練習のライオンシリーズの最終回です。

これまでのものをまだお読みでない方は参照して下さい。

こちらからお読みいただけます。




練習では活躍できるが、試合では活躍できない。

この状況を打破するためには、分習法における練習の方法を考える必要があります。






これは多くの方が苦手とされている、スポーツの動作分析のコツにもつながります。






スポーツにおける動きを考える時に、まず絶対に押さえておくべきところは、「スポーツの動きは連続動作」だということです。






つまり、前回の話を例にとると、練習での純粋なシュート動作が上手いのに試合で使えないのは、シュートに入るまでの動きがシュート動作とつながっていないからです。






試合では、純粋にシュートだけ打てる状況はほとんど存在しません。

シュートに至るまでのプレーが必要なのです。

ドリブルやポジショニング、フェイント、コンタクトなどですね。

打てる位置まで走り抜ける体力も必要かも知れません。






そして打った後では、もし外れたらそこからのカバーリングや再シュートまでの動きが要求されます。




簡単に表現すると、図のようになります。




要するに、対象とする動作・プレー・技術を試合で使えるという意味で習得するためには、そこに至る、そこに続く動作までといった関係性を考慮した練習が必要になるということです。






そういう意味では、シュートが苦手な選手は、本当はシュートが苦手なのではなく、シュートに至るまでの動作に問題がある可能性だってあるのです。






今回は簡単に説明するために直結する前後の要素のみに触れましたが、本当はもっと全体の要素からシュート要素について関係性を考えて練習方法やトレーニングを構築する必要があります。






何も目新しい練習をする必要はないと思います。

対象となる動作を連続しているものとして捉え、そこに目を向けて練習を少し工夫するだけで、試合で花を咲かせられる選手が誕生するかも知れません。






JARTAでは、強化を目的としたトレーニング指導だけでなく、このような「関係主義的な分習法」について学習をしていただいております。

トレーナーサポートの際には、現場で指導者の方や選手に対しても関係主義的な観点に立って練習方法をアドバイスしています。






講習会参加、トレーナーサポート依頼はJARTA公式ホームページをご参照下さい。


■JARTA公式ホームページ

http://jarta.jp






JARTA

中野 崇









前回からの続きです。

前回記事はこちら。





「練習のライオン」






「練習では上手い、活躍できるけど、試合では全然使えないやつ」






練習やトレーニングでは活躍できるのに、実際の試合ではそれほど活躍できない。





原因はいろいろあると思います。

練習のときはリラックスして出来ているのに、試合になるとプレッシャーに負けて本来の動きができなくなってしまうなども当然あるでしょう。


そういった心身相関的な部分は非常に重視すべき点ですが、今回は話がややこしくなるので除外します。






僕が今回取り上げたいのは、練習方法の考え方です。

試合でのパフォーマンスを高めるために行われている練習は、全習法と分習法に分類できます。





全習法とは、「習得したい技術全体を最初からひとまとめにして練習し、それを何回も繰り返すうちに徐々に全体が上手くなっていくだろうと期待する方法」です。

ひたすら紅白戦を繰り返す感じですね。






対して分習法とは、「全体をいくつかの部分に分割し、その各部分を別々に練習して身につけた後、全体をひとまとめにして学ぶという方法」です。

現代では一般的な練習方法ですね。

例えばサッカーだと、シュート練習、ドリブル練習、センタリング練習、などを分けて練習して…という形です。





そして実際はもっと細かく分割されたりしていることもあります。

試合を「全体」として見るか、その技術を「全体」として見るかなどによって捉え方は変わります。

シュート動作を全体として捉えるならば、シュート動作を細かく分割して、それぞれを練習してからシュート動作練習を行う、といった形です。
分習法の一つとして筋トレなどを導入する例もあります。



