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極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介


極私的映画のススメ
蜷川幸雄演出の「血の婚礼」をみました。
巣鴨の廃校の体育館を使った舞台。(西すがも創造舎)
http://t.pia.jp/feature/stage/chinokonrei/chinokonrei.html

この人の舞台、初めて見ましたが、圧倒された。
...舞台全体が何かの生き物のようになっていて、
うごめいていて、その胎内にのまれて、酔ってしまうような感覚。
動きが重要な要素なんでしょうね。言葉は補足のようなもので。
たぶんドイツ語でこの演目を見ても同じような、感動を味わうのだと思う。
いやはや。

でもこの演目を続けてみると、現実世界に戻るのに時間がかかりそう・・

三大悲劇集 血の婚礼 他二篇 (岩波文庫)/ガルシーア ロルカ
¥798
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血の婚礼ですが、ガルシア・ロルカの戯曲が元になってるんですね。
感性以外は原型をとどめていないですが。

30年代のスペインは、内戦という、外的、かつ内的な戦乱に蹂躙されるんですが、
混乱のさなか、芸術家たちが多数同時多発的に存在していた時期でもあり。

多少時代は前後しますが、ロルカ、ダリ、ミロ、ガウディ、ピカソ、ブニュエル、パブロ・カザルス、
ホアキン・ロドリーゴ、イエペソ・・・・・混沌とした情勢の中に美が胎動していた、
ある意味、生命力が合った時代だと思うのですが、そういった時代背景の戯曲から
イメージを損なうことなく、ああいうふうに作り上げていく、この演出家の手腕はすごい。

「アンダルシアの犬」をみたような衝撃にちかい。

イル・ポスティーノという映画がありますが、あれにもちかい。
言葉が力を持っていた時期に、詩人が生み出す言葉には驚くべきほどの生命力がある。
30年代にはこの映画でもでてくるチリの詩人ネルーダも欧州に亡命して活躍してましたね。

ぜひ足を運んでみてください。

セント オブ ウーマン~夢の香り~
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なんでこの映画のタイトルが
「Scent of Woman」なのか・・


少年と盲目の元軍人の交流。
少年がアルパチーノと行動を共にすることで
自然に男の生き方のようなものを学んでいく。


恐らくは、イメージで言うと学校で教科書開いたって
学べないし、アルパチーノから頭ごなしに
言われたとしてもきっとすんなりと学ぶことは
出来なかったと思う。


最初は、おそらく何の考えもなしに行動を
ともにしていただけの二人。


ともに歩んでいくその道すがらで、
おそらくアルパチーノは、少年が
少しずつ成長していることに気づいていったのかもしれません。




それが最高潮に高まるのは
ガブリエル・アンウォーとのダンスシーン。

あの瞬間、おそらくは畏怖に近い概念だった
アルパチーノへの想いが、尊敬・憧れに変わったのでは
なかろうか・・


その瞬間から、彼らの絆はきっと、フツーの兄弟や親子以上に
高まっていったんでしょうね。


そのきっかけとなった場面に恐らく漂って
いたであろう香り。

その香りは、少年が大人へと変わっていく過程で記憶される
香りだろうし、アルパチーノへの想いが変わっていく過程でも
また記憶された香りなのでしょうね。



この香りは、きっとこの道中の中でも
一番思い出深い記憶として、いつまでも少年の中に残るはず。



ラストシーンも感動的ですが
これすら、この流れの延長上に過ぎない。



「Scent of Woman」。
映画を見ている我々は一生懸命想像するしかないその香り。
それこそが、この映画の主題なんだと思いました。



でもこういう経験ってありません?
ちょっと年上の女性にあこがれてみたり。

なぜか匂いまで記憶に残っている思い出とか。


その匂いの近くには、憧れの女性がいたのではないでしょうか?

なんとなくちょっと昔の自分のことを思い出してしまいますね。
青春は心の若さとも申します。
この映画を見て、ちょっと昔をすんなり思い出せたとしたら・・
きっと、まだまだ心はさび付いていないということなのかもしれませんね。



再掲載(初出:2008/4/24)



天使が見た夢 [DVD]/エロディ・ブシェーズ
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この映画を見たのは暇だったから・・


何にもすることがなくて、じゃあ映画でも見ようか、水曜日だし・・・

(当時横浜では水曜日は映画の日で、1000円で見れたのだ。いまもそうかな?

