平和推進条例に反対する人たち(その1)
前回は、広島市の平和推進条例について書きましたが、その条例に反対する人がいます。
先日、広島の本通りで街頭演説がありました。
言っていることはマトモそうに見えますが、実はツッコミどころ満載でした。
この条例の制定に際して、市民から意見を募集しました。
中国新聞3月19日地域面25ページの「中国ワイド」によりますと、その総数は994件です。
994件のうち、「8月6日の平和記念式典を厳粛の中で行う」とした6条2項に対してが4割強の436件。
全体に194件。前文に97件。「市民の役割」を定めた5条に49件。制定の経緯や過程に42件。とのことです。
見やすく書くとこんな感じです。
意見募集の総数・・・・994件
<内訳>
6条2項(平和記念式典を厳粛の中で行う)・・・436件
全体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・194件
前文(核兵器廃絶・平和の実現への決意)・・・97件
5条(市民の役割)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49件
制定の経緯や過程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42件
さらに、6条2項についての賛否ですが、
賛成は256件・反対が54件で、圧倒的に賛成が多いのです。
また、そのほかの意見としては、「静ひつ・静粛」の言葉の追加が27件
デモへの規制が90件だそうです。
こちらも、見やすく書くとこうなります。
6条2項について
賛成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・256件
反対・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54件
「静ひつ・静粛」の言葉の追加・・・・・・27件
デモなどの規制・・・・・・・・・・・・・・・・・90件
これを見る限り、条例に賛成する意見が多いのがわかると思います。
だけど、反対派はそれを隠しているのです。
横断幕には「1000の市民意見を無視するな」と書いてありますが、
実際には994件だし、圧倒的に賛成意見が多いので、
これは「違うだろ!」とツッコミを入れたくなります。
なぜ、事実を隠してまで街頭演説をするのか?
その理由は次回お伝えします。
最後に、わたくしは8月6日の平和記念式典を静かな環境で行いたいと思っており、
「静かな8月6日を願う広島市民の会」に参加しております。
よかったら、そちらも見ていただければ幸いです。
広島市の平和推進条例について
この前、「平和公園での清掃活動」について書きました。
その際、広島市の平和推進条例ということに触れました。
今回は、その条例についてお伝えします。
まずは今回の条例の素案です。(前文は読みにくいかもしれませんがご了承ください。)
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昭和20年8月6日,人類史上最初の原子爆弾が広島に投下され,広島の街は一瞬にして焦土と化し,壊滅,焼失した。
当時,広島には約35万人の人々がいたと考えられているが,同年末までに約14万人が死亡したと推計され,
生き残った人々も,急性障害だけでなく,様々な形の後障害に苦しめられている。
さらに,被爆者に対する結婚・就職等での差別により,後に,原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律の適用を受けることが
困難になるなどの被害もある。また,放射性物質を含んだ黒い雨による被害の議論は,いまだに続いている。
廃墟の街となった広島は,「75年間は草木も生えぬ」と言われたが,堪え難い悲しみと 苦しみを乗り越えて復興に立ち上がり,
広島平和記念都市建設法の制定を実現させ,市民 の英知とたゆまぬ努力,国内外からの温かい援助などにより,
めざましい復興・発展を遂げていった。
本市は,被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」との思いから,核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を願う
ヒロシマの心の共有を訴えてきた。さらに,国内外の 多くの人々に,原子爆弾による被爆の実相に触れてもらうため,
広島平和記念資料館や原爆ドームへの来訪を推進するとともに,放射線被ばく医療に対しても国際貢献をしてきた。
また,被爆者の壮絶な体験と平和への思いを後世に伝えるため,被爆体験の継承及び伝承を行ってきた。
しかしながら,被爆75年を迎え,被爆者の高齢化が一段と進み,被爆体験を直接聞き知る機会が失われつつある。
また,市民による平和の推進に関する活動の担い手が高齢化 し,核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴えることが難しくなってきている。今では, 昭和20年8月6日に何が起こったか,知らない子どもたちもいる。
今日,核兵器の廃絶に向けては,世界的にその機運は高まっているものの,実現までにはいまだ多くの課題がある。 私たち広島市民は,こうした現実を踏まえ,昭和20年8月6日の惨状と復興への道のりを伝え残し,世界に対して,行政を始め各界各層の多くの人々と共に
「絶対悪」である核兵器を廃絶するために積極的に声を上げ,行動し,核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に努めることを決意し,
この条例を制定する。
(目的)
第1条
この条例は,平和の推進に関し,本市の責務並びに市議会及び市民の役割を明らかにするとともに,
本市の施策の基本となる事項を定めることにより,平和の推進に関する施策を総合的かつ継続的に推進し,
もってヒロシマの心である核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に寄与することを目的とする。
(定義)
第2条
