Thoroughbred World -892ページ目

天皇賞(秋)-回顧

1.◎ウオッカ
2.○ダイワスカーレット
3. ディープスカイ
4. カンパニー
5. エアシェイディ

~歴史刻んだ名牝vs名牝、競馬史に残る極限のレコード決着制したウオッカ~

ドリームジャーニーが出遅れ、ダイワスカーレットが弾かれるように加速し楽に先手を奪う。
2馬身離れた2番手からはキングストレイル、アサクサキングス、トーセンキャプテンが追走、直後アドマイヤフジ、
ディープスカイ、ウオッカはその後ろで中団よりやや前、どちらも少しだけ掛かり気味。
その後ろにエアシェイディ、サクラメガワンダー、外にタスカータソルテとハイアーゲームが中団待機策、
1馬身差アドマイヤモナーク、ポップロック、後方にかけてエリモハリアーとオースミグラスワン。
大きく離れてカンパニーとドリームジャーニーは自分の競馬に専念する形になった。

1000mの通過は58.5、淀みなくハイペースを刻みながら、前は3コーナーをカーブ。
トーセンキャプテンがすすを付けに行ってペースは全く落ちないまま、残り600mを通過、そのまま直線
へ。

こっからが名勝負。
直線に入ってダイワスカーレットが1馬身リード、内がゴチャつく中、外に持ち出した2頭、
内'08ダービー馬ディープスカイ、外'07ダービー馬ウオッカが並んでダイワスカーレットに襲い掛かる。

さぁ、ここからが勝負、時計が11.3-11.3-12.6、ここからが根性比べ。

残り200mでダイワスカーレットがやや苦しくなり、ウオッカが先頭に立つ、ディープスカイは瞬発力でウオッカに劣る。
しかし、残り100mもう一度ダイワスカーレットが差し返す、間からカンパニー、外からエアシェイディが迫る、
ウオッカとダイワスカーレットが並んで大接戦、間遅れたディープスカイにカンパニーが迫る。
ウオッカとダイワスカーレット、内外離れるもゴール板に鼻面を合わせてゴール、
その後ろでディープスカイは辛くも3着を確保。カンパニーはわずかに届かず。

長い写真判定の末、軍配はウオッカ。1分57秒2は従来のレコードを0.8秒も更新する大レコード。


馬単◎-○的中
歴史的名勝負は牝馬と牝馬と3歳馬、えらい時代やなぁ・・・。
とはいえ、この名牝対決、JCをパスするダスカ、来年は海外のウオッカ・・・今回が最後かも。
しかし、これで10.5倍は大きい!!


優勝はウオッカ。

ちょっと引っかかりかけたが、ダイワスカーレットが淀みない流れを作ってくれたおかげで辛抱できた。
直線に向いてからは内のディープスカイと併せると瞬発力では絶対的な存在、並んでから半馬身ほど離す。
これで、ディープスカイは競り落とした、問題は内から再び伸びたダイワスカーレット。
壮絶な叩き合いを制した今回は収穫、不調期では並んでから差し返されて脚が止まるケースがあっただけに、
わずか2cm差の勝負を制することができたのは、ウオッカが不振を脱してきた何よりの証拠。

今後に向けてはジャパンCの予定、東京が大好きなのは再三証明しているので大丈夫だろうが、
問題は気性面だろう、2000mでこれだけの流れでギリギリ我慢できたレベルなので、
2400mになると・・・、自分でペースを作るということも現実味を帯びてきた。



2着、ダイワスカーレット。

いやぁ、強いわ。
7ヶ月の休み明け、初めての東京、初めてのハイペース。
マークされる立場にもかかわらず自らペースを作り出して、ピンチになりながらもう一度差し返す。
なんという名牝!!

