極私的映画と音楽のススメ -5ページ目

極私的映画と音楽のススメ

印象に残る映画には印象に残る音楽がある。
思い出の名場面に流れていた音楽、言葉などをご紹介

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そういう時期だったんだと思います。
70年代、60年代の楽曲を幅広く聴いていくための布石となるための時期。

その入り口にはTHE BEATLESがぴったりだったんでしょう。

THE BEATLESの特番でこのバンドについて知り、ポールを知り、
ジョンを知った。

そして、、、

THE BEATLESのベストアルバム、通称赤盤、青盤がCDで再発になった。
たしかに、これを聞くべき時期だったんだなと思います。
このベストを聞くことで、音楽の知識、興味関心度合いがかなり
ひろがったからなあ・・

音楽を聴いていると、曲も演奏者もしらないのに、どこかで耳にしていて
その記憶だけあって、ふと、CDなどでその曲をきくと
知らないはずなのに聞いたことがあるから、うれしくて得したような気分に
なってしまうことがよくあります。

このベストはまさに、そんな曲が満載でした。

THE BEATLESの曲は、たんに曲という範囲をこえて、幅広い影響をさまざまなところに
与えているような気がします。

印象的だったのは、ドリアン助川の番組で、洋楽の楽曲の歌詞を和訳していくというものが
あったんですが、そこでHey Judeが取り上げられたとき。
ドリアンは、冷戦崩壊を目の当たりにしているチェコにいたそうです。集まった民衆の波は大きなうねりとなって、自由へ向かってつきすすんでいたそうです。

そのとき、民衆がいっせいに歌っていた曲。
それがHey Judeだったそうです。

この歌は、ジョンの息子ジュリアンに向けて
ポールがつくったもので、幼いジュリアンを勇気づける歌詞になっています。

歌詞の中にあるこの部分。
You're waiting for someone to perform with
And don't you know that it's just you
Hey Jude, you'll do
The movement you need is on your shoulder

そうなんですよね。自分が動くことで、他人に影響を及ぼし、ひいては
世の中も変えていくことができる。誰かの助けを待っていてはいけない。
まさに冷戦崩壊間際の民衆の心理にぴたりとはまったのかもしれませんね。

こんな風にTHE BEATLESの楽曲は国という境界や時間を越えて
だれかに勇気や気づきを与えていくんでしょうね。


さて、今日もTHE BEATLESを聞いて帰途につこう。


(Hey jude歌詞)
Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

Hey Jude, don't be afraid
You were made to go out and get her
The minute you let her under your skin
Then you begin to make it better

And anytime you feel the pain
Hey Jude, refrain
Don't carry the world upon your shoulders
For well you know that it's a fool who plays it cool
By making his world a little colder

Hey Jude, don't let me down
You have found her now go and get her
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

So let it out and let it in
Hey Jude, begin
You're waiting for someone to perform with
And don't you know that it's just you
Hey Jude, you'll do
The movement you need is on your shoulder

Hey Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her under your skin
Then you'll begin to make it better



■赤盤■
Disc 1
1. "Love Me Do"
2. "Please Please Me"
3. "From Me to You"
4. "She Loves You"
5. "I Want to Hold Your Hand"
6. "All My Loving"
7. "Can't Buy Me Love"
8. "A Hard Day's Night"
9. "And I Love Her"
10. "Eight Days a Week"
11. "I Feel Fine"?
12. "Ticket to Ride"
13. "Yesterday"

Disc 2
1. "Help!"
2. "You've Got to Hide Your Love Away"
3. "We Can Work It Out"
4. "Day Tripper"
5. "Drive My Car"
6. "Norwegian Wood (This Bird Has Flown)"
7. "Nowhere Man"
8. "Michelle"
9. "In My Life"
10. "Girl"
11. "Paperback Writer"
12. "Eleanor Rigby"
13. "Yellow Submarine"

■青盤■
Disc 1
1. "Strawberry Fields Forever"
2. "Penny Lane"
3. "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"
4. "With a Little Help from My Friends"
5. "Lucy in the Sky with Diamonds"
6. "A Day in the Life"
7. "All You Need Is Love"
8. "I Am the Walrus"
9. "Hello, Goodbye"
10. "The Fool on the Hill"
11. "Magical Mystery Tour"
12. "Lady Madonna"
13. "Hey Jude"
14. "Revolution"

Disc 2
1. "Back in the U.S.S.R."
2. "While My Guitar Gently Weeps" (Harrison)
3. "Ob-La-Di, Ob-La-Da"
4. "Get Back"
5. "Don't Let Me Down"
6. "The Ballad of John and Yoko"
7. "Old Brown Shoe" (Harrison)
8. "Here Comes the Sun" (Harrison)
9. "Come Together"
10. "Something" (Harrison)
11. "Octopus's Garden" (Starkey)
12. "Let It Be"
13. "Across the Universe"
14. "The Long and Winding Road"

