ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~ -3ページ目

ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

2021年より、ポルトガルのクラブに入団し活動している11歳、8歳の息子たち。彼らの活動からヨーロッパの少年サッカーの現状と日本との違いなどなどを子どもたちの記録とともにお伝えしていきます!自身も日本でコーチとして活動していたので、気づくことが山ほどです。

 

  先週末の結果と感じたこと

 

 

土曜日、いつものように長男、二男ともに試合がありました⚽

今回は、二人ともホームゲーム🏟

結果は如何に…

 

 

長男

 

 ●1-4 (1アシスト)

 

 結果的には差がつきましたが、見ている限りは接戦でした。その中でも、長男は「あと触るだけ!」という決定機を何度も(少なくとも3回)作っていましたが、そこをうまく押し込むことが出来ず...。いわゆる決定力の差、シュート精度の差が結果につながったかもしれません。

 

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 そこで、面白かったのが長男からのこんな一言。

 「だってシュート練習なんてしたことないもん」

 

 そう、ポルトガルの練習はホントにゲーム中心で、個々のスキルに絞った練習と言うのはほとんど見たことがないんです。

 

 このブログで何度か「決定力向上」について記したことがありますが、そのために何度もシュート練習をするというのは全くないのです。

 

 その代わり、

・試合の中で経験していく

・練習前など、とにかく遊びでシュートを撃ちまくる

 

 というのがポルトガルの子たちにとってのシュート練習のようです。本当に暇さえあればボンボンシュートを撃ちまくっています。それだけシュートを自由に撃てる場所がある、と言うことですね。

 

 実際、街中でもちょっと広い場所があれば子どもたちはシュートをしまくっています。そんな姿を見ていると「ボールを蹴る場所がない」という問題を抱える日本の環境も少なからず決定力不足と言われる所以の一つなのかなと感じてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 二男

 

△4-4 (2ゴール⚽)

 

 金曜の夜、何かに盛り上がったのかいつもよりはるかに遅く、23時半頃に go to bed した二男。

 そのせいか、やはりいつもよりは精彩を欠き、少し眠たそうな、そんな雰囲気でしたが、それでも2ゴール。中々、成長している姿を見せています。

 

 チームは、開始早々に二男の得点で先制するも直後に相手FKから失点。その後、拮抗した展開をチームメイトの豪快なミドルで破ると、さらに同じ選手がまたまた豪快なミドル⚽

 

 

 先に触れた「シュート撃ちまくる!」の成果はこれだ!!

 

 と、言わんばかりに豪快な2本を決めていましたキラキラ

 

 こんな姿を見ていると、

 シュートはとにかく撃ってなんぼ

なのかなと感じます。そのシュートを撃つ場所が少なく、どうしても普段の練習にその時間を割く必要が多い日本。

  

 もっと、ボール遊びが出来る場所が増えるといいのになぁ。

と願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  これはまさかの勝利給!?

 

 

プロの試合では、勝ったときに「勝利給」なるものが存在するかと思いますが、これまで数々の「プロと同じ」を伝えてきたポルトガルの公式戦。

その試合後には、あるものが選手たちに配られます。

 

 

それは、、、、、

 

「リンゴ🍏と紅茶☕」です!

いやいや、さすがに”勝利給”とはいきませんよね(笑)

 

 

でも、試合後に何かをもらえるというのは子どもたちにとって特別なコトのようで、嬉しそうにこれをもらってきます。特に我が家の二男は小さいころから果物坊主で大の果物好き、リンゴももれなくその一つなので、嬉しそうに持って帰ってきます✨

 

 

 

 

そして、これ意外と理に適っているんです。

それは、りんごの持つ疲労回復効果だったり、紅茶のもつリラックス効果。これが選手たちの疲労や興奮を少なからず収めてくれるからです。

 

 

(ポルトガルでは、リンゴも紅茶も常にスーパーにどっさりと並べられているかなりベーシックなモノなので、そこまで計算されているかはわかりませんが…。)