ちなみに差し返したのはおそらく間に入ってきたカンパニーに反応して再点火という形だっただろうが、
いやぁ、恐ろしい能力だ。
次は短期放牧を挟んで有馬記念、どんなレースを見せてくれるか楽しみで仕方ない。


3着、ディープスカイ。

こちらもベストな舞台だったし、素晴らしいレース運び。
ウオッカと同じタイミングで仕掛けて、並んでから離されたのだから仕方ない。
現時点ではウオッカ>ディープスカイなのだろう。
しかし、3歳馬で1.57.2の時計で凌ぎきったのはお見事、こちらもダービー馬も強い。


4着、カンパニー。

上位3頭と明らかに違う競馬をしたのがこの馬。
実際、3強と比べると力が劣っているのだから、この作戦は仕方ないのかもしれないが、
まぁ、あの乗り方じゃ一生勝てないだろうな、と。
ゴール前であれだけ迫ったがダイワスカーレットはもう一度差し返している。
残り100mあったとしても、もう一度ウオッカとダイワスカーレットが突き抜けていただろう。
勝ちたければ、それなりに流れに乗って、それなりに勝ちを意識した乗り方をしないと。


5着、エアシェイディ。

カンパニーと全く同じ。
こちらは好位の後ろでジッとしていたので、まだやる気はあっただろうが・・・。
ウオッカとディープスカイが並んで上がっていったときに自身を持って上がっていけないのが全て。
こちらも、あわやのシーンは作れても、前がバタバタにならない限り勝機は無い、
そして、少なくともウオッカ、ダイワスカーレットはバタバタにならない。

スワンS(GⅡ)-回顧

1. マイネルレーニア
2.○ローレルゲレイロ
3.▲ジョリーダンス
4.◎スズカフェニックス
5. ファイングレイン
9.△カノヤザクラ

~実績馬倒して夢が膨らむ、高速決着の逃げ切りV、マイネルレーニア~

スズカフェニックスが若干出遅れ、カノヤザクラは行き脚がつかずまたも後方から、
マイネルレーニアが好スタートからハナへ、休み明けのローレルゲレイロもダッシュ良く先行策。
馬群が切れてステキシンスケクン、ジョリーダンス、レットバトラー、カノヤザクラが好位勢、
サブジェクト、ファイングレインの中団の外からスズカフェニックスが一気に捲くって好位へ取り付く、
その後ろにトーセンザオー、ファリダット、後方にトウショウカレッジ、殿トールハンマー。

直線向いてマイネルレーニアが先頭、ローレルゲレイロ2番手の格好は変わらず、
内にもぐりこんできたのがジョリーダンスとステキシンスケクンという好位勢、
直後からファイングレインとスズカフェニックスはまたしても揃ってモタモタ・・・、これは残念。
その後ろのカノヤザクラもおつりがない、外から追い上げ態勢のファリダットも伸びきれず、

結局、態勢はほとんど変わらず、マイネルレーニアが逃げ切り、ローレルゲレイロが迫ったところでゴール、
3番手のジョリーダンスもそのまま流れ込み、ワンツースリーは全部先行馬。
時計の速さが響いたか、斤量差が響いたか、後方勢の人気どころはほとんど不発。
スズカフェニックスがかろうじて4着だがほめられたものではない。


勝ったのは、マイネルレーニア。

盛大にいらんがな、あんた。
テツゾーとは本当に相性が悪い。
この秋もっとも京都を知ってるジョッキーではないだろうか?
秋華賞のプロヴィナージュに続いてここでもかという感じ。
高速馬場であることと、内外の差がないことを理解しているから、
後方勢が追い込んでくる前にスルスルと抜け出しているというレースが続いている。
うまい、これはジョッキーのファインプレーだが、マークされちゃうと厳しい流れになるんだよなぁ。

あと注目しておきたいのは前半のラップが非常に速かったこと。
これほどのハイペースにもかかわらず前が止まらないのは、やはり坂が無い影響があるかもしれないが、
今年の馬場状態も影響しているように思える。


2着、ローレルゲレイロ。

良く脚が持ったなぁ、という印象。
休み明け、しかも骨折明けということを考えると、ハイペースを追走してバテずになだれ込んだ今回の内容は、
見所十分だったのではないか。現にステキシンスケクンは止まってるし。
もともと力のある馬で、今年の春には東京マイル戦→阪神の1400m重賞を逃げ切っており、
実力があるのは証明済みだが、ここでいいレースができたのは復帰後の未来も明るそうだ。