わざわざ横浜まで出かけたりしたものだ)

とまあホントに軽い気持ちだったわけだ。




ところがどっこい、これが、一生思い出に残る映画になってしまった。

めぐり合わせというのは、不思議なもんです。




これはエリック・ゾンカ監督のたしかデビュー作。


二人の女性の物語。

気ままに生きる者(エロディ・ブーシェ)、生真面目に(やや翳りをもって)生きる者(ナターシャ・レニエ)。

その対比。




この映画に音楽らしい音楽はないし、サントラなんてつくれっこないくらいなんだけど、

この映画には音楽なんていらない。

ただ、二人の人物がいて、ごくフツーの日常がある。

それだけでいいんだ。



街をあるく足音、通り過ぎる人のしゃべり声、車の音、テレビの音、手紙にペンを走らす音・・

それらの音がとてつもないリアリティをもって迫ってくる。




でも、一番大切なのは、一生懸命生きている二人の姿。

その二人の言葉こそがこの映画で一番重要な音だと思う。




再掲載(初出:2005/7)

レインマン (アルティメット・エディション) [DVD]/ダスティン・ホフマン,トム・クルーズ,バレリア・ゴリノ
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兄弟の絆


親子の絆


これらは目に見えないところで、ほとんどの場合、無意識下に存在しているのかもしれません。



毎日の生活で、疎ましく思ったり、そこにいるのが当然のように感じてしまい邪険にしてしまったり。

ごくごく普通の家族の風景だと思います。


でもきっと、見えない絆で結ばれているからこそ、

家族という単位は機能しているんだと思います。



でもこの絆は、見えないからこそ、普段は意識していないからこそ厄介なもの。

たとえば、家族間の誤解など、意識上で感じてしまったものにとらわれると

見えない絆よりも、見える現実に縛られてしまい、誤った行動をとってしまうこともありえます。



兄弟、姉妹であれば、なぜ私よりも妹を可愛がるのだ・・とか

良くあることなのかもしれません。



でも、きっと見えない絆は決して消えることが無いからこそ、

成長していくにつれ(親の年齢に近づいていくにつれ)、

きっとその時の親の気持ちを理解できる時期がくるんだと思います。

(個人によって、それが訪れる時間の差はあると思いますが。)



僕も今になって、子供のころ、向けられていた親の愛情をより深く

理解できるようになりました。



この映画の、弟トム・クルーズは、父親に対して

そんなわだかまりを抱えたまま、家を飛び出して、家族から離れて暮らすことを選択します。

彼の心に会ったのは、幼いころの、なぜ父さんは、兄貴ばかりかまうのかという感情。

自分の方も見て欲しいのに。


でも、父の死後、遺産目当てで地元に戻り、兄の姿を目にした瞬間、

きっとその瞬間が、トム・クルーズのわだかまりが氷解する時期だったんだと思います。


自閉症の兄との心の交流を通して、彼自身の凹みがしだいに

修復されていきます。



ここにいたって兄との交流を通して、理父親の本当の気持ちを理解することになります。



ダスティン・ホフマンの演技ももちろんすばらしいのですが、

人間をきちんと描けている作品だとおもいます。



最近の映画では見られない、人間を描くということ。

この作品を改めて見てそれを感じてしまいました。



ご覧になってみてくださいね。


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再掲載です(初出:2005/11)



Please Please Me/Beatles
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オープニングが象徴的であればあるほど、
そのアルバムが持つイメージってのは、大きく変わりますね。

たとえば、Neil Youngの「Rust Never Sleeps」が、Hey Hey My Myで始まっていなかったら
たぶん印象はがらっと変わったと思う。
Rust Never Sleeps/Neil Young
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「Rock and roll is here to stay It's better to burn out than to fade away 」
(ロックンロールは消え去るよりも燃え尽きるほうがいい)
っていうメッセージがパンク全盛期に発売されたこのアルバムのオープニングであったことが
重要な意味を持って、それゆえに、この歌詞は、アイコンのようなものになっていると思う。