 

 

 

 

 

いずれにしても、試合の後にしっかりとご褒美?なるものをもらえる。そして、それがしっかりと選手のフィジカルやメンタル面でのサポートにも繋がっている。

 

すなわち、これもプロの公式戦と同じような舞台を用意する、と言うことに一役買っているのかもしれませんね。

 

 

ポルトガルの少年サッカーは、本当に「こんなところまで!?」と思えるほど、隅々いろいろなところまで選手ファーストで考えられていることを実感します。

 

 

余談ですが、ポルトガルで売っているリンゴもFujiとかTsugaruとか、お?と思える品種のものが多くあるんですよ🍏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  これも警察のお仕事👮

 

警察っていうとどんなイメージでしょう?

 

 

日本での警察と言えば、特に車を運転する人にとって

一番に来るのは交通取り締まり

ではないでしょうかね。

 

正直なところ、これに関しては

あまり良いイメージがない人が大半でしょう😅

 

 

 

 

一方、ポルトガルではことあるごとに

警察(ポルトガルにはPoliciaとGNRの2種類がある。ここで触れるのはすべて後者GNRの方)が出動します。

 

ちょっとした工事の道路封鎖、イベント時の交通整理など、このGNRが活動しています。そして、GNRと人々はとってもフレンドリー。仕事中の彼らと仲良く会話している姿をよく見かけます口笛

 

 

 

で、なんと

子どもたちの公式戦にもGNRが配備されています!

なので、たとえ状況や言葉がわからかなったとしても、GNRの車が会場に停まっているかどうか、GNRがいるかどうかで、それが公式戦がどうかわかります!(笑)

 

 

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ちなみに、これまでの経験でわざわざGNRが対応するような事に出会ったことはないので、何のためにいるのかは正直わかりませんキョロキョロ

 

ただ、子どもの公式戦にここまでしっかりと体制を整えるというのは、本当にスゴイと思います。

 

どれだけ国の中でサッカーというスポーツが重要な位置にあるのか、これだけでもなんだか理解できますグッ

 

 

 

そんな風にGNR(警察)に見守られながら、入場し、試合をする子どもたち、一体どんな気分なんでしょう?

経験がないのでわかりませんが、それが特別なものであることだけは伝わってくると思います。

 

すなわち、もしかしたら警察の人たちも子どもたちのモチベーションアップのためにいるのかもしれないキラキラ!!

 

少なくともそう信じていたいですね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  毎年同じ学年を担当する指導者たち

 

 

日本の学校と言えば、

先生たちは毎年どの学年を担当するかわからない

 

一方、少年サッカークラブのコーチと言えば、

大半の場合、6年間同じコーチ

 

というケースじゃないでしょうか?

 

 

 

ポルトガルでは、カテゴリーごとにコーチが2~3人いますが、これが毎年固定されていることがほとんどです。例えば二男は今Benjamins Bというカテゴリーにいますが、このBejaminsBのコーチは毎年BejaminsBを担当します。

つまり、子どもの立場で言えばシーズンごとにコーチが変わっていきます。

 

 

一見、

 

それまで蓄積したものが…

やっと慣れたのに…

 

などなど、

コーチが変わることには良くない印象を持つかもしれません。

 

 

 

 

 

 

でも、メリットも沢山あります。

それは、

 

〈選手サイド〉

・固定概念が取り払われるので、チャンスにもピンチにもなる

・仮に相性が合わなかったとしても一年で変わる

・新しい考え方など知見が広がる

 

〈コーチサイド〉

・その学年の育成段階を熟知できる(している)

・特定の子や親など、不要なしがらみができにくい

・経験を蓄積できるので、毎年ゼロからということにはなりにくい。

 

〈双方向〉

・その発達段階のスペシャリストなので、メンタル的なアプローチが上手く、選手-コーチの関わりがスムーズ

 

