港区白金一丁目 -112ページ目

仕事ってなんだ?働くってなんだ?

今日、大切な友人から一通のメールをもらいました。

その中のくだりで、



「仕事として何をやっていけばよいか迷っている」

「働くことってどういうことなのか、根本的な部分に答えを

見つけられずにいる」



とありました。

僕は真っ先に、最近話をしたある子のことを思い出しました。

その子の話を書こうと思います。

これから書くことは大切な友人への「答え」にはなっていないと

思います。

それはそう、僕だって未だに考え続けているんだもん。だから

明確な答えなんて持っていない。

だから今日も、考え続けています。




最近、大手のゼネコンに勤める女の子と話をしました。

僕よりは年下の子です。

その子は新卒で入社後、ずっと「現場」で働いています。

オジさんやイカツいお兄さんたちと一緒に(笑)。

デスクワークはもちろん「現場」が終わり夜になってから。

女の子だけどコンクリートの扱いをはじめ、現場の職人さんたちに

一生懸命喰らいついています。

ガッツはもちろんだけど、僕が感心したのは、


「現場の職人さんたちへの尊敬の気持ち」


本当に、素直に尊敬している。

その子は、


「汗流して働いてる人を見ると純粋に尊敬できるんです。それに言葉

は荒いけどみんな本当にいい人たちで…」


って普通に言うんです。

それでいくつかのエピソードを話してくれて…

そしてこうも言いました。


「自分の仕事のやりがいは、自分が施工から関わった色々な建物が

実際に一つの形になるところ。何もないところから作って、それが

時間をかけて一つのビルになる。自分が関わったものが目に見える

形になる、それって凄くないですか…?」


…おっしゃるとおりです。僕は久しぶりに年下の子の話で感激しました。

こういう子にこそ、誰かの上司であってほしいと、心から思いました。

まぁ四卒で新卒入社だから、ずっと同じ会社へいればいずれどんどん

上へ行くんだろうけど。


「私はずっと現場にいたいです。」


その言葉を聴いたとき、本当に頭が下がりました。

こういうマインドを持った子に出会えたことの嬉しさ、そして自分にも

強く言い聞かせました。

僕が関わっているITビジネスは、正直「目に見える形」で何かが残る

仕事ではありません。これから新しい環境でやろうとしていることもそう。


そして、正直、「ずっと現場にいたい」と心から思ったことは、

ありません…でした。

現場の大切さ、そこで働く人たち、自分が誰かに支えられているということ、

自分の居場所がある理由…あれだけ現場で考えて、議論して、泣いて、

やってきた僕が、いつしかその気持ちが薄れ、数字をなめるような金融的な

マネジメント(の上辺だけ)に目がいきがちになったとき、僕に「それは違う」と

はっきり言ってくれたのは「現場」出身の人生の先輩でした。


僕は彼女の話を聞きながら、自分のことを思い出していました。

もちろん、彼女とは業種もやっていることも全然違うし、僕の道は自分で

選択したものだから。だから決して羨ましいとかそういう気持ちではなかった。

純粋に感動とリスペクトの気持ち。

そして僕の心に響いたという事実。



僕は仕事の「自慢」をする人はあまり好きではありません。

でも自分のやっている仕事を「好き」と言える人は大好きです。



今すぐでなくてもいいから、そういう仕事にめぐり合えるといいですよね。

そして今すぐでなくてもいいから、仕事を好きになれるといいですよね。

僕がやっているのは、そしてこれからやろうとしているのは「ITビジネス」。

それは目に見える形にはならないかもしれないもの。

それでも僕は、きっと自分のしていることが誰かの何かのためになって

いるんだと信じてやり続けます。

自分の周りの人に、下の人たちに、それを伝えていこうと思います。

示していこうと思います。


僕なりの伝え方でニコニコ








天使の卵

本日のテーマは久々の「趣味=映画」です。

観に行ってきたのは「天使の卵」。


ご存知の方も多いと思うので、詳細は省略しますが、村山由佳さんの

原作小説を映画化した作品です。


僕がこの小説をはじめて読んだのが高校一年生のとき。

当時は黒髪の広末涼子さんが角川のイメージキャラをやっていました。

懐かしい…。


その後も「君のためにできること」や「もう一度デジャヴ」…と村山由佳

作品を続けて読み、「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズも気に入り、

今でもすっかり愛読しています(笑)。

全然関係ない話ですが、桜井亜美さんも当時「イノセントワールド」という

本を出していて、その後「HIV」をキーワードにした作品を立て続けに

発表しています。



さて肝心の「天使の卵」の映画ですが…惜しい!