インテルユースでのトレーニング風景|JARTAイタリア研修2014




つまり全習法と分習法は何を全体と捉えるかによって変化する、相対的な関係と言うことができます。






少し難しい話になりました。






要するに、現在パフォーマンスアップのために行われている練習というのはほとんどが分習法と言うことができるということです。






分習法そのものは非常に有効な練習方法です。

しかし、実際の試合は、分習法で学習した「動作と動作の間」にも様々なものが存在します。





つまり分習法でやっているの要素と要素の間に、深く関係性が成立しているということです。

その部分が上手くいかないと、せっかく分習法で習得した動きが実現できなくなると言えます。





イタリアで活躍する仲井康大選手|JARTAサポート





シュート練習でめちゃくちゃ良いシュートが打てるようになった。

でも試合では良いシュートにならない。
精度も低い。
練習のときほど速度も出ない。





この現象を簡単に解説すると、シュートに持ち込むまでのポジショニングや動きの中での体勢作りに失敗しているとこのようなことになります。

つまりシュート練習で練習していた動作「までにつながる動作」です。




イタリアフットサルセリエA  ラツィオの練習|JARTAイタリア研修2014





パンチングマシーンではすごい数値を出せるボクサーが、実際の試合ではパンチが当たらない、当たっても弱い感じです。

つまりパンチングマシーンにパンチを当てるような形で打てる状況は、ボクシングの試合には存在しないってことです。





単調なシュート練習でやっているような形でシュートが打てる状況は実際の試合ではほとんど存在しないのです。






これが「練習のライオン」を生む一つの原因です。






では、どうすれば練習のライオンではなく、試合でライオンになれるのでしょうか。

次回はその点について説明したいと思います。






JARTA

中野 崇






みなさんは「練習のライオン」という言葉をご存知でしょうか?






これはブラジルサッカー界で使われている表現です。






僕も知らなかった表現ですが、先日ビーチサッカー選手でJARTAアドバイザーの若林邦広選手が講習会に来られ話をしていたときに出てきたんです。

若林選手は、ブラジルでプレーしていた経験があり、そのときによく耳にしたそうです。






練習のライオンとは、、

「練習では上手い、活躍できるけど、実際の試合では全然使えないやつ」

という意味です。






みなさんの周りにもいませんか?





サッカーだとシュート練習のときには素晴らしい威力のシュートが打ててバンバンゴールを決められるのに、試合では外しまくり。

野球だと、打撃練習では打ちまくるのに、試合では体勢を崩されて全然打てない。
フィジカルトレーニングのときはめちゃくちゃ目立つのに、試合では…。










練習、つまり決められた一定の枠組みの中でのプレーは上手いが、実際の試合では全然…という選手。





そんな選手、必ずいますよね。
選手本人はもちろん、指導者、トレーナーなどみんなを悩ます現象です。

なぜこんな現象が起こるのでしょうか。











ぜひ考えてみて下さい。

今回のJARTAアドバンス3を受講された方はすぐにわかるかも知れません。

原因は必ずあります。





僕の考える原因については、明日、記事をアップしますね。






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中野 崇


女子サッカー日本代表の田中明日菜選手が来られました。
もう2年以上の付き合いになります。





田中明日菜選手は、ドイツ女子ブンデスリーガ、フランクフルトレディースというチームからなでしこリーグのINAC神戸に復帰しました。





リーグ戦は登録の関係上出場間に合いませんでしたが、12月中旬から始まる皇后杯からは出場できるので、活躍が楽しみです。





応援、よろしくお願いします!






JARTA
中野 崇



今回は、この質問に対する僕の意見を申し上げておきます。

※まだお読みでない方は、先に目を通していただけると幸いです。

→この質問はこちら。





自然界においては、筋力に先立って「動き」があります。

「動き」があるから、その動きに対して必要なだけの筋肉がつくのです。

地球という重力下で動くと、遠心力やコリオリ力、ジャイロなど様々なフォースが動作体(ここでは人体)に加わります。

これらは重力下の運動で必ず生じるフォースであり、絶対的なルールと言えます。

遠い昔に人間が発生したときから変わらない枠組みです。






僕は、そもそもの(運動における)筋力の存在意義がそこにあるのではないかと考えています。
(そもそも無重力では筋力は普通では強化できない)





つまり、この環境下で身体の状態を制御できるように、つまりバランスを崩さないように、思った通りに操作できるようにするために筋力が存在しているはずだと。






スポーツの中から例をあげるとすると、ハンマー投げが分かりやすいでしょうか。

身体意識など様々な観点からの分析ができると思いますが、ここでは、地球上の代表的なフォースである遠心力に着目してみます。






あのハンマー全体の形状と重さから考えて、明らかに腕の力など筋力だけで操作、投げるために高速で回転する動作を起こすのは明らかに困難です。

つまりあの運動には、まず選手の全身の重心操作による遠心力の利用がありきの運動構造だと言うことができます。

その証拠が、高速回転を起こす時に彼らの身体が大きく後方に傾けられるところに現れています。




ハンマー投げの第一人者、室伏広治選手。
大きく後方(遠心力の働く方向に抗する方向)に身体を傾けます。





垂れ下がっていたハンマーがふわっと浮くような現象が現れます。

そして回転中は、強力な遠心力の発生する方向(ハンマーの先の方向、引っ張られるように見えます)とは逆方向に身体を倒して遠心力に対してバランスを保持できるようにしています。