などなど。

 

 

 

 

 

実は昨年、二男のコーチはポルトガルにしては珍しくシャウト型のコーチでした。

正直なところ、ただでさえ言葉がわからない中で、ひたすら大声で何かを言われるというのは二男にとってかなり難しいモノだったようです。

 

 

実際、今シーズンに入りコーチが変わったことで二男は気持ちが楽になったのか、目に見えて成長しました。自ら仕掛けることが増え、それがゴールという結果につながっています。

 

さらには、ドリブルを警戒される機会が増えたのを逆手に取り、相手DFを引き付けてアシストを量産、というスキルさえも取得してきています✨

 

 

 

それまで妙なプレッシャーを感じながらプレーしていたのが、そこから解放され楽しむようになったようにみえます口笛


 

 

 

また、コーチたちにもシーズンの都度、

その年代の発達段階に合わせられるよう試行錯誤する、

というような時間が割かれるため、ものすごく余裕を持っているように感じます筋肉

 

つまり、コーチ・選手双方にとってプラスに機能することが多いように感じますグッ

 

 

 

実は、この

その年代はそのコーチが持つ

という体系、通っている学校にも共通しています。

例えば、4年生の先生ならその先生は翌年も4年生、という風にその学年を持ち続けます。

 

 

それゆえ、先生たちは毎年新しいカリキュラムへの対応ということに時間を割く必要がなくなり、その分、より子どもたちと濃密な関係を持っているように見えますおねがい

 

 

また、過度な働き過ぎがないせいか、先生たちはいつも笑顔です。とても楽しそうに仕事をしている姿が印象的なほどです。

 

そして先生が楽しいせいか、子どもたちも本当に楽しそう!

我が家の3人の子どもたちは毎日

「学校が楽しい!!」と言って帰ってきます。

 

なんと、

長期休みに入って欲しくない!

早く学校に行きたい!

と言うほどです…😅

 

 

ちなみに、16時に学校が終わると、もうその時間には先生たちはみんな帰路についています爆  笑

素晴らしい職場環境爆  笑!!!!

 

 

おそらく、日本で学校の先生をしている人たちからしたら信じられないことだろうな、と思いますガーン

 

 

日本のクラブも大小さまざま、いろいろな事情もあり、即取り入れ!なんて言うのはもちろん難しいでしょうが、こんな形もある、ということで再考の機会にでもなればと思います。

 

 

今まで当たり前だったものが実は当たり前じゃない

選手の育成にとってのベストは何か?

 

いろいろなことに気づかせてくれる毎日ですキラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  空気は甘い方がキックが上手い!?

 

 

 

ブヨブヨのボールを蹴っているのを見たときどう思いますか?

 

 

こんなのに答えなんかないと思いますが、

ポルトガルの子たちは大半の場合、ぶよんぶよんのボールを蹴っていますびっくり

 

 

正直、ポルトガルに来た頃は「えっびっくり?」って思いました。

「空気入れ貸そうか?」くらいにも思いました。

日本で同じ状況に合った時、「空気ちゃんと入れな」と言ったことさえあります。

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でも、多分これこそが

カチカチになった日本的な頭、価値観なんだなと

今では思いますガーン

 

 

 

なぜなら、そんなボールを蹴っているポルトガルの子どもたち、

一様に蹴るのが上手いんですびっくり

 

身体の半分くらいがボールの大きさ、っていう3歳くらいの子どもが蹴る時でさえ、立ち足がしっかり固定され、膝から下をブンっと振って、見事なフォームで蹴っています⚽キューン

 

 

 

 

 

初心者や小さい子供が蹴るとき、立ち足と蹴り足が同時に出たり、膝がカチカチに固定されて足を振れずに蹴ったりと言う姿、大人から子ども(幼児)まで本当に見たことがないんです🙅🏽‍♂

 

 

そこで思ったのが、この

ぶよんぶよんのボール⚽

 

 

リフティングをするとき、しっかり空気が入っているボールよりも空気が抜けているボールの方がやりやすい、と感じたことありませんか?