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最初は、CDを手にとるのがためらわれたんですよ。
だって、こむずかしそうな印象があるじゃないですか。
曲も長いし、楽しめるのかどうかはなはだ疑問だったし。

時期がよかったんだと思うんですよ。
95年は大学で横浜に出てきたときだったし、
ちょうどそのころに、ピカピカ光るP・U・L・S・Eが発売されたときだったし。
※なんで、ピカピカなのかについては・・・・
CD初回盤は、ケースに入っていて、そのケースの背面に赤く点滅する
ライトが仕込まれていたという・・電池交換すればいつでもピカピカ。
こんな風にピカピカさせる発想はユニークだな確かに。

このライブアルバムが、大学の生協に積まれていたんですよ。
で、いっせいにピカピカしてる。
なんだ?とおもって、興味を持ってえいやっと買ってみたわけです。

まあ、ライブならベスト選曲だろうし、知るにはもってこいだろうというわけで。

収録はこんな感じ。
Disc one
"Shine On You Crazy Diamond (Parts I II III IV V VIII)"
"Astronomy Domine"
"What Do You Want from Me"
"Learning to Fly"
"Keep Talking"
"Coming Back to Life"
"Hey You"
"A Great Day for Freedom"
"Sorrow"
"High Hopes"
"Another Brick in the Wall (Part II)"

Disc two
The Dark Side of the Moon
"Speak to Me"
"Breathe"
"On the Run"
"Time"
"The Great Gig in the Sky"
"Money"
"Us and Them"
"Any Colour You Like"
"Brain Damage"
"Eclipse"
"Wish You Were Here"
"Comfortably Numb"
"Run Like Hell"

これがまあ、プログレッシブ・ロック初心者には響いてしまったんですな。
特にShine on You Crazy Diamond。
この出だしのイントロからかもし出す不可思議な空間と「シャーイン、オーンザ、
クレーイィジィー、ダーイアモン」っていう野太いコーラスの響きと
ラストのせつな過ぎる泣きのギターソロに見事に撃沈されてしまいました。
あと、HighHopesのあまりにもすばらしいギターソロと、ラストの消え行く鐘の音・・

上期の試験勉強で、徹夜をしているときにこのアルバムを流していて、
夜明け間近、空が白んでくるかこないかというときに聞いたHigh Hopesの
鐘の音色は何かを超越していてあまりにも印象深くて、いまだにそのときの
においや感覚を覚えてます。


同じ現象は、伊藤政則のPower Rock Todayを明け方まで聞くときに、たまに
おきます。1995年の夏は暑くて、明け方から汗が出てくるような感じだったんですが、
その明け方に流れてきたJulyMorning(URIAH HEEP)は、あまりにも季節と温度と音が
マッチしていて感動的ですらありました。

※このJuly Morningが入っているのはこのアルバムです。
ユーライア・ヒープというバンドです。
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というわけで、このアルバムが、PINK FLOYD、そしてプログレッシブロックへの扉を
あける役割を果たすことになったわけです。
このシンフォニックなギルモア・フロイドが僕のPINK FLOYDの出発点なのです。


映像盤もありまして、こちら↓。
ライティングがものすごいので、こちらもぜひどうぞ。
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天使にラブ・ソングを 2 [DVD]/ウーピー・ゴールドバーグ,マギー・スミス,キャシー・ナジミー
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『天使にラブソングを』は、僕が初めてサントラを買った作品ですが、
この第二作目が、二度目にサントラを買った作品です。

それだけに音楽的に思い入れの強い作品です。


この映画では、
不良高校に赴任した、ウーピー・ゴールドバーグが
得意の音楽(ゴスペル)でもって、生徒たちの意識を変えていくという流れが
コメディタッチで描かれています。



第1作目と同様に、音楽の持つ素晴らしさを感じてしまいます。


音楽は何かを変える力がある。


あながちうそじゃないのかもしれませんね。


自分たちの周りにある音楽が、
実は大きな力をもっているということに、
しだいに気づいていく生徒たち。



ラストのステージ上で大歓声を受けた瞬間。
きっと彼らの中で何かがはじけて、新たな何ものかが生まれたんだと思う。


きっと、前のように社会にむかってつばを吐くようなことは絶対無いはず。
ステージの大歓声の向こうに、彼らは彼らなりのアカルイミライをしっかりと見たはずです。



そんな転換期を彼らに与えたのが音楽。
僕はこういう映画が大好きです。


きっとこんな瞬間を経験できるか否か。

それだけでずいぶん状況は変わってくるはず。
「思ったり感じたりしたものの勝ちだ」という言葉を思い出してしまった。
(鷺沢萠 著「愛してる」より)



