ITパスポート受験記録
ITパスポート試験に関して、私なりにまとめてみました。もし、勉強中の方や、これから挑まれる方がこのブログを読まれた際に、少しでも参考にしてもらえたら何よりです。m(_ _)m・ITパスポート(Iパス)とはITパスポート試験(通称Iパス)は、情報処理推進機構が実施するIT系の国家試験となります。ざっくりと説明すると、情報技術に関する基礎的な知識を問う試験です。公式ホームページでも”ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。”と紹介されております。数多く存在する情報技術試験の中でも、最も難易度が優しい部類とされます。その為か、受験する年齢層も、IT業界に就職を希望する大学生などが多いみたいです。合格率は45%~50%程と発表されています。優しい難易度とは言えど、二人に一人は不合格となる計算です。1.受験料: \5,700-(税込)(2022年の4月より\7,500-に改定するとアナウンスされています)2.試験方式試験時間は120分試験の方法は、コンピューターを使用するCBT方式となり、パソコンの画面に表示される問題を、画面上で解いていく試験です。計算用の白紙を除き、ペーパー(紙)は一切使いません。そして、試験終了直後に採点もされ、結果をその場で知る事が出来ます。3.受験資格: なし4.試験の日時: 随時5.出題範囲出題範囲はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つの分野から出題されます。①ストラテジ系:企業と法務、経営戦略、システム戦略②マネジメント系:ソフトウェア開発などのプロジェクトマネジメント、サービスマネジメント③テクノロジ系:ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ 等々の専門技術の知識この様な内容が問われます。問題数は全部で100問出題され、内容の比率は、ストラテジ系が35問程、マネジメント系が20問程、テクノロジ系が45問程の出題比率です。6.合格ライン総合評価点を満点(1000点)の60%以上獲得できれば合格です。(単純に100問中60問当たれば良いという訳ではありません)さらに、上記の3科目の得点率も30%以上でなくてはなりません。1科目でも30%に達していなかった場合、総合の得点率が60%を超えていても不合格になるそうです。・私の受験の動機私がこの試験を受けたきっかけですが、昨年からのコロナ禍によって、私の職場でもZoomやTeamsなどのオンラインサービスやクラウドサービスを積極的に扱う様になりました。しかし、私はエクセルやパワーポイント、インターネットなど簡易的な事は利用経験は有っても、パソコンの詳細な機能やIT関連の用語に非常に疎く、分からない事が多く右往左往するばかりでした。(恥ずかしながら、私は最近までガラケーを使っていた様なアナログ人間で、「クラウド」「デバイス」「テザリング」という言葉も理解できておらず、周囲の会話についていけない事も有りました…)これでは本当にマズいと思い、情報技術に関して苦手意識を克服すべく、一念発起して2021年の年明け頃に受験を決心しました。・申し込み方法試験の申し込みは、全てインターネット上での申し込みとなります。①最初に、主催団体の「情報処理推進機構」の公式サイトにログインアカウントを作る必要が有ります。②アカウントを作成したら、公式サイトにて希望する日時と会場の空き状況を確認して、空きがある場合は申し込み出来ます。③希望する試験会場の希望日と時間帯を選択して、受験料の支払いの手続きも行います。 支払いは、クレジットカード決済のほか、コンビニなどでの現金支払いもできます。④一連の手続きが完了したら、確認表をダウンロードして印刷して、試験当日に持参します。・使用した参考書勉強に使用した参考書は以下のものを使いました。参考書も問題集もインプレスという出版社の「かんたん合格」シリーズで統一しました。お店で立ち読みさせてもらったところ、イラストや図式も豊富で、しっかりと文章での説明も欠かさない構成の内容でしたので、購入しました。(価格も1000円前後で、非常にお手頃な価格に惹かれた事は内緒ですwww)ただ、上記の参考書は飽くまでも一例で、他の出版社のものでも、内容は非常にしっかりとしていると思います。あとは、内容の構成やイラストの見やすさなど、フィーリングで決めて良いと思います。勉強にあたってYouTubeの動画も活用しました。私は、下の動画を見ながら全体像を掴む勉強をしました。また、ネット上にある過去問を掲載しているサイトもあり、こちらの活用もおすすめです。