3着、ジョリーダンス。

この馬は時々馬券になる。
そこを見抜けるか?まぁ、重賞勝ちも阪神C2着も1400mなわけで、こういう距離は得意なのかもしれない。
ただ、気分屋なところがあるうえに、流れに乗れない可能性もある馬で成績が安定しないのはある意味仕方ない。
まぁ、厳しいレースになると台頭してくるところだけ覚えておいて押さえで買っておくのがベスト。


4着、スズカフェニックス。

またしても、出遅れ。
今回はまだマシに思えるかもしれないけど、やはり短距離戦での出遅れは一番やってはいけないこと。
結局、流れに乗れないまま道中の位置取りがチグハグ、レース中に大きく位置取りを変えるしかなかった。
直線でモタモタしてしまいアウト、最後はバテたジョリーダンスに迫ったが結局捕らえきれず。
状態もやはり戻り切っていなかったのかもしれない。

この後使っていくのであれば、マイルCS→阪神Cになるだろうが、
あまり調子がいいとは言えない状況での酷使モードなので、割引が必要になりそう。


5着、ファイングレイン。

59kgの酷量を背負わなければならない立場は仕方ないとしても、まだ戻りきっていない。
むしろ、もう終わった?
スタートしてしばらくは掛かり気味だったが、直線の入り口ではベストの位置取り。
捕らえられそうなところ、しかも前は止まりつつある流れだったにもかかわらず・・・、
情けない結果となってしまった、1400mが長いかどうかについての議論も今回だけでは?


9着、カノヤザクラ。

またしても、スタート後にダッシュがつかず。
これはスプリンターズSでも同じ状況となり、レースの流れに乗れずアウトという感じだった。
セントウルSでは、キレイに好位で流れに乗っての結果だっただけに、そこのところをクリアしないと厳しい。


人気になったファリダットは8着で惨敗。

こちらは展開どうこうよりも、古馬の厚い壁に阻まれた感じだった。
3歳で1400mではなかなか古馬の壁を突き破ることはできない。

菊花賞(GⅠ)-回顧

01.△オウケンブルースリ
02. フローテーション
03. ナムラクレセント
04. スマートギア
05.▲マイネルチャールズ
07.×ホワイトピルグリム
08.◎ダイワワイルドボア
13.○ダイシンプラン

~4月デビューで今年最大の上がり馬、ラスト一冠は譲らない、燃えたオウケンブルースリ~

アグネススターチがすぐにハナを奪うが、ノットアローンが抑えきれず大暴走で大外に膨れながらハナを奪取、
前半58.8というとんでもないラップで引っ張る、好位勢はロードアリエス、ナムラクレセント、ミッキーチアフル、
スマイルジャックも先行勢に並びかけていく、こちらもかかって止まらない感じ、
シゲルフセルト、マイネルチャールズがその後ろで虎視眈々、中団にかけてメイショウクオリア、ダイワワイルドボア、
マークするようにオウケンブルースリ、フローテーションが追走、
後方にかけて、ダイシンプラン、スマートギア、ホワイトピルグリム、殿にドットコム。

1000m~2000mは一転スローな流れ、3コーナーにかけて一気に馬群が固まる、ここでノットアローンが終了。
仕掛けたミッキーチアフルの外から強引にオウケンブルースリが上がっていく、その内でダイワワイルドボアは苦しい、

4コーナーを回ったところで、押し出されるようにスマイルジャックが先頭もおつりが無く苦しい、
内からマイネルチャールズも一瞬脚を見せるがこちらも一杯、間のナムラクレセントがいい脚で上がってくる、
その外にいたオウケンブルースリもワンテンポ遅れてゴーサイン、大外スマートギア。
残り200mを過ぎたところでオウケンブルースリが満を持して先頭に、間から死んだふりのフローテーションが伸びる、
ナムラクレセントは一転苦しくなって、3番手に脱落、その後ろの馬たちはもう圏外。
抜け出したオウケンブルースリにフローテーションが迫ると、もう一度オウケンブルースリが突き放してゴール。
フローテーション2着、ナムラクレセントが3着、マイネルチャールズは5着、ダイワワイルドボアは8着惨敗。