主人公の「歩太」とヒロイン「春妃」がメインの原作に比べ、脇役である

はずの春妃の妹「夏紀」が前に出すぎている気がしました。

もうちょっと春妃のエピソードを話の中に盛り込んでほしかったなぁ…。

まぁ妹役が「沢尻エリカ」さんなので…今の時代の流れを考えるとちょっと

仕方ないのかなぁ。


主人公を演じた市原くん(セリフは今後に期待!)、春妃役の小西さん、

共にキレイな芝居だったと思います。

作品自体も回想メインの流れで、まとまってはいましたが、こちらは若干

端折り過ぎていて、大切な部分が所々説明不足になっちゃってるかなぁ…

という気がしました。

特に原作を読んでいない方は、「よくわからん」という感想をいう方も

いらっしゃるのでは…と思います。

まぁ原作はそれとして、映画は映画で純粋に楽しめるキレイな作品に

なっておりますのでアリかナシかでいくと間違いなく「アリ」と僕は思います。


特に高台から街を見下ろすシーンはキレイです。


今後も村山由佳さんの作品が映画化されてゆくことと思います。

個人的には「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズのドラマ化が希望(笑)。

絶対人気でそうなストーリーなんだけどなぁ…


と今日はここまで。






ヒルズにて…

今日は昼過ぎから、渋谷の銀行へ口座開設のため赴いたのですが…

15時を過ぎてしまいTIMEUP!残念ながら口座開設が出来ませんでした。

残念。

ベンチャーだから…給料の振込み口座が指定されているわけですよ(笑)

いやぁ~さすがは新会社!



って全て僕自身の計画性のなさが招いた「失敗」なんですけど…。

気を取り直しつつ渋谷の街を少し歩いて駅前から直通バスで六本木ヒルズへ。



ヒルズに着いてウェストウォークを歩いていると、

お見かけしたことのある方が…いやぁ~偶然!!

なんと六本木ヒルズで働いていたときにお世話になった方でした~。


ヒルズで働く前にいわゆる「研修」を受けたのですが、その研修のトレーナーを

担当されていた方です。

研修では「六本木ヒルズってこんなところだよ~」的なことを実際に施設全体を

歩いて回りつつトレーナーが解説。尚且つレクリエーションも交えて

六本木ヒルズの「オープンマインド」の精神に触れるというとても楽しい研修です。


おそらく現在も(昔と変わっていなければ)ヒルズで働く各テナントのスタッフさん

を対象に月に数回研修が行われているはずです。


と話を戻します。

偶然だったのと嬉しいのとでとにかく僕は喋りまくってしまいました。

自分のことを(笑)


だって、本当に純粋な気持ちで、

「ヒルズの卒業生として胸張って頑張ってます」

というところをお伝えしたかったから。


六本木ヒルズが僕に見せてくれたのは、たくさんの「可能性」です。

だから僕自身も、誰かに何らかの形で「可能性」を示せる存在になりたい。その

可能性を与えてあげられる存在になりたい。

そして、今も不動産会社でPMをされている憧れの人(ゴッド)みたいになりたい。

そう思って、役者から会社員への転身を決意しました。



自分のしていることを楽しむこと、何かを好きになること。



仕事の原点だとは思いませんか。

誰のための仕事か、自分がしていることは誰のためになっているのか。

来街者のお客様から直接「ありがとう」を言われる現場ならではのやりがい。

自然と会話ベースでなされる情報共有や案内の工夫に関する議論。

リクルートにだって負けていなかったんじゃないかな…あの雰囲気は(笑)。

某R社が(もうリクルートって言っちゃったけど)よく求人で、

「弊社はこんな社風です」

とか言っちゃってるあのテンションに負けていなかったと思う。マジで(笑)


確かに、マネジメントの視点から考えるとインフォメーションそのものは

そこまで難易度の高い業務ではありません

ただそこにあった「思い」「情熱」もっとシンプルな「ヒルズが好き」という

気持ち。

この価値を創造することは、あれだけの状況を作ることは、今僕が

関わっているIT業界では不可能なことです。

ヒーローは作れてもITでは「街」は作れないから。


あのとき働いていたみんなが、ヒルズのことが大好きだった。

だから、難易度の高い業務をしていなくても、あれは間違いなく素晴らしい

経験だったと思います。

マインドの勉強です。


僕はこれから先も多くの人と出会い、ヒルズのことを話するでしょう。

たくさん話をすると思います。

その度に、そこで出会った皆さんのことを思い出します。

だって、ヒルズは僕の原点だから。


今もヒルズで働かれている森ビルを支えておられる社員の皆さま、

これからも頑張ってください。応援しています。

僕は今も昔も、ヒルズの大ファンです。


というわけで本日はここまで。