極私的映画と音楽のススメ

極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介

https://note.com/hisataroh358

 

しばらくぶりにアウトプットを再開してみます。

音楽ネタを中心に、続いて映画などもアップします。

こちらの記事の修正転記もしてみようと思っています。

よろしくお願いいたします。

Slide It in/Whitesnake
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WHITESNAKEといえば、やはり最大のヒット作は「Whitesnake」でしょうか。
なぜか日本盤ではサブタイトルがついていて、「サーペンス・アルバス」となっています。
これ長い間謎だったんですが、久しぶりに大学時代の辞書を紐解いてみて、やっとわかりました。
そう、Surpens Albusで、WHITESNAKEという意味のラテン語なんですね。

とはいえ、何で、ラテン語のサブタイトルがついてるんだ?と気になりますが、、謎です。

ま、それはさておき、この「Whitesnake」ってアルバム、やはり一般的な認知度は異常に高く、
最高傑作とまで言われております。
Whitesnake/Whitesnake
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と、収録曲を見てみると

"Crying in the Rain"
"Bad Boys"
"Still of the Night"
"Here I Go Again"
"Give Me All Your Love"
"Is This Love"
"Children of the Night"
"Straight for the Heart"
"Don't Turn Away"

むう、たしかに非の打ち所がない。
ブリティッシュ風味のロックにどっぷり浸かっているなら、一生愛聴できる一枚ですな。

ただ。

あくまでも個人的な見解ですが、このアルバム以降、ブリティッシュ風味は
ある意味薄れていっていると思います。
もともと、ブリティッシュ・ブルーズを洗練させていったバンドだったと思うのですが、
そのブリティッシュ風味が薄れて、ポップ&ロックの世界に入り込んできていることが
そう思わせているのかと思います。

つまり、ここからのWHITESNAKEとこれからのWHITESNAKEは精神性も音楽性も
別物だということです。
Slide It in: 25th Anniversary Expanded Edition/.../Whitesnake
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そういう意味で言うと、古きよきブリティッシュらしさの名残をふんだんに残していたのは、
このアルバムの前作の「Slide It in」かなと思うわけです。

"Slide It In"
"Slow an' Easy"
"Love Ain't No Stranger"
"All or Nothing"
"Gambler"
"Guilty of Love"
"Hungry for Love"
"Give Me More Time"
"Spit It Out"
"Standing in the Shadow"

※ちなみにこちらはUS盤の曲順。US盤および、最初に発売されたときの日本盤は曲順が
ことなってました。参考までにのせますと↓です。

"Gambler"
"Slide It In"
"Standing in the Shadow"
"Give Me More Time"
"Love Ain't No Stranger"
"Slow An' Easy"
"Spit It Out"
"All or Nothing"
"Hungry for Love"
"Guilty of Love"

しかし、なんでこういうことをするのか。このアルバムの中でもっとも個人的につかみどころのない曲が
1曲目にきていると、かなりだれた印象を与えてしまうと思うんですけどね。。

それはさておき、このアルバム、「Whitesnake」ほどハードロックしているわけではないので、
一般的には、地味に移るかもしれませんが、この味わい深さは只者ではない。
これはやはり、リズム隊につきるのではないか?

Micky Moodyのラストアルバムである点も見逃せないですね。Cozy Powellがドラムたたいてるし。
アルバムがほぼ完成してからJohn Sykesも加入。
個人的にはこのときの瞬間的なラインナップが最強だったと思います。

古きよきブリティッシュの名残を色濃く残したアルバムを残して、
Micky MoodyやCozy Powellが去り、
ブリティッシュに、ポップでロックなエッセンスをまぶすことに長けたJohn Sykesが
次の作品である「Whitesnake」の楽曲をつくりあげた。。

ここまでが、すばらしいブルージーなブリティッシュバンドだったWHITESNAKE。


これ以降、だんだんとゴージャスさを増し、服装も垢抜けたものになり、ブリティッシュを
体現できた最後のメンバーJohn SykesをDavid Coverdaleが切り、
Adrian Vandenberg、Steve Vai、そして無国籍な職人Rudy Sarzo、Tommy Aldridgeを加入
させた時点で、WHITESNAKEは、普通のハードロックバンドになってしまった。

残念なのは、VANDENBERGであれほど哀愁のギターメロディを聞かせていたAdrian Vandenbergが
ブルージーな男になってしまった点。似合わない・・と思うのだが。