このことから言えるのは、「発生している遠心力に対して姿勢や運動制御を保持するために」筋力が使われ、使われることで発達すなわち強化されているという順序が成り立っているということ。






ここは上手く伝わるかはわかりませんが、ハンマー投げの選手の腕は太いですよね。

上述のように、腕の力ではこの競技(動き)では運動構造的に考えてもハイパフォーマンスは発揮できないですよね。

すなわち腕の筋力を鍛えても上手く行かない競技特性です。

なのに腕が太いんです。

意味分かりますかね(^^;






何が言いたいのかって、「使われるから」太く発達したったってことです。
腕の筋力を鍛えたからハイパフォーマンスなのではなく。

強力な遠心力の中でぎりぎりまでハンマーを離さない、そのフォースに耐えるために使われるからです。






動きがあって、


地球上という枠組みの中での運動において様々なフォースを受け、


その中で運動を制御(思ったとおりに動かす)するために、


筋力が「結果的に」強化されるのが自然の法則に則ったものであり、


意味のある筋力を付けたいなら、この法則を忘れない方がいいですよというお話でした。






裏を返すと、「この選手は線が細いからとりあえず身体作っとけ」という形式の筋トレは、”最悪”ってことです。






あ、冒頭の「カッコいい身体」云々に関連させるとすると、「動きを追い求めた結果筋肉が発達した」のではなく、「”筋肉をつけるため”の筋トレ」をしたのが、見せることを目的としたいわゆる「カッコいい身体」ってことですね。








前回記事のタフィー・ローズ選手も遠心力を上手く利用したバッターでした。

※全ての打者がこの方式がよいという訳ではありません。
ホームランバッターには適していると思います。
詳しくはJARTAアドバンス3にて説明しています。






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中野 崇



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先日掲載しました、「使える身体とかっこいい身体は違う」という内容、大変な反響がありましたので、今回はそこに関連してもう少しだけお話したいと思います。

こちら参照






筋力。

スポーツ界は当然のことながら、美容や医療など様々な分野で非常に扱われることが多くなっています。






そして昨今ではスポーツ選手だけではなく、一般の方でも筋力は重要だという認識は深く浸透しています。

街中で過ごしていても、主婦層と察せられる女性たちの会話の中で、「腰が痛いから腹筋とお尻鍛えなあかんわ。(大阪弁です笑)みたいなセリフを頻繁に耳にします。

パフェ食べながら「腹筋鍛えてしてウエスト細くせな…」みたいなのも多いですね。

(盗み聞きが趣味という意味ではございませんので笑)






この会話は、当然のように筋力を鍛えるためには「筋トレ」という流れになります。

(そして着地は「でもやっぱ続けへんねんけどな」となりますが笑)
→※継続できないという大阪弁







主婦はさておき、スポーツ選手ならば、だから体幹トレーニングなどの筋トレを導入しようかというような発想になっていますね。






さあ、これほどまでに重要なものとして浸透してきた筋力ですが、果たしてどれだけの方がこの疑問を持ったことがあるでしょうか。






「自然界では筋力ってどのように強化されているのか」

「自然界における筋力強化の法則は?」







人間が、ケガなく、俊敏に、強い力を発揮し、持久力を発揮し、高いバランス機能を発揮していくためには、筋力が重要なんですよね?