自分の感覚、感性をフルに開いて
受け取れるものをたくさん受け取ろう
その先に、きっと違う姿の自分がいるはずだから。


クリスマスに見たい映画ですね。




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これは、結婚した年の正月に見た思い出深い映画。


人と人のつながりが、一番大切なんだということを

とても分かりやすく、教えてくれる、そんな映画ですね。


と、思い出していたら、昔書いた文章が分かりやすいなと思ったので

改めてご紹介。


当時思ったことは、今でも変らないなーと思います。


【以下引用】

人生において一番大切なもの。


皆さんにとってそれはどんなものですか?


僕にとって、それは信頼できる相方(妻、友人、家族)の存在です。


楽しいこと、うれしいこと

つらいこと、愚痴を言いたいこと

いろんなことを共有できる人を持つことって

何にもまして大きなパワーになると思うんです。


友でもそうですし、夫/妻というのもそうなのかもしれません。

もっと言ってしまうと家族というのもそんな存在なんですよね。



家族が/友がいるから、勇気を持って踏み出すこともできるし、

荒波に飛び込んでいくこともできるんですよね。



雪が降りしきる中、家路を歩くような・・

人生においてこういった瞬間が何度か断片的に訪れることがありますが、

きっと歩いていった先に、暖かいぬくもりにつつまれた場所があるのと無いのでは

大きな違いがあるんだと思います。



祖父母、両親、夫/妻、親類、そして友人


みんなとのつながりを大切にしつつ

ゆっくりでもいいから歩みだしていきたい


そんなことを思いつつ新たな人生の幕開けを

素敵なものにしていきたいと思います!



そして、そんなことを思ったときに

家で流していたいのが、表題作。


友人のすばらしさ、家族のすばらしさを

再認識することのできる素敵な、そして大切な映画です。



ちなみに、キャシー・ベイツのつぶやく

「私はいつまでもホラー映画の主人公じゃないのよ!」

という台詞は知ってる人はとても笑えるんじゃないでしょうか?



人間関係が希薄になりつつある昨今、

ぜひご覧になってくださいね。

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いやはや、宮崎あおい、なかなかやりますね。

この人の場合、やはり視線の強さがきわだっているのかな


目で表現してしまう・・みたいな。


なんか、イングリッド・バーグマンを思い出した。

あの方も目で演技の出来る方だったと個人的には思うので。



内容としては、正直平凡なもの。

大学生のころに見ていると、いたく共感できたと思うが

30代になってみると、「何、あまいこといってんだ」という視点が

どうしてもまとわりついてしまう。


ただ、彼らの理由なきもやもや感は別として、

最終的に一夜限りのライブを選択する彼女の心意気は

見事だと思った。


そう決意した瞬間から、映画が速度を持ち始めて、

最後のライブの高揚感へと一気に進んでいったように思う。


あのライブシーンは圧巻です。



漫画や小説だと表現しきれない、音というものに

単純に感動していたのでした。


何かを表現するということは、生きていくうえで重要な要素

なのかもしれないですね。





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ただ今、上映中の松たか子主演の話題作。

映画を見終わった後、何も言葉が出ない方が多かったのではないでしょうか



数年前、天海祐希主演のドラマ、「悪魔の教室」というドラマがありました

覚えてらっしゃるかたも多いと思います。


あのドラマの天海演じる教師が、なぜゆえに、あのような

鬼のような教師になっていったのか。

それが続編で語られていました。


天海は、絶対的な悪ではなく、子供たちを愛するが故に

自らを悪のサイドにおきました。

自らを悪のサイドにおくことで、自然と自分に反抗することで

反対側のサイド、すなわち善のサイドに目が向くようにとの

祈りをこめたものだと思います。


あのドラマで描かれていた絶対的な悪は、

実は絶対的な善が根底に流れていた。


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しかし、この映画のテーマはなんだろうか。


悲しい事件の真相をしることで教師が鬼になるのはよいとしても

それは単なる復習劇でしかなく。


圧倒的に悪のサイドにいた生徒が

最終的に責めを負うとはいえ、それは何かの浄化になるわけでもなく。


ドラマのようなある意味、非日常の現実を描けばよいとは言わない。

が、この映画は、あまりにも、主題が見えにくくは無いか。


これが、現実の世界であると言う事実を

見せ付けるということが目的だったのか。

それであれば、単なるドキュメントでよいはずだし。



なんというか、解決がないんですよね。

見ていて気持ちのいいものではないし、無論なんども見ようとも思えない。


ただ。

ただ、いえることは、おそらくはこれは現実であるということだろう。

バトルロワイヤルの回想シーンのいくつかも、おそらくは現実の出来事だろう。

この映画で語られる生徒が教師をおとしこむ罠もおそらくは現実の出来事。


そんな現実に目を向けさせたという点で、見るべき映画なのかもしれない。



あまりにも編集と、映像と、音楽がすばらしいので

その点でも注目すべきかもしれません。



目下、上映中です。




妹の恋人 特別編 (初回限定生産)
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この映画を観ていると、心なしかほっとしますね。
じんわりと暖かさを感じます


