巣鴨の廃校の体育館を使った舞台。(西すがも創造舎)
http://t.pia.jp/feature/stage/chinokonrei/chinokonrei.html
この人の舞台、初めて見ましたが、圧倒された。
...舞台全体が何かの生き物のようになっていて、
うごめいていて、その胎内にのまれて、酔ってしまうような感覚。
動きが重要な要素なんでしょうね。言葉は補足のようなもので。
たぶんドイツ語でこの演目を見ても同じような、感動を味わうのだと思う。
いやはや。
でもこの演目を続けてみると、現実世界に戻るのに時間がかかりそう・・
- 三大悲劇集 血の婚礼 他二篇 (岩波文庫)/ガルシーア ロルカ
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血の婚礼ですが、ガルシア・ロルカの戯曲が元になってるんですね。
感性以外は原型をとどめていないですが。
30年代のスペインは、内戦という、外的、かつ内的な戦乱に蹂躙されるんですが、
混乱のさなか、芸術家たちが多数同時多発的に存在していた時期でもあり。
多少時代は前後しますが、ロルカ、ダリ、ミロ、ガウディ、ピカソ、ブニュエル、パブロ・カザルス、
ホアキン・ロドリーゴ、イエペソ・・・・・混沌とした情勢の中に美が胎動していた、
ある意味、生命力が合った時代だと思うのですが、そういった時代背景の戯曲から
イメージを損なうことなく、ああいうふうに作り上げていく、この演出家の手腕はすごい。
「アンダルシアの犬」をみたような衝撃にちかい。
イル・ポスティーノという映画がありますが、あれにもちかい。
言葉が力を持っていた時期に、詩人が生み出す言葉には驚くべきほどの生命力がある。
30年代にはこの映画でもでてくるチリの詩人ネルーダも欧州に亡命して活躍してましたね。
ぜひ足を運んでみてください。