを高めるため、研修の参加者は最大3名です。
既に参加する意思を持っている方は、日程の発表をお待ちいただければと思います。
※参加資格はJARTA認定トレーナーであることです。
JARTA
中野 崇