そして、ブルージーという言葉がまったく似合わないSteve Vaiを加入させてしまった点。
全盛期のラストアルバムになった「Slip of the Tongue」が散漫な印象をもたらしているのは
この影響が大きいと思います。Fool for Your Lovingでギターの早弾きはないだろうに。
ブリティッシュな名曲の間奏で、キュルキュルとした音が聞こえた瞬間、多くのファンが
離れただろうなー。
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ライブはさすがに、すごかったみたいで、最近90年のドニントンライブのCDとDVDが出たみたいですが。
※ちょっとみましたが、たしかにライブ映えしますし、かっこいいです。これはまちがいない。

このまま続けていてもよかったんでしょうけど、David CoverdaleはJimmy Pageとのプロジェクトを
結成するために、WHITESNAKEをいったん休止。歴史は一度幕を閉じました。

でも個人的にはやっぱり、70年代~80年代中盤までのWHITESNAKEを愛してしまうのですよ・・
すばらしい時間の終焉の直前の輝き。
「Slide It in」は、そういう位置づけでもって、永遠に聞き継がれていくのでしょう。




ちょっと昔の記事を再掲載

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いやーひさびさに観ましたねジム・ジャームッシュ


この映画、格別目を引くシーンがあるわけでもなく

たんたんと話がつむぎだされていきます


台詞よりもあたりの風景とか、表情とかで何かを

聴衆に感じ取らせるのはジャームッシュならでは。


この映像の切り取り方をみるとほっとしますね。

ナイトオンザプラネットとかミステリートレインのそれを

彷彿とさせます



現在、過去、未来


その中で一番大切なもの。

それは何か


彼はこれまであまりにも気ままに生きてきました

それを初老の年齢に達したとき、突然届いた謎の手紙にいざなわれるように

存在しているかもしれない息子を探すため、母親と思しき過去の女性を

訪ねていく羽目になります


結局息子は見つからないわけですが

彼はその過程で過去に意味は無く

現在にこそ意味があるのだと感じ取っていきます


とはいえ、それはきっと遅かったんでしょうね


彼は現実の重要性を認識する代償として

存在しているかすら分からない息子の幻影に縛られていくようになってしまいます。



彼の人生はあまりにもフラットすぎたのでしょうね

そこに、普通に生きる人々に時折吹き寄せる一陣の風が

吹き抜けていった。

そして彼の人生には、おそらく初めてさざ波が生まれた。


そのさざ波にしばらくはさいなまれる日々が続くんでしょう

でも彼が本当に過去から決別し、現在よりも未来への希望を感じ取れるようになったとき

そのさざ波は再び静まっていくのでしょう


その時は、彼の心には凹凸が生まれていて、

その窪みに人間くささがたまっていることでしょう

それからが、彼の人生の本当のスタートになるのかな



とまあ、映画終了後の主人公の行く末まで

いろいろと考えてしまっているあたりジャームッシュの術中に

はまりこんじゃってますね。



心静かに、のんびりとしたいときに

のんびりご覧になってください。

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家族。

家族のつながり、絆ってとても大切なものですよね。


特に実家から、離れて暮らしていると、

たまに、かかってくる親からの電話が、なにげに嬉しかったりするものです。



なんか安心できるんですよね。



でも、それほど深いつながりの無い人とか、

ちょっとした知人から、電話とか手紙を久しぶりにもらったときも

同じように感じることってありませんか?



いやなこと、つらいことが一気に押し寄せてきたとき、

寂しいとき、別れを経験したとき・・・


そんなときに、たまたま、自分宛に手紙が届いていたとしたら。


それがどんな内容であれ、

きっとジャック・ニコルソンのように、静かに泣いてしまうんだろうな。



暖かいつながり、絆。

誰かと、つながっているんだ、そう思えることってとても大切なことなんでしょうね。



「一人きりじゃ泣くしか出来ない、けど二人なら笑いあうことが出来る」

そんな中島みゆきの歌詞を思い出している今日この頃です。




このブログは再録です。

ジャック・ニコルソンの出演作を紹介したく再掲載しました。

(初投稿:2005/9/14、再投稿:2006/5/30)


