日居天中殺(甲辰)女性の結婚
①生家環境の影響。両親兄弟の影響(特に父親)
②日居天中殺らしさが出ているかどうか
③実際の結婚生活
④仕事と結婚の両立をどのようにしているか。子供への愛情。
 
 
戸田恵梨香さん。『小学生の頃から芸能活動を開始し、中学卒業までは関西で活動していたが、スカウトされ上京。2006年6月公開の『デスノート』で映画初出演。その後は数多くの映画やテレビドラマ、CMなどで活躍している。
 
宿命の特徴
・月支を中心に半会二つ
・鳳閣星調舒星なし
・月干支に車騎星が二つ
 
小雪さんと同じように月支を中心に左右に半会を持ち、日年の自刑がある。小雪さんは月支が子で主星も玉堂星だったが、戸田さんは主星は禄存星に変わる。
 
月支を中心に半会二つ
主星は違うが、半会は水性半会で小雪さんと同じ。
この半会は玉堂星と龍高星が融合するので、スケールは増し、創造力が大きくなる。時に、独自の芸術的感性として才能を発揮する。
 
龍高星が入る分、「常識を超えて行くので、周囲との歩調は合わず、単独行動向き」という意味が加わる。
算命学で「単独行動向き」といわれる場合は、協調性がなく独断専行型になる事を意味する。それが突出した能力を生む原理なので、非協調性、身勝手といわれる部分は、能力の副作用。そこに日居天中殺精神が加わるので、自信と批判力も強まる。
小雪さんと同じように、自分の気持ちを曲げることはできない人。
 
『仕事に対してとてもストイックで、セリフをしっかり覚えることはもちろん、監督などに頼らず自ら演技や演出の提案もすることがあるそう。』というように、単純に相手には従えずに、自説を展開するようにもなるだろう。
 
・鳳閣星調舒星なし
これまでも何度か出てきたが、女優、歌手、作家など表現する仕事の人に多い。
個人感情は出ないので、口から出る言葉は客観性が強く、そこに玉龍半会が加わると、理路整然と自分にとっての正論を吐く。
 
『戸田さんは、性格がどちらかと言えば男っぽくて、演技について意見を交わす場合も感情的になりません。しかも言い方が上手なんです。脚本家や監督にとってみれば一生懸命に作った物語にケチをつけられるわけですから、気分がいいことではないのですが、戸田さんは相手を立てることを知っていますから、素直に耳を傾けられるのです』
 
これは好意的に書かれた記事としても、感情的にならないのは出力なしの特性。
玉龍半会が加わるので、理路整然と持論を展開する。
日居天中殺は相手を選ばない。日常は一歩退く謙虚さ(天堂星)を持っているが、半会が起こると、周囲が見えなくなって、相手がだれであれ、自論が自然に前に出る。
また、甲辰の女性は、「男っぽい」というイメージがあるようだ。
 
出力なしは、個人感情を表現する時は不器用さがでる。
これもまた、誤解される要因。
『好きな男性に自分から告白できない』という発言をしたこともあった。
 
・月干支に車騎星が二つ
火性(鳳閣星調舒星)は火剋金(車騎星牽牛星)と、金性を剋す働きをする。それがないので、車騎星牽牛星が制御なしに自然に燃焼する。
 
特に車騎星は月干に透干し、自我(日干)を直打ちする。早い反応が身上となる。
月干車騎星は小雪さんも同じだが、戸田さんは本元に根を持っているので、小雪さんの車騎星よりは強烈に表に出る。
 
『少林寺拳法(小学校時代?、父親や兄と一緒にやった) 』
『Sっ気がある。』『負けず嫌い。』と書かれていた。
 
月干車騎星の意味は、日干を空にするところにある。自我を削ぐ働き。
自我は削がれると、そこに役柄が入ってきたり、インスピレーションが降りてくる。
 
 
南に車騎星があって、他にも車騎星がある、という条件で検索。作家系に絞っても、名のある人が上がってくる。
 
自我が空になるという意味では、戸田さんは次のように語っている。
『20代は迷いも多かったのですが、30歳の誕生日の頃、ある人のひと言をきっかけに背負っていたものをいったん下ろし、いろいろなものを捨てたんです。そうしたら、いっぱいいっぱいだった自分にスペースが生まれ、新しいものがスッと入ってきた。今までの私だったらお断りしていたようなことでも、“やってみよう!”と自然に受け入れられるようになって。まさに、昨年までで戸田恵梨香第一章が終わり、2019年は新たな一章が始まった感じ。今年はもう一度自分のお尻をバンバンたたいて進みたいと思います(笑)』とインタビューで語っている。
 
この「自分にスペースが生まれ、新しいものがスッと入ってきた」というのが車騎星の効力を最大に活かす方法。車騎星は闘争心には違いないが、それは自我が入っている時。突き動かされる感覚で前に出て行く。それを繰り返して行くうちに、削がれた自我は、いろいろなものを引き付ける引力を発揮する。
 