さて、このTHE BEATLESのデビューアルバム。
こちらもまた、象徴的なオープニングでスタートします。
I Saw Her Standing Thereの出だしは「One two three , Four!」で始まります。
そうなんです、ビートルズの出発点となった記念すべきアルバムはこのカウントで
始まるのです。象徴的ですねえ・・
世界に向けての第一歩となったアルバムが、カウントで始まるってのも。

このアルバムではRingo Starrのドラムに難があるとして
代わりのドラマーが控えるなど、紆余曲折ありますが、結局ドラマーの座は
リンゴにおちつくことに。。


Please Please Meは、当初はスローなテンポだったようですね。
これをジョージ・マーティンの指示で早いテンポでレコーディング
しなおしたそう。結果的には大成功ですね。


このアルバムは10時間でレコーディングされたようで、
最後のほうで録音された「Twist And Shout」では、
ジョンの声も枯れ枯れです。
でも、その掠れ具合が、この曲をオリジナリティあふれる仕上げに
しているような気がします。

そうして、世に送り出されたデビューアルバム。
瞬く間にチャートを駆け上り、イギリスでは30週連続№1を記録します。
31週目にこのアルバムをトップの座から引き摺り下ろしたのは、彼らの
セカンドアルバムでした。


ポールの「ワン、ツー、スリー、フォー」というカウントに乗って、
ビートルズ旋風が幕をあけることになります。



I Saw Her Standing There・・
まさに彼らにとっての幸運の女神は、すぐそこにたたずんでいたんですね・・
The Beatles (Long Card Box With Bonus DVD)/The Beatles
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オーストラリアの思い出といえば、海でも山でもコアラでもなく、
Vegemateではもちろんなく。。

それは意外にすばらしい、降ってきそうなくらいの星空。

もちろん山の上で見る星空にはかなわないですが、
ちょっとした暗がりにはいって、空を見上げると
それはそれは見事な星空が頭上にきらきらと舞っています。

不思議なもので、ホテルがたくさん並んでいるゴールドコーストの海岸からも
天の川が見えたりするんですよ!

もしかすると光の量自体が、日本とは比べようもないくらいに少ないのかも
しれないですね。

あの夏の星空とあの町全体を覆う独特の匂い。
これが僕のオーストラリアはゴールドコーストの思い出です。

さて、そんな星空をみていると、浮かんでくるナレーションがあります。
そう、それは城達也さんのJALジェットストリームのナレーション。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。
日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム
皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

そういえば、このオープニングで流れていたのはMr.Lonelyなる楽曲。
ボビー・ヴィントンなる人物の手による曲だそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=S45sZVbKm-g
↑必見!


実は、この一連のジェットストリームは、僕にとっての洋楽へ入門編だったんです。
THE Beatlesの曲を聞いたことがあるように感じたのも、これを聞いていたから。。


もしかすると、大人への入門編だったのかもしれないな。
そんなことを今にして強く思う。


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原発についてはさまざまなことが議論されています。

個人的には、半減期が数万年で、それほど先までに
危険な物質であり続けるものを作り出してはいけないとおもう。

車とか飛行機とかの死亡率と比較する人もいるけど
そういう問題でもないと思う。

東京は大丈夫なのか、長野は大丈夫なのか、
北海道は大丈夫なのか

日本全国がこういう、えもいわれぬ不安な気持ちに
さいなまれてしまっている状況は、車や飛行機や
火力発電所からは生まれなかったように思う。

人間が作り出すものに、完全というものはなくて、
必ず一定の割合でミスがうまれてくるわけで。

それを最小限度に減らすためにさまざまな対策が
とられてきているわけで。

原子力発電所も例外ではなくて。

この映画はそのあたりを非常に判りやすく描いていると思います。

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転々と変わり、淡々と進む話に、何の意味があるのか、よくわからないまま、
最後の最後のほうまできてしまい、あと少しでラストという瞬間。


このラストですべてが変わった。

あれだけのために、前置きとして2時間半があるんだなきっと。


あのラストは、映画の中の人にとって、ちょっとした、ほんとうにちょっとの救いに
なったとおもう。



偶然のような必然。



そう、偶然のように見える出来事は、すべては必然性の元に
なりたっているんですよね。



ちょっとした隙にと、それまで絡み合うことのなかった
糸が絡み合いだして、つながり始めていく。



ラストの場面も偶然のような必然なんでしょう。

このラストは、もしかすると映画史上にのこるラストかもしれない。



大いなる救いは、大いなる混沌の果てに来るのだな。




主題歌もよいです
↓http://www.youtube.com/watch?v=nk6y6p3ZI80&NR=1&feature=fvwpe



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冷戦崩壊によって、それまで霧の向こうのベールに閉ざされていた世界が
一気に白日の下にさらされることになりました。