 

 

まさにアレと同じで、もしかしたら空気が入っていないがために

 

・蹴り易い

・ミートしやすい

・蹴っても痛くない

 

なんていう効果があるのかもしれません。

 

 

空気が甘い方がキックが上手くなる!!

まさにポルトガル都市伝説

信じるか信じないかはあなた次第です👉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ぶつかり合いはサッカーの常

 

 

少し前のブログで書きましたが、

 

誰が勝ちたいのか?」

 

という、このテーマ。

本来、考えるまでもなくそれは”選手たち”なんだと思います。

 

 

そして、

海外と日本の子どもたちの試合で感じる

インテンシティの強さの違い

 

 

これはまさに実際にプレーをする選手たちの

勝ちたい気持ち

が素直に表に出てくることの現れなんだと思います。

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日本の少年サッカーがなぜインテンシティに劣るのか

なぜ勝ちたい気持ちを素直に表現できないのか。

これには少なからず大人の子どもたちへの関わり方が関係しているんだと思います。

 

 

と言うのは、

サッカーに限らず、日本ではとにかく

「怪我をさせてはいけない」

という意識が強すぎると思います。

 

 

ポルトガルでは、子どもたちのサッカーを観ているとき、

大人たちは本当にただひたすら応援するのみです。

 

 

激しいタックルで選手が倒れるような場面は日常茶飯事ですが、

こんな時、ポルトガルの大人たちはジッと状況を見つめ

倒れた選手が起き上がった時には、その選手に向かって大きな拍手が送られます。

 

 

一見、「それはないだろう」と思うようなタックルをしたとしてもその選手を責めたり、コーチに文句を言ったりと言うことはまずありません。

 

 

誰もが、

真剣にサッカーに取り組んで入れば起こりえること

 

逆に言えば、

それだけみんなが真剣であること

を理解しているんだと思います。

 

 

 

先日、サンフレッチェ広島の選手がアビスパ福岡の選手のファウルで大きな怪我を負ってしまい、ファウルをした選手のSNSに誹謗中傷が相次いだ、というニュースがありました。

 

 

たしかに怪我はないに越したことはありません。

でも、怪我のないサッカーは存在しないことも確かです。

 

 

そして、サッカー経験者なら誰しもわかると思いますが、

プレー中は、周囲で観ている以上に、

「イケる!」と一瞬の判断で思うものです。

 

 

さらには、真剣になればなるほど、

「ボールを奪うんだ!」という意識以外、頭の中には

何もなくなるものです。

 

 

ゆえに、どうしてもファウル、そして怪我は起こります。

 

 

 

 

それを必要以上に話を大きくし、まして誹謗中傷などしてしまえば、もうその選手はサッカーに向き合えなくなる可能性さえあります。

 

 

まして、相手を慮る意識ばかりが先に立ってしまい、思い切ったプレーができなくなれば、それはもう大好きなサッカーがサッカーでなくなってしまう。

そんな風にさえなってしまう恐れさえあるのかもしれません。

 

 

 

一方で、選手が倒れてしまうようなファウルが起きたとき、ポルトガルの人たちはとにかくそのフォロー、救護に入るのが早いです。

 

 

何の迷いもなく試合を止め、救護が入ってきます。この時、救護するのは相手でも味方でも関係ありません。近くにいるコーチや大人がサッと入ります。

 

 

大人は、起こしたことを咎めるのではなく、

起きたことに対して、とにかく素早く対応するんです。

 

 

そして、起き上がったあと、ファウルをした側、された側、どちらもいがみ合うこともありません。

大半の場合は、何事もなかったかのように試合が再開されます。

時には互いに手を合わせることさえあります。

 

 