この条例において「平和」とは,世界中の核兵器が廃絶され,かつ,戦争その他の武力紛争がない状態をいう。
(本市の責務)
第3条
本市は,平和の推進に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(市議会の役割)
第4条
市議会は,本市の平和の推進に関する施策に関し,その機能を最大限に発揮するとともに,
長崎市議会等と連携し,平和の推進に関する活動を行うものとする。
(市民の役割)
第5条
市民は,本市の平和の推進に関する施策に協力するとともに,平和の推進に関する活動を主体的に行うよう努めるものとする。
(平和記念日)
第6条
本市は,人類史上最初の原子爆弾が投下された昭和20年8月6日を世界平和樹立への礎として永久に忘れてはならない日とし,
原子爆弾による死没者を追悼するとと もに世界恒久平和の実現を祈念するため,毎年8月6日を平和記念日とする。
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本市は,平和記念日に,広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式を,市民の理解と協力の下に,厳粛の中で行うものとする。
(平和の推進に関する施策)
第7条
本市は,平和の推進に関し,次に掲げる施策を策定し,及び実施するものとする。
(1) 核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を目指し,国内外の都市等との連携を図るための施策
(2) 市民等が,原子爆弾による被爆の実相への理解を深めるとともに,平和について考え,
平和の推進に関する活動を主体的に行うよう,平和意識の醸成を図るための施策
(3) 原子爆弾被爆者の体験及び平和への思い(以下この号において「被爆体験」という。)を世界に広め,
かつ,これらを次世代に確実に伝え続けるよう,被爆体験の継承及び伝承を図るための施策
(4) 前3号に掲げるもののほか,平和の推進を図るために必要な施策
(年次報告)
第8条
市長は,毎年,平和の推進に関する施策の実施状況を市議会に報告するとともに, これを公表するものとする。
(財政上の措置)
第9条
本市は,平和の推進に関する施策を総合的かつ継続的に推進するため,必要な財政上の措置を講ずるものとする。
(委任規定)
第10条
この条例の施行に関し必要な事項は,市長が定める。
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以上のような条文です。
私はこの条例に賛成するとともに、成立を願っております。
なぜ、それを願っているかは、「平和公園での清掃活動」でも触れましたが、
次回、再度お伝えします。
あと、署名活動ですが、以下のサイトでやっていますのでよろしくお願いいたします。
なお、寄付に関してはしないようお願いします。
(寄付しなくても署名は通ります。)
平和公園での清掃活動
昨日は、ある方からのお誘いで、平和公園の清掃活動に参加しました。
まずは、8時15分に原爆ドーム前にて黙とう。
その後、今回の趣旨説明がありました。
黙とうした後、清掃道具をとりに、原爆資料館の建物内にある、
管理センターに移動しました。
今回は、広島市議会議員の平岡優一議員がお越しになって、
一緒に清掃活動をしました。
平和公園内はいつも清掃する方がいらっしゃいますので、
目が行き届きににくいところを重点的にゴミ拾いをしました。
たとえば、写真のような植え込みの中。
拾ってみたら、冷凍食品の袋でした。
ポイ捨て?
それともカラスの仕業?
はたまた、近くのマンションの高層階から飛んできた?
真相は不明です。
こうやってきれいにした次第です。
ある方からのお誘いということですが、
実は、「静かな8月6日を願う広島市民の会」という市民団体が主催しておりまして、
毎年8月6日の平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)で、
原爆ドーム前で政治集会をし、デモ行進をする団体をやめさせ、
静かに式典や慰霊行事を行うために発足した団体で、
今回の清掃活動の模様も報道されております。
現在、広島市では「広島市平和の推進に関する条例」の制定を目指しており、
この団体も条例制定を支援しております。
しかしながら、デモする団体は真っ向から反対をしており、広島弁護士会や県原水禁なども反対を表明しております。
よかったら、公式サイトをご覧いただき、署名活動に参加していただければと思っております。
最後に清掃後、こんな動画が撮れましたので紹介します。
最後にバーナーをクリックして頂ければ幸いです。

野党の支持率が上がらない理由
ツイッターで「野党の支持率が上がらない理由」というのが上がっていたので読んでみたけど、
オブラードで包んだ感覚だなと感じた。
僕が思うには野党の最終目標は、秘かにYouTubeにアップしたこれだと思っている。
ハナっから日本を良くしようなんて思っていない。
「日本国=悪」
という図式がある以上、
野党は支持率を上げることはないだろう。
あるアーティストさんの新譜情報がアニメ雑誌に掲載されていた話
かなり昔に、
あるアーティストさんの新譜情報がアニメ雑誌に掲載されていた
のを覚えていたのですが、
どうしても現物が見たいと思って、古本屋さんなどに行ってみたりしたのですが、
なかなか見つからず、何年か過ぎた後、
先日、ある古本屋さんに行ったときにとうとう見つけました。
そのアニメ雑誌は月刊Newtype(ニュータイプ)
現在も発売されているその雑誌の1993年8月号に掲載されていました。
この中にある、JIMSAKU(ジンサク)が、そのアーティストさんになります。
JIMSAKUは、ベースの櫻井哲夫(さくらい てつお)さんと、
ドラムの神保彰(じんぼ あきら)さんのユニットで、
神保さんの「神」と櫻井さんの「櫻」から、JIMSAKUになりました。
1990年に活動開始し、1998年1月をもって解散しましたが、
昨年、再始動することになり、7月に新譜を出します。
今から楽しみであります。
それにしても記憶って結構残るものですね・・・(笑)