精神的に弱っている妹と暮らしている兄。
施設へ行かせることにためらいを感じる日々。

ひょんなことから彼らの家にサムという居候が。



この居候、ほとんどしゃべらず、パントマイム風の動作で
コミュニケーションを図っていきます。
サムの周りには不思議と笑いが起こります

妹も彼の不思議なしぐさをみて、彼に心を開いていきます。



便利な世の中を否定するつもりは全く無いですし
それから離れて生きていけるか地震もないのだけれど
その中にいるがゆえに、失ってしまった機能もきっとあるんじゃないかと思う



第6感的なものから自然とのコミュニケーション能力といったあたりまで
心で感じることがちょっとだけ麻痺してしまっているのかもしれません



妹とサムは論理的な部分ではなく、心根の部分で惹かれあっていきます
その自然な風景に、失われたものの名残を感じることが出来て
とても暖かい気持ちになります





採録です:初掲載:2005/7/19

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緑の国 アイルランド。


この映画は、そんなアイルランドのさびれた漁村から始まります。


そこから、アメリカに舞台を移し、開拓史時代のアメリカで

土地を競い合ったりするんですが、

やはり、冒頭のアイルランドの風景が心に残る。


妖精の国、エメラルドの国・・

ケルト音楽の調べに、心を奪われ、魂は虚空を漂う・・


映画の本編は、アメリカ大陸。


でもこの映画で写しだされるアイルランドは

とても美しい。


ちなみにこの映画、トム・クルーズと二コール・キッドマンの共演作。

二人ともいい味だしてますね。

最後に旗を立てるシーンなんて、感動して言葉が出なかったくらい。

(中学生の時にみたけど、そのときでもすごく感動できた覚えがある)


あと、映画とは直接関係ないけど、

アイルランドだと、西部のアラン諸島がすばらしい。

あんな荒涼とした大地をみていると、なんか心が澄んでくる気がする。


あと、ゴールウェイとか、西部はホントおすすめです。


緑の大地に、ウイスキー、

それにアイリッシュトラッドが加われば、もう何もいうことありません!


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再掲載です。(初掲載:2005/7/26)



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こういう何気ない日常を描いた
短編オムニバス形式にとてーも弱い


いろいろな形の愛情が凝縮されているのですが
特に秀逸なのはラストの短編

パリに一人で旅行にやってきたアメリカ中年女性
一応フランス語を習っているので使いたいんだけど
話しかけても、相手が気を使って英語で返されてしまう

そんなかんなで一人ぶらぶらとモンパルナスを歩いて
たどり着いた公園で彼女に不意にとある気づきが訪れる

嬉しいと同時に悲しみを感じた彼女の言葉が印象的

「その瞬間私はパリを愛していました」
「パリもまた私を愛していたと思います」


これがその短編


この短編の後にすぐラストシーン。
これまでの登場人物をつなぐラスト。
これみてなんだか、暖かくなった
で、涙が出た


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本当に、このラストの曲は、すばらしいです。

この映画のなんたるかを凝縮しているような感じです。

ぜひ聞いてみてください



再掲載(初掲載:2008/1/11)

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とある日常を描いた5つの短編集

やっぱり年齢が近しい俳優がでる回が
最も共感できるわけで。


松田龍平が出る回が秀逸。
天文台に勤めている主人公

彼には付き合っている人がいるが
避妊の失敗でもうすぐ出産間近。


まーこーゆーシチュエーションだと
現実感がなくなるのも分からなくは無いですが
現実を気にかけつつも、彼は宇宙のはじまりなんかに
日々思いを巡らせていく



とある一日、
彼らは函館市内を巡る



そんな一日の終わりに
彼女がつぶやく「宇宙のはじまりを考えるなら
生まれてくる子供のことも考えてね」



大きな、あまりにも大きな宇宙という視点から
ものすごく身近な、おなかの中の子供に視点が移る



彼はきっと手の届かない天上よりも
手の届く自分の視界を意識していくんだろうな



そんなちょっとしたことがきっかけで
意識変革がなされることもあるんですね。



世界は時々美しい
それはこんな瞬間なのかもしれないですね。



再掲載です(初掲載:2008/2/8)