「ITパスポート 過去問道場」ここまでは順調だったのですが、受験日が3月13日に対して、勉強を開始したのが2月に入ってからでしたので、正味1か月程しか時間が有りませんでした。参考書はどうにか一巡出来ましたが、過去問対策は2年分程しかできず、準備不足を否めないまま試験日を迎えました。(インプットに時間をかけ過ぎたかもしれません)・試験会場の雰囲気私の受験した会場は雑居ビルの1室で、比較的小規模な会場だったと思います。(他の会場を使ったことがないので、規模の大小は分からないですが)1.当日の持ち物 ①顔写真入りの本人確認書類(免許証)②確認票2.当日の流れ①まず最初に受付で手指を消毒し体温測定を受けて、異常が無ければ持参した確認票を見せ、本人確認として自動車の運転免許証などの身分証明書を見せます。②受付を済ませたら、筆記用具や携帯電話・腕時計も含む全ての持ち物を、備え付けのロッカーに預けます。③持ち物を預けたら、待合室みたいな場所で試験開始時刻まで10分程待機しました。この時間に出来たらお手洗いも済ませると良いです。④試験会場の準備が出来たら、一人ずつ試験会場へ案内され、指定されたパソコンブースへ案内されます。このブースには計算問題を解くための筆記用具と紙も用意されています。(この時、ティッシュは係員さんに予め許可を得れば持ち込めます)試験の開始まで、係員さんの指示に従ってパソコンを操作して、時間になったら試験開始です。あとは、従来のCBT試験と同様に問題を解いて、画面上の選択肢をマウスでクリックして選択しながら問題を進めます。ちなみに、この試験は画面の下部に回答済み・未回答の問題が一覧で表示されているので、解答漏れの心配は有りません終了時刻になったら自動で採点が始まり、即座に採点され得点率が分かります。また、途中退室も可能で、画面上の「試験終了」のコマンドをクリックすれば、即座に採点され得点率が分かります。ちなみに、私が受験した際の得点は… ↓はい、恥ずかしながら、合格基準点と丁度同じ点数でした…(^^;ですが、結果は合格です。( ;∀;)受験を終えて、前述した私のITへの苦手意識が克服されたかは微妙なところでしたが(^^;、学習内容自体は非常に面白かったです。・勉強するうえでの注意点1.シラバスを確認するITパスポート試験の出題内容はシラバスで設定されており、それに対応した参考書と問題集を用意する必要があります。(現在(2021年)は、2021年4月よりシラバスはバージョン4.6となっています)IT技術が日々進化を進めている事を鑑みると、それに伴って試験の内容が変わっていくのも納得します。(・_・D フムフム2.過去問の反復学習が大切また、この試験は過去問と同じ内容の問題が非常に多く出題される試験だと思います。(似た問題が繰り返し出題されます)その為、過去問を解く事が合格への近道です。(他の試験でも言える事ですが)とりえあえず、過去問は最低でも直近3年分(6回分)は解くようにしておくと安心でしょう。分からない所は、テキストなどで確認する事も忘れないように。3.600点であっても、合格は合格実力的に満足いく結果ではありませんでしたが、当落線上と思われる600点ちょうどでも合格となります。この試験は、学習参考書も非常に充実しており、難易度を考えると専門学校の講座などを利用せずとも、独学で十分合格が可能だと思います。・勉強した感想受験前の当試験の印象は「プログラミング」や「コンピューター」の構造などの問題だけかと思っていましたが、「プロジェクト(チームとしての仕事)の進め方」や「法務(知的財産など)」、「財務諸表」などの財務的な内容、「市場戦略」「経営戦略」や「流通管理」などの経済学・商学的な内容も多く、ビジネス用語として言葉の意味や概念を覚えるだけでも、非常に勉強になる資格かもしれません。(^^(財務諸表の分野で資産・負債・純資産などの単語が出てくると、簿記を勉強していた人間としては嬉しくなります。^^)ちなみに、この試験は免許試験の様に、独占して何かの業務を行えるものではなく、一般的な検定試験のようなものです。その為、就職・転職の際にこれを持っていても、採用の決定打になる事はないと考えています。ですが、情報技術の登竜門として、システムエンジニアやプログラマーを目指す方には勿論、他の業種で働く人にとっても悪くない試験だと思いました。特に、私の様なIT関連に苦手意識を持っている方には、最初の一歩としても気軽に勉強しやすい内容だと思います。(`・ω・´)b☆学習時間22時間~24時間程(週に5日くらい、朝に職場で始業前に20分~30分程、帰宅後の30分~40分程の勉強していました)