バスキアの絵を見ているととても野性的なものを感じてしまう。


普段は、社会の中で生きているので

有る程度の規範の中でくらしているけれども、

それを取っ払ってしまったら、こんな風になる・・


それをキャンバス上に書き付けているような気がする。


でも、その規範を取り除くということは、

社会からみるとはみ出し者であり、これはイコール孤独であるといこと。


そんな孤独感をかみ締めながら、

動物としての本能のおもむくままに、

彼は、絵を描き続けていったんだろうな。



本能のままに生きていけという

メッセージなのかもしれない。


好みの分かれる絵だとは思うのですが、

こんな感想をもちました。



しかし、ニューヨークという町っておもしろいなあ・・

そんなことも感じてしまったりして。



バスキアとは何ぞや?と思っている方には

まずオススメしたい映画ですね。



初掲載:2006/1/17、再掲載:2008/2/19

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バーンスタイン/ベートーヴェン:交響曲第9番~ベルリンの壁崩壊記念コンサート~ [DVD]/アーティスト不明
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たしかに、これに勝る第九の演奏はたくさんあるんだと思います。

たとえば有名なフルトヴェングラーのバイロイト音楽祭でのライブ録音による
第九とか、カラヤンの第九とかのほうが、演奏の完成度としては高いと思います。

ただ、音楽をその音だけではなくて、音が奏でられた時代の背景までを
鑑みて考えるとするならば、このバーンスタインの第九は、ものすごく大きな
意味を持ってくると思うんですよね。

80年代後半という時期、というよりも共産主義がはびこっていた時代の
各国では芸術活動自体が非常に大きな妨げを受けていたのは周知の事実。

キューバであれ、東ドイツであれ、ソ連であれ。

ブエナビスタソシアルクラブの面々も、ショスタコービッチも
ソルジェニーツィンも、映画「善き人のためのソナタ」や「夜になる前に」で描かれていたような明確な妨げを受けていたんですよね。

そういう時代がやっと現実のものとして終を迎えた最初の一歩。
それがこのベルリンの壁の崩壊。

ひとつの都市を壁で分断するという時代が何十年も続いていた事実には
今考えても驚きを隠せません。

その壁が取り払われた時。奏でられるは歓喜の歌だったんでしょう。
この第九がこのタイミングで選ばれたのは、まさに全世界がそれを求めたという
ことなんだと思います・

このために、西側、東側のオーケストラから団員が集められました。
その指揮を誰が行うべきなのか。
バーンスタインしかいなかったんでしょうし、アメリカ人である彼がタクトを振る意義は
非常に大きいものがあったんだろうとおもいます。

このような大きな動きを背景に演奏された第九。
どうあっても、時代という付加価値で聴かれていくべき演奏だと思います。

歌詞を変えて、フロイデ(歓び)をフライハイト(自由)に変えて歌わせたということも
大きな付加価値です。

大きな時代の境目の第九。歴史的背景を考えて聞くと、その響きもおおきな時代の叫びのように聞こえます。

じっくりと、そういう時代があったことを噛み締めながら味わいたい演奏です。
過去を振り返っても仕方ないですが、
歴史のうねりの上に鳴り響いた音を、振り返って聞いてみることは
それなりに意味のあることだと思うわけです。

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この映画は、もともとあったアメリカ映画のリメイクだそうで、
そのアメリカ映画のタイトルは英語で「Sideways」、邦題は「サイドウェイ」。

このリメイク映画のタイトルは「サイドウェイズ」。。とややこしい。

大元の映画はアカデミー賞の映画賞候補にもなったそうで、
評価も高いようです。

翻って、このリメイク映画は、見る限り評価は芳しくないようです。

僕は、大元の映画を見ていないので、比較はできないのでが、
このリメイク映画、結構好きでした。


以前勤めていた会社に、初老の男性がおりまして、
この方、英語は、ややブロークンながらもお客様対応などは十二分にこなして
おられました。
その方を見て、最初は、留学でもしたんだろうなあと思ってたんです。
まあ、大概そうですよね。

でも、そうではなかった。
40代のころ、勤めていた会社の指令で中東に異動になった。
そこであわてて英語を勉強し始めたんだそうです。
それも学校に行ったのではなくて、NHKのラジオ英会話。
一生懸命勉強されたようで、現地でもまれながら英語をブラッシュアップされたそうです。

何を言いたいかというと、
人間何かを始めたり、何かを実現するのに遅すぎるということはないということ。
熱意さえあれば、ある程度のことは何とかなる。
あきらめず、前を向いて、実現した世界を想像していれば、絶対何でもできる。