それだけ、

起こりえることに対して理解しているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

日本サッカーが海外サッカーに対して劣ることとして

インテンシティというのはずいぶんと前から言われ続けています。わかっていても中々向上していない、ということでもあるでしょう。

 

 

特に、育成年代のサッカーではフィジカルにはかなりの差があるように感じます。ゆえに、実際にプレーしている子どもたちから「とにかく強い」という言葉が真っ先に出てくるのだと思います。

 

 

日本サッカーがさらに向上していくためには、

サッカーを観戦する大人たちが

 

サッカーをより理解すること

どんなことがあってもお互いの選手を尊重できること

そして、

どんなことがあっても見守る勇気を持つこと

 

など、選手だけではなく周囲の大人もサッカーに対して成長していく必要があると感じさせられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  試合は勝たなければいけないの?

 

 

日本の育成現場と

ポルトガルの育成現場の一番の大きな違い。

 

それは、日本はトーナメント

ポルトガルはリーグ戦

 

と言うことだと思います。

 

 

そして、ポルトガルでは、このブログでも何度も公式戦、公式戦と言っていますがリーグ表はおろか星取表を見たことすらありません。

 

 

つまりは、両者の間で何が違うか?というと、

結果に対する意識

これこそが最大の違いではないかと思います。

 

 

 

 

 

日本では目の前の試合に負けてはいけない

と強く思われていると思います。

なぜなら、日本の大会方式では勝たなければ次のステージへ進めないから。

 

そして、勝つことこそがチームのさらには指導者たちの評価へとつながってしまうからです。

 

 

 

一方、ポルトガルでは勝っても負けても試合は続いていきます。

 

 

では、

ポルトガルでは勝たなくてもいいの? or 勝ちたくないの?

というと、そうではありません。

 

 

むしろ、

勝ちたい気持ちはポルトガルの子どもたちからの方がはるかに強く感じます。

 

 

なぜなら、PKを獲られただけで泣いたり、試合中、相手選手とぶつかり合う時の表情を見たりしていると、どれだけ本気かが良くわかるから。

 

明らかに、気持ちが入っていることが

一人一人の表情、大声で叫ぶ姿、どうしても堪え切れず泣いてしまう姿などから伝わってくるからです。

 

 

 

 

 

一方、勝利はしなければならないモノ、として捉えれているにも関わらず、日本ではそこまで気持ちを表して試合をしている子にはあまり出会ったことがありません。とはいえ、もちろん一人一人勝ちたい気持ちは持っているんだと思います。

 

 

なぜ、そんなことが起きるのか?

 

 

私が思うのは、

日本の育成現場で、

「勝たなければ…」と思っているのは誰?

ということ。

 

 

それは、

大半の場合、指導者だったり親だったり、

選手ではない、その周りの人々なのではないでしょうか?

 

 

つまり、

日本の子どもたちは、自分たちの意志よりも、その周りの

大人たちの意志を感じてしまい、そのプレッシャーに呼応するように反応してプレーしていかなければならない。

 

 

言い換えれば

「負けてはいけない」という恐れ

を抱えながらプレーしていることが多い。

ということ。

 

 

そういう中でプレーしているがゆえ、自分の気持ちを感じる余裕などなく、それを表現したり、自分のものとしてありのままに表現したりすることが出来ないのではないかと思います。

 

 

 

 

 

繰り返しになりますが、公式戦、公式戦と何度も言っているものの、ポルトガルではその順位表も星取表も見たことがありません。

 

 

つまりは、グループを組まれ公式戦として戦っていたとしても、それはあくまで育成の機会を確保している、と言うことに過ぎないから、だと思います。

 

 

形式は整っていたとしても、

その結果で次が無くなるではない。

 

たとえ負けたとしても、コーチや保護者など周囲に怒った顔、険しい顔をしている人は誰一人いない。

それよりも笑顔で選手を称える。

 

