THE BEATLES 「Please Please Me」 | 極私的映画と音楽のススメ

極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介

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オープニングが象徴的であればあるほど、
そのアルバムが持つイメージってのは、大きく変わりますね。

たとえば、Neil Youngの「Rust Never Sleeps」が、Hey Hey My Myで始まっていなかったら
たぶん印象はがらっと変わったと思う。
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「Rock and roll is here to stay It's better to burn out than to fade away 」
(ロックンロールは消え去るよりも燃え尽きるほうがいい)
っていうメッセージがパンク全盛期に発売されたこのアルバムのオープニングであったことが
重要な意味を持って、それゆえに、この歌詞は、アイコンのようなものになっていると思う。

さて、このTHE BEATLESのデビューアルバム。
こちらもまた、象徴的なオープニングでスタートします。
I Saw Her Standing Thereの出だしは「One two three , Four!」で始まります。
そうなんです、ビートルズの出発点となった記念すべきアルバムはこのカウントで
始まるのです。象徴的ですねえ・・
世界に向けての第一歩となったアルバムが、カウントで始まるってのも。

このアルバムではRingo Starrのドラムに難があるとして
代わりのドラマーが控えるなど、紆余曲折ありますが、結局ドラマーの座は
リンゴにおちつくことに。。


Please Please Meは、当初はスローなテンポだったようですね。
これをジョージ・マーティンの指示で早いテンポでレコーディング
しなおしたそう。結果的には大成功ですね。


このアルバムは10時間でレコーディングされたようで、
最後のほうで録音された「Twist And Shout」では、
ジョンの声も枯れ枯れです。
でも、その掠れ具合が、この曲をオリジナリティあふれる仕上げに
しているような気がします。

そうして、世に送り出されたデビューアルバム。
瞬く間にチャートを駆け上り、イギリスでは30週連続№1を記録します。
31週目にこのアルバムをトップの座から引き摺り下ろしたのは、彼らの
セカンドアルバムでした。


ポールの「ワン、ツー、スリー、フォー」というカウントに乗って、
ビートルズ旋風が幕をあけることになります。



I Saw Her Standing There・・
まさに彼らにとっての幸運の女神は、すぐそこにたたずんでいたんですね・・
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