壁が存在している時代の東ドイツ。

この映画で描かれる世界は特別なものではなくて、おそらくはこの国に
日常的に存在していた世界。



救いようがないとしか思えなかった世界に、ちょっとでも救いが見出せたとすれば、
それは喜ぶべきものだと思うが、現実はあまりにも厳しい。


冷戦崩壊は89年。

80年代の東ドイツ。

自分が子供のときにこの映画の世界が存在していたということに
やはり、あらためて気づかされて驚愕を禁じえないですね。



ただ、この救いようがない世界において、見出せた希望があったとすれば
それは、どんな時代、どんな場所でも人の心の奥底には、他人をいとおしむ
心がのこっているということ、それが変わらないんだということ。



その心が残っていたからこそ、作家は、彼に本をささげたのだろうとおもう。



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夕焼けがすごくきれいだったんですよ。
大都市とはいえ、夕暮れ時は、どこか静けさをたたえたような
そんな雰囲気が大好きでした。

特に、夕暮れ時にサグラダ・ファミリアの前にたたずむと
一層、この町の魂に触れることができるような感覚に包まれたものです。

21世紀を迎えようというとき、ビートたけしの特番でガウディを紹介するものが
ありました。サグラダ・ファミリアの建築に携わっておられる、外尾悦郎さんが
ゲストとして現地を紹介してくれていました。

この番組では、ガウディは、サグラダ・ファミリアをどのように見ていたのかを
解き明かそうという試みがありました。なぜこういう建物を作ろうと思ったのかという
ことについて。実際、本で読むかぎりでは、特に具体的にそのことについて
触れたものを読んだことがありませんでしたので、いったい、なにを目的として
作ったのか?ということについて非常にわくわくしながら番組を見ていたのを
覚えています。

番組の中では、こんな回答がなされていました。
ガウディは、サグラダ・ファミリアを楽器として制作したのだと。
町並みが夕闇に沈むころ、皆が帰宅をいそぎ、今日一日の平穏を神に祈るそんな
とき。この都市に住む人々の心に根付いている民謡「聖母の御子」が
サグラダ・ファミリアの聖堂内で演奏され、そのメロディが塔の突端の穴から流れ出て
しずかにこの都市に染み渡っていく・・

そんな風景を、この建物にこめたのだと。

番組の最後のほうでは、外尾さんの奥様によるピアノによる「聖母の御子」の
演奏がありました。そのこのカタルーニャ民謡は、この地域の人だけではなくて、
地球上に暮らす人々にとっても共通の感覚を思い起こさせるものだなと感じました。
そう、どこか物悲しくも、なぜか懐かしさを記憶の奥底に見てしまうような。
郷愁といってもよい種別の感情かもしれません。

http://classicguitar.seesaa.net/article/14602032.html
※こちらから聞けるみたいです。

サグラダ・ファミリアに隠されたこんな素敵な真実。
今度、いったときはこの音楽を聴きながら、夕暮れ時にたたずんでいたい・・


■聖母の御子
スペイン語名:「El Noi de la Mare」

■英訳詞
What shall we give to the Son of the Virgin?
What can we give that the Babe will enjoy?
First, we shall give Him a tray full of raisins,
Then we shall offer sweet figs to the Boy.
First, we shall give Him a tray full of raisins,
Then we shall offer sweet figs to the Boy.

What shall we give the Beloved of Mary?
What can we give to her beautiful Child?
Raisins and olives and nutmeats and honey,
Candy and figs and some cheese that is mild.
Raisins and olives and nutmeats and honey,
Candy and figs and some cheese that is mild.

What shall we do if the figs are not ripened?
What shall we do if the figs are still green?
We shall not fret; if they're not ripe for Easter,
On a Palm Sunday, ripe figs will be seen.
We shall not fret, if they're not ripe for Easter,
On a Palm Sunday, ripe figs will be seen.