ゆえに、

ヘンなプレッシャーもなく素直に自分の気持ちを表現できる

目の前の試合に全力を尽くすことが出来るんじないかなと。

 

 

 

 

 

勝てば全力で喜ぶ、負けたら全力で悔しさを表現する。

そんな風に、試合直後は

その瞬間の感情を全力で表現できる。

 

 

子どもたちの心がいつも解放されているからこそ、

素直に試合に臨めるし、

素直に試合結果を受け止められる

 

 

だからこそ、どんな結果であれ

選手たちはそれを次に向けたエネルギーへと切り替えていけるんじゃないかなと思います。

 

 

 

勝利は目指すものであって

しがみつくものではない

 

勝利を目指すのは選手たち

 

 

 

 


 

「絶対に負けられない」日本の子どもたち

「勝ちたい」ポルトガルの子どもたち

 

 

結果は同じですが、

その力の発生要因は真逆です。

 

 

育成とは選手の持つ力を引き出すこと。

であれば、選手が持つ力を素直に引き出せるのはどちらでしょうか。マイナスの要因からプラスのエネルギーはまず生まれてこないでしょう。

 

 

これこそがポルトガルの育成現場で教えられた一番の違いであり、最も大事なコトだと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  毎週土曜はフットボール祭り⚽

 

 

ということで、結果速報です(笑)

 

 

 

⚽長男

6-6 △(3ゴール2アシスト)

 

⚽二男

4-1 〇(2ゴール2アシスト)

 

 

 

 

そして、なんと今週末は私自身も試合がありました!(笑)

結果は、3チーム対抗戦で1勝1敗の2位!

数字で結果を残す息子たちとは異なり、元来DFなので得点はできませんでした😅

 

 

 

さて、そんなわけで今週は二人の試合とも見れなかったのですが、こんな時ありがたいのが、選手の移動🚌

 

 

もちろん自前で連れていくことも出来ますが、基本的にクラブがバスORバンを出してくれるため、必ずしも付いていく必要がないんです。しかも、バスの費用はクラブ持ちのため、個人負担はありません!!

 

 

あくまで主役は選手たちなので、

決して大人はついていく必要はない!

こんなところにも選手ファースト

それが出来る環境の整備を感じます。

 

 

とは、言ってもみんなサッカー、そして選手たちのチームが大好きなので、仕事などなければまずみんな来ますけどね😅

 

 

ちなみに、1スタジアムに必ず1ミニバーがあるので、ビール片手に楽しみながら観戦しています。

もちろん、大人の試合でも試合が終わったら、その場で即ポルトガルのウマいビールで乾杯🍺🍺🍺爆  笑

 

 

 

 

 

 

 

サッカーは楽しむもの

 

楽しむ環境が本当に整っています。

まして、育成段階の選手たちに一番大事なのは楽しむ、好きになる、そして、自分からどんどんうまくなりたくなる

 

 

という、好循環。

大人が笑っていれば、子どもも笑って出来ますね✨

 

 

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  選手が感じていることは何?

 

 

いつもポルトガルサッカーで感じていることを記している

このブログですが、、、

考えてみれば肝心の選手自身の声がない!!

 

 

ということで、

実際にポルトガルでプレーしている我が家の子どもたちに

「何か違いを感じるか?」

ということを少しだけ聞いてみました爆  笑!!

 

 

 

 

 

Q1 ポルトガルと日本で何か違いを感じる?

 

A1 感じる

 

 

 

 

 

Q2 それはどんなこと?

 

A2 とにかくポルトガルの方が強い!

 

 

 

 

 

Q3 じゃあ、ウマさに違いは感じる?

 

A3 うーん、わかんない。でも、いろんなことする人が多い。例えば、凄いドリブルとか、オーバヘッドとか。で、強い!!

 

 

 

 

 

Q4 じゃあ、どっちの方が好きとかはある?

 

A4 ポルトガル!!(即答)

 

 

 

 

 

Q5 それはなぜ?