勝ったのはオウケンブルースリ。

自ら動いて抜け出して迫られたところでもう一伸びするのだから、この内容はめっちゃ強い。
まぁ、メンバーがどうだと言われると「?」なわけだが、ここは譲れなかったという感じか。
この馬はむしろテンションが高いほうだったが、レースでの折り合いは問題なし、
直線の広いコースに適性のあるジャングルポケットらしい豪快な伸び脚だった。
ノットアローンの大暴走によって、スタミナと根性が必要になった展開も助けてここは快勝。
これで、ジャパンCが楽しみになったと言っていいだろう。
ジャングルポケットらしい末脚が東京で爆発するか?



2着、フローテーション。

前半の時計が早くなり、スタミナ比べになったところで台頭。
道中は完全に死んだふり、4コーナー回って絶望的な位置取りだったが、間を割ってあわやのシーンを見せた。
なんと言ってもこういう展開に生きてくる渋いステイヤー血統が見事に嵌ったという感じ。
ちょっと怪しいと思っていたが、調教が最低だったので軽視してしまった。
菊花賞でこういった特殊な流れになるときは、最近の調子とか調教の様子はそれほど気にする必要はないのか。


3着、ナムラクレセント。

これは、どうひっくり返っても買えなかった。
まず、菊花賞で穴を開ける血統と言われるステイヤー血統にあるかどうかも、ヤマニンセラフィムではサンプルが
少なすぎてわからない。
こちらも夏の上がり馬で、ものすごい脚を見せた小倉戦の脚は認めるが、今回は全くそんな流れではなかった。
これだから菊花賞はわからん、隠された長距離適性が開花する可能性がある。
ちなみに、先行した馬はノットアローンの大暴走のせいでほとんど壊滅状態、残ったのはこの馬だけ。
そこは評価したい。


4着、スマートギア。

こちらは武豊があの乱ペースを見越してバテないように慎重なレース運びをした結果。
とはいえ、その内容では先に抜け出したオウケンブルースリに並びかけることもできない。
完全に着狙いの乗り方、まぁそのとおりの結果ですが・・・。
ベストは中距離ではないだろうか、ここを経由してもう一度中距離で期待。


5着、マイネルチャールズ。

前が引っ張りすぎて、想定したアドマイヤジャパンのようなレース運びはできなかった。
結局自重したレース運びで一瞬いい脚を見せていたものの、そこでストップ。
こちらも長距離への適性がなかったという感じでこれは仕方ない。
中山で見直そう、ただこの世代実力トップクラスかどうかは・・・、もう?


7着、ホワイトピルグリム。

特に目立った内容は無く・・・。
消極的な競馬で消極的に帰ってきてこの結果。
4コーナーで大きく外に膨れたがそれやって伸びたのは勝ったオウケンブルースリだけ。
超人気薄なので、これでもがんばったと称えるべきか。


8着、ダイワワイルドボア。

中団待機策もハイペースに引っ張られた上の3000mでスタミナが持たず終了。
3コーナーでオウケンブルースリが外目を上がっていくのに対して、
一杯に追われながら全く上がっていけない姿を見て、悲しくなった。
まぁ、こういうことがあるのが菊花賞、う~ん、これは仕方ない。


13着、ダイシンプラン

レース内容が強引すぎる。
大外を強引にまくってスタミナをなくした挙句、直線半ばでバテバテなところを武豊スマートギアに弾き飛ばされ、
万事休すの内容、血統的に距離が怪しいんだから、もう少し大切に乗らないと。


ノットアローン、スマイルジャックはともに折り合いがつかずにアウト。
こういったタイプをどれだけ見抜けるかも重要、とはいえ穴馬を見つけるのはもっと難しいんだけど。