そんなことを20代前半に、その方に教わったと思っています。

この映画を見て思い出したのは、まさにこの思い出。
さえない風貌の中年男性が、すてきなその後を予感させる未来を引き寄せている。
なんとまあ、素敵な映画なんだろと。


この主人公、ただぼーっとしていたわけではなく、
その場その場で、自分の心の赴くままに行動しているんですね。
おそらくそういう行動=自分が変わっていくことが、その後の未来を引き寄せたんでしょうね。

これを映画の中の世界だから・・
といってしまうのは、あまりにももったいない。

こんなことを言えるのも、実際、そうやって、全く別の、素敵な未来を引き寄せた方を
間近で見ていたから。


というわけで、今は目下のところ、ナパ・バレーに行きたくてしょうがないというわけなのです。

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愛と青春の旅だちという映画、
なんといっても、素晴らしいなあと思うのは鬼教官と生徒(士官候補生)との関係。

あんなしごきをされたら、憎悪しかわいてこないと思うんですが、
そこに愛があるから、最後の感動的な敬礼のシーンがくる。

この映画も映画の世界だから・・という風に見てしまうのは
とてももったいない。

厳しい叱責も愛が根底にあれば、それは伝わるものです
そのときは、とてもいいやですけど。。
でもしばらくたつと、感謝の念がわいてきたりします。

親子の関係、教師と生徒の関係、上司と部下の関係
すべてにあてはまる真実なのではないでしょうか


この映画、たんなる青春恋愛映画かと思ってましたが、
全く違いました。

垣根や立場を超えた友情の物語なんですね。


この映画の有名な主題歌の歌詞もそう歌ってます。
Love lift us up where we belong
Far from the world we know
Up where the clear wind blow

愛が、僕たちをさらなる高みに上らせてくれる
そこは僕らが知る世界から遠く離れ
澄んだ風が吹くところ

LOVEは、愛と訳されますが
思いやり、や相手に対する期待なんかも入ってくるのかな
なんてこの映画を見て思いました


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実在の人物を描いた映画です。
ナッシュ均衡という数学理論を生み出した方なんだそうです。

順風満々の人生・・・というわけではなく、
総合失調症に苦しむ日々だったようです。

彼は天才であったけれども、
天才といえども、一人孤独なままでは
おそらく、大成は難しかったのかもしれません。

一昔前のNHKスペシャルでポアンカレ予想を解いた方の
特集が組まれていました。
彼は若い時から天才ともてはやされ、難題のポアンカレ予想を解くまでにいたった。
ですが、その後、行方をくらまし隠遁生活に入っているそうなんです。

その生活が幸せかどうかを論じるつもりはありません
ナッシュ氏には、彼を支える存在があり、それが故に
病気を持ちながらも、なんとかやってこれたのではないかと思うのです。

天才は天才ゆえに、常人では見えない世界が見えてしまうことがあるんでしょう
彼をその境地から、現実世界に引き戻すのは、献身的な愛だと思うのです。


この映画は、そういった、献身的な愛が起こす小さな奇跡を描いた作品だと思います。
いい映画でした。

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最近、ブルースという音楽がとても気に入っています。
年をとったのか、どうなのか。

この音楽は、南部の黒人の日常が歌詞に織り込まれています。
言うまでもない奴隷制時代から公民権運動の時代にいたるまで
彼らが歌い継いできたメロディがベースになっています。

ビリー・ホリデイのストレンジフルーツのような暗い影を落とすものもあれば、

奇妙な果実/ユニバーサル ミュージック クラシック
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月曜日は憂鬱だと歌う、ストーミーマンデイという歌もあります。

多くのトラッド、日本の地域に伝わる歌もそうですが、
それらは、その民族が生きてきたあかしだと思うのです。

彼らの日常、心情、そういったごくごく普通のものが
歌いこまれています。

そこにあるのは、現実の世界なんですね。
最近、そういった音楽を好んで聞くようになってきた背景には、
自分自身の変化もあるのかもしれません。

音楽を通して、歌い手の気持ちに共感してしまっているのかもしれません。


この素敵な音楽は、2003年、100周年を迎えました。
マーティン・スコセッシが音頭を取って、それを7本の映画にまとめたようです(監督はそれぞれれ違う)
それが一番上にのっけた写真のDVDです。

いわゆるはやり歌が嘘である、虚構であるというつもりはありませんが、
その時代を生きた彼らのあかしとして残された音楽を聴き継いでいくことには
おおきな意味があるような気がしています。

というわけで、このブログでも少しずつ紹介していこうと思います。