 

A5 強いから!!面白いから!!

 

 

 

ということでした!!

 

 

 

我が家の子どもたちは

テクニックだったり、そういったことはさておき、

兎にも角にも「強さ」や「遊び心」あるプレー

に違いを感じているようでした!!

 

 

 

 

 

たしかに、見ている側としても

「どっちがウマいか?」

と聞かれると正直よくわかりません。

 

 

ただ、練習を見ていてもリフティングが出来たり、マーカードリブルが出来たりという試合と少し離れたテクニックは日本の子どもの方が優れているように見えます。

 

 

でも、ポルトガルの子たちは「とにかく強い!!」

という印象を強く受けます。

 

 

 

 

プレー中に倒す、倒されるは当たり前。身体からガツン!!

とぶつかるシーンは日常茶飯事です。

 

 

そして、試合中に「あ、それネイマールがやってた」

と思うような面白いテクニックにどんどん挑戦しています。

 

 

一言に、

試合を楽しんでる音符

と思うとともに

試合の中でそんな遊び心溢れたプレーにどんどん挑戦する姿が印象的です。

 

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海外でプレーする日本人選手がよく言葉にしている

「練習から本気、インテンシティが高い」

ということが子どもの頃の様子から容易に想像できます。

 

 

一方、日本についての印象を語る外国籍選手が

「日本人はうまいけど、試合の中で使えてない

ということ。

 

 

 

このことも、普段からインテンシティの高い中でいろいろなテクニックに挑戦している子どもたちの姿を見ていると、容易に想像することが出来ます。

 

 

 

ということで、子どものうちから感じていることが、

成長しプロになってから感じることと大いにつながっている。

ということがわかる面白い結果になった良い機会でした爆  笑👍

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッカー選手ってどんなイメージでしょ?

もちろん、そんなん人によってさまざまだと思いますが…

 

 

日本だと

中田英寿選手や宮本恒靖選手なんかは

まさに「文武両道」のイメージですよね。

 

 

一方で、鹿島の鈴木優磨選手なんかは

もう「ヒール」の代表格!!

ってイメージですかね。

 

 

 

 

 

さてさて、

 

ポルトガルのクラブの選手たちの勉強との関りは??

というと…

 

 

おそらくみんな成績優秀!!

だと思いますニヤリ

 

 

 

 

と言うのも、

ポルトガルのクラブでは

半期ごとに「成績表の提出」が求められ、

成績の基準を満たしている必要があるから。

 

 

 

そして、これは単にクラブからの要請ではなく

地域のサッカー協会(日本で言えば関東の協会くらいの規模)

から求められるもの。

 

 

 

(※ちなみにこの提出を平気で全員のグループチャットに送ってくる人がチラホラ。このあっけらかんとした感じ、”自分は自分、他人は他人”というポルトガル人らしい面白いところ。日本では考えられないですね😅)

 

 

 

 

 

 

そのため、

クラブに提出したものは、最終的に当該協会へと

わたっていく…

 

 

 

つまり、

(該当者がいないので見たことありませんが…)

協会主催の公式戦に出場できなくなるびっくりガーン

ということ。

 

 

 

さらに、

クラブも当該成績未満では

練習参加を一時的に制限する

なんていう措置をとる可能性もあるようです。

 

 

 

 

 

と、言うことで最低限、

ポルトガルの選手たちはみんな勉強が出来るびっくりマーク

ということになりそうですね👏

 

 

 

サッカー選手を夢見る少年・少女たち

でも、本当に成れるのはほんの一握り

 

自分に課されたことを一つでも疎かにするようでは

本当に厳しいプロと言う世界では生き残っていけない。

 

 

 

そういうことがわかっているからこそ

たとえメインがサッカーだとしても

子どもたちの将来のためにトータルでサポートする

それがポルトガルのクラブなんですね✨👍

 

 

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