※これらの能力が重要なのは人間を含めた動物にも当てはまります。

そしてごく当たり前のことですが、彼らは筋トレなんてしてませんよね。






あ、先に言っておきますが、今回は筋トレは無意味だからやめとけ的な内容ではないです。

もう少し建設的な話です。






余談ですが、トップアスリートには筋トレを全くしないという選手は多数存在しています。

僕のクライアントではなく、一般的に有名な選手でいうと、ホームランの日本記録保持者の元近鉄バファローズのタフィー・ローズ氏も筋トレを全くしないことで有名でした。






さて話を戻しまして、上記の質問、ぜひ考えてみて下さい。

次回その点に関する僕の考えをご紹介したいと思います。








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http://jarta.jp






ミラノでは、ちょっとしたコネクションを利用してセリエAインテルの練習の見学ができました。



セキュリティを通ってすぐにある本部的な建物。










中心部から車でインテルの練習場へ向かう道での景色。
めちゃくちゃきれいな山脈が見えました。







練習場に来た関係者や、選手が使えるカフェ。
何でも無料です。




カフェ。エスプレッソってやつです。
イタリアではこれが主流。
無料です笑








選手の移動用のバス。
中身もすごいそうです。




インテルは、前任のマザーリ監督が成績不振のため急遽解任され、新たにマンチーニ監督に変わったばかりの状況です。





ミラノダービーが直前に控えていることもあって、ピリッとした良い雰囲気での練習でした。




一緒に見学していた少年達も夢中でムービーを撮っていました。














良い天気でしたが、長時間じっとしていると寒かったです(^^;
でもいろいろ気付いて勉強になった一日でした。



練習中の動画もたくさん撮ったので、youtubeを使用して近日中に公開しますね。





明日は、先日たくさんの反響をいただいた「使える身体とカッコいい身体の違い」の続編です。





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昨日、無事にミラノから帰国しました。
現地3泊の滞在だったので(ミラノダービー見れず…!)、あえて滞在中に時差ぼけを解消しないという荒技を試みておきました。

その甲斐あって、今日は普段の帰国翌日よりも体調はマシです。

さて現地では全然ブログ書けなかったので、少しそのときの様子を。





ミラノの中心、Duomo(大聖堂)付近。
すごく景観が美しいです。














この赤い後ろ姿が、JARTAの現地スタッフ、吉田輝くんです。
ローマに住んでいますが、わざわざミラノまで駆けつけてくれました(ほんとは偶然ミラノに居ただけです笑)






吉田輝くんとはDuomoの前で待ち合わせでしたが、いつも通り待たされたので、エージェントの指示通り、自撮り…笑







モッツァレラチーズのシンプルなサラダ。
最高です。




続く。
今回も乗り換え地であるアムステルダムにて、セキュリティチェックで止められてカバンを隅から隅までほじくられました(^^;
これで3回連続です笑
相性か…。

次回は、セリエAインテルミラノトップチームの見学をしてきましたので、その報告をしたいと思います。





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昨日、なでしこの海堀選手たちが遊びに来られました。

その際、W杯優勝のメダルと、北京オリンピックの銀メダルを持って来てくれました。



さすがにすごい…。
海堀選手はW杯メダルの方が小さいのにご不満のようです笑





という訳で、さっそく首にかけさせてもらいました。
完全に役得です…笑





やっぱりちゃんと自分で獲得した人が持つと絵になりますね。







ちゃんと真面目に仕事もしました(^^;





これでも真面目にやってます笑







もう一人なでしこの選手が来られていましたが、こちらは完全非公開ということで、残念ながら見ていただくことが出来ません。。
(かなりの有望選手です。)




またいずれ。





次のW杯は来年。
楽しみですね~。




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中野 崇






12月19日、大阪市内にて講演をさせていただくことになりました。

内容は、まだ仮ですが、



・トップアスリートたちのトレーニング方法と考え方

・なぜJARTAを立ち上げたのか

・本当にやりたいことをするために



という感じです。


詳細およびお申し込みは、下記から。※PTOTSTネットです。
こちら。

参加費:事前申し込み1,000円、当日2,000円です。

講演時間:19時~20時

場所:難波御堂筋ホール
難波駅から直結、徒歩1分
http://nanbamidousujihall.com/access/





実は今回の講演は、僕がJARTAを設立する時期に常勤として深くお世話になっていた「シャローム」という介護事業の会社が主催して下さっています。
当時、僕は主に訪問リハビリを担当していました。
シャロームホームページ




お世話になったどころか、いろいろ勝手を言って迷惑かけまくっていたのですが…(^^;
それでも快く僕の行動を受け入れてくれた懐の深い会社です。





介護事業に興味のある方にはほんとにオススメの会社ですよ。
(別に宣伝とかではなく、実体験としての感想です。)





利用者さんはもちろん、会社としてスタッフをとても大切にする姿勢を貫かれているところに感激しながら働いたのを覚えています。





当日は、よろしくお願い致します。




JARTA
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