インタビューで『「どんな役でも演じられるような女優になるのが目標」と発言したことがある』と書かれていたが、それを可能にするのが、出力なしでの車騎星×2の構造。
 
①生家環境の影響 
『少林寺拳法の道場を開いていた父と母、6歳年上の兄と6歳年下の妹がいる。阪神・淡路大震災で道場が倒壊するまでは、兄と共に父親から少林寺拳法を習う。』という生家環境。
父は拳法の指導者らしく、躾けには厳しかったようだ。
『門限は18:30(中学・高校時代はよく破っていた)。
 お祭り、花火大会、カラオケ、ゲームセンター、外泊禁止。』
 
通常父には従う甲辰。それでも、心半会は思い込むと気持ちを変えることが難しく、叱られることを覚悟で、禁を破るのだろう。
 
②日居天中殺らしさ
検索すると性格が悪いという記事は、小雪さん以上に出てくる。
 
撮影現場でのスタッフへの文句は当たり前。女優としての経歴は長くないにも関わらず、新人女優の演技にダメ出ししたり、若手俳優がNGを出したら舌打ちしたりと、何かと現場での悪評が噂になりました
 
『カメラが回っている時とそれ以外では性格が違う戸田恵梨香。しかし、業界内では戸田恵梨香の取り巻きは有名。まさに女王様を彷彿とさせるのは昭和の大女優を思わせる性格からだろう。』
 
『機嫌次第で現場の空気を変える戸田恵梨香のワガママな性格から、沢尻エリカに続く第二のエリカ様とも呼ばれています。』
 
真偽のほどは定かではなく、割り引いて考えたとしても、日居天中殺+月支半会+車騎星×2+出力なし、という宿命の特徴を加味すると、ありえる話だと思う。
 
日居天中殺の影響というよりは、他の要素が大きいように思えるが、自分が正しいという刷り込みは天性で、それが歯に衣を着せない発言になるのだろう。
また、月支中心に両手半会+出力なしは、無自覚なことが多く、+日居天中殺が加わると、反省の難しさも倍加しそうだ。
 
③④実際の結婚生活
戸田さんは独身。
 
戸田さんは共演者と噂になる事が多い。これは生活と仕事場が同じ支であって、そこに配偶者がいることも一因だろう。
中では結婚か?といわれた勝地涼さんが有力な相手として話題になっていた。
 
 
戸田さんは父と同宮する禄存星夫が多数。父との縁にもよるが、結婚すれば、日支戊に夫が入る。そもそも禄存星配偶者(恋人)は関係が成立したところがピークとなる事が多い。
 
禄存星が回転財といわれるのは、司禄星のように自分が身につける働きをしないため。貯め込む気ではない。愛情も人も同じ。たくさんの人を引き付けるためには、一人の占有が長く続くことは好ましくない。
ただ、これだけ禄存星があると、それはそれ、これはこれという使い方もできる。
浮気性の本性も持っている。惚れやすく飽きやすいともいえる。
 
日居天中殺で禄存星しかないと、ますます安定結婚は難しい。
勝地さんも同じ。禄存星配偶者。ただ、月年の律音があるので、お気に入りには執着する。心と愛する人が一致すれば、禄存星であっても思いは持続する。むしろ執着になることもある。丙の天干一気は、思い込みを強める、純粋な精神を持っている。
 
57-3の天剋地冲だけしかない。強い縁もなく、領域の重なりも小さい。
この天剋地冲は、仕事場で出会うと、勝地さんが戸田さんの心を打つ。
 
天剋地冲で成り立つ二人が出会う時は、だいたいどちらかに閉塞感があったり、人生を変えたいと思っている時が多い。そのタイミングで出会うと、打ち合うことによって滞りがほぐれて、風通しが良くなり、未来が開けてくるような感覚を得るものだ。
 
ただ、縁がこれだけだと、初期によくて、やがて争いが増えたりする。
他に、カバーするものがないと、険悪な関係になることもある。
打たれる方が女性だと持続力もあるが、戸田さんの場合は・・・おとなしく打たれて従うことはない。
 
ただ、勝地さんの宿命納音は、自家発電が難しいので、わがままな女性は歓迎するだろう。納音の対応力を十分に発揮できるので。穏やかな日々は自分の心も凪いでしまう。相手がおとなしい女性だと、納音は自分が波乱要因になることがある。
 
12支相性が見事。寅申以外の組み合わせは、すべて合法。半会か比和か同じ季節か。大半会にはならないが、これだけの半会があれば、現実(肉体)面での相性も居心地が良くなる。
ただ、半会相性は、持続力はそれほどない。
 
 
気の相性も平均点以上だが、勝地さんの日干丙は戸田さんにはない。
地支は連続性はないが、申申の比和と、辰寅は同じ春の支で、違和感のない関係を作れる。
 
相性的には合格圏内だが、天剋地冲だけで「縁」が薄いことと、双方禄存星配偶者となると、安定結婚へ移行することは難しい。
 
勝地さんの後に噂になった、成田さん。
干合縁しかないが、領域図の重なりが濃い密度。三領域を共有して、ずっと一緒にいたいと絡み合っているように見える。
 
この三角形の並び方は、実にその二人の関係を象徴している。そして、相性で大事なことは、現実生活もこの重なりと一致していること。
これだけの密度を持っていて、実際は多忙ですれ違いが多くなると、どんなに相性条件が良くても、一緒に居られないと感じるようになるものだ。
 
この恋も、実らなかったようだ。
戸田さんの宿命は日居天中殺でなかったとしても、禄存星夫が多すぎて、安定した家庭が難しいといえるだろう。