JARTAのイタリアトレーナー研修も終わり、認定トレーナーたちは無事に帰国しました。
僕はと言えば、そのままベルリンに渡り、現在ある日本人サッカー選手のトレーニングにあたっています。
まだ公表できませんが、またいずれ。




研修に関しては、後日改めて公式ホームページにて報告があると思います。
このブログでも落ち着いたら裏側などを紹介しますね。





説得力に関する、とりあえずの最終回ですね。
今回の内容は、必ず前回までの2つの関連記事をお読みになってから読んで下さい。

でないと意味がよくわからないかも知れません…。

①説得力の土台
②経験の構成

 


 

 

説得力とは…|JARTAイタリア研修2014.9|赤山トレーナー





さて今回は具体的な練習方法です。

僕がよくやるのは、二つほど。

①一つの事象に関して「なぜ」、なぜの理由に対してさらに「なぜ」を延々と繰り返して掘り下げ続けること。

②全く関係ない二つの物(例えばリンゴとボールペンとか)の共通点とか関係性を探すことです。





 

非常にシンプルですが、これは思考を構築していく上での前提とか枠組みとかを理解するのにもいいと思います。

注)前者は、他者にやると怒らせるか嫌われるかのどちらかになりますので自分だけにやりましょう(特に女性には嫌がられます)笑

 

 

 

 

 

 

あと、「経験を積む」に関して。量的な観点についてです。

例えばスポーツトレーナーを目指したい場合、どのような経験を積めばいいのか。

スポーツ現場への帯同、見学、ディスカッション、動作分析…などお考えでしょうか。

もちろんそれらは全て非常に重要であり、積むべき経験です。僕も何年も積み続けています。

しかし、さらに重要なものがあります。

それは「日常生活」です。

 

 

 

 

 

全ての日常生活全てを「経験」と位置づけてみて下さい。

全てを自分が目指す方向と関連付けして下さい。

そしてそのことについて掘り下げたり、一般化したりしてみて下さい。

そうすると、例えば、推理小説からスポーツトレーナーの重要な要素に気付けたりできます。
これが一般化とか関連づけです。

先日スポーツジャーナリストの中西哲生さんとお話したときに、中西さんも同じようなことを言われていました。

 

 

 

 

 

とはいえ、たぶんいきなり日常生活から経験を得よと言われてもよくわからない人もいますよね…。
ですので僕が一般化した例を一つ。

 

非常に簡単に説明しますと、運転中の車線変更。

車線変更するのに絶妙に微妙な距離感で後続車がいることはよくありますよね。

そんなときに車線変更の意思を相手に示すためにこちらは指示器を出します。
 

そうすると、これまで微妙な距離感だった後続車が、何らかのアクションを示してくれます。

入らせまいと急激に距離を詰めてきたり(大阪では頻発です笑)、入らせてくれるために少し速度を緩めてくれたりです。


 

 


 

例えばここからどんなことを学ぶかというと、「やりたいことがあるならば、まず意思を示せ、表現しろ」ってことです。

自分が指示器を出さなければ、後続車は延々と微妙な距離で走り続けたかも知れないってことです。

自分が表現することで目的を達成するために自分がとるべき行動が見えたりしてきますよね。




 

こんな感じです。

そもそもは真面目に考えてこういう発想になったのではなく、あくまで昔の話ですが、気になる異性にアプローチするために何か良いアイディアがないかと四六時中考えている中で勝手にこんな感じになっていました笑

あくまで、昔の話です。

 

 

 


 

最後に、

小手先の説得術的なテクニックや、「知識の寄せ集め」は、本物には無駄です。

※知識の寄せ集めは、決してオリジナルではありません。知識に経験が乗っかって、その上で練り直されて初めてオリジナルだと思います。



 

 

JARTAイタリア研修2014.9|佐原トレーナー




 

本物の人物と関わっていく人生にしたいのならば、小手先は捨てましょう。

肚を括って取り組みましょう。

それだけで、これまでは普通と思っていた経験から、驚くほど多くのことを学べるようになります。





 

肝腎なのは「経験という事象」の考え方ですが、経験という事象を考える上では、さらに考慮しておくべきことがあります。

経験したことの解釈についてです。

同じような環境下で育っても考え方が違う、同じ映画を観ても感想や学ぶものが違う、など、一つの行動において「経験」はその人の思考やそれ以前の経験を前提に規定されます。

いわゆる「価値観」に近いですかね。

 

こうなると、それこそ関係主義的に非常に多くのことを網羅した話になってきますので、この辺はまたいずれ。

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