『広告案を考える前に企業が定義しておくこと②』
『Bizread Fukuoka』発行人の内田です。このブログはビジネスパーソンが文章を書くときに「知ってたら楽かな」と思ったことを気ままに書いています。今回のテーマは、広告案を考える前に企業が定義しておくこと ② USP(Unique Selling Proposition)です。前回からのテーマです。ロッサリーブスの「Reality in Advertising」よりU (Unique) 広告はすべて消費者に対して提案しなければならない。単なる言葉や商品礼賛、単なるショーウィンドウ的な広告ではなく、読む人にこう言わなくてはならない。「この商品を買えばこの便益が手に入ります。」と。S (Selling) その提案は競争相手が示せない、または示さないものでなければならない。すなわちブランド独自のものであるか、その分野の広告ではなされていない広告であること。P (Proposition) その提案は数百万人の人を動かせるほど強力でなければならない。すなわち製品に新規顧客を引き寄せるものでなければならない。全文に目を通した当時、さて自分にどうやって落とし込もうかとまとめたノートを見てみると、本のあちこちに散らばっているキーワードを自分なりにまとめていました。U (Unique) ユニーク 独自性 他は言っていない 新鮮 注目 目を留めるものS (Selling) 売り セールスポイント 買う理由 電話させる動機になるもの 人が欲しがる 人を動かす P (Proposition) 人を喜ばす便益 買わないと手に入らない 出費の代わりに得る対価 というキーワードをピックアップしていました。現在使っているキーワードは、U (Unique) 注目されるか? ユニークか? 新鮮か?S (Selling) 買うほどの理由なのか? 欲しいか? 動かせるか?P (Proposition) 何が得られるのか? 対価と言えるか?この3点をチェックしています。そして『ちょっとこれ見て』『どうでしょうか』と言われた時は、シンプルな三原則P 得られるものは何?U 注目される? S 人が動くかな?この3つを自分の心が動いたかを判断材料に、感じたことを感じたままに答えています。そしてこの本の文中で目に止まった以下の5つは今でも肝に銘じて取り組んでいます。★広告の成功要因は37ある。★広告は通り過ぎていくパレード。★ひとつの広告にひとつの訴求 人はひとつしか覚えられない。★非言語レベルで楽しくなる表現をする。★人は広告を必要していない。広告の作り方について学んだつもりだったのですが、実際に現場で使ってみた結果、このUSPには意外な効果が潜んでいました。それはこんなことってありませんか?同じ説明をしているのだけど、企画書、広告原案、Facebook、メルマガ、個別メールを書く時に、同じことを伝えるだけのに場面や量が異なれば、書くのに時間がかかる。その原因は以下の通りかと原因は自社の商品のUSPを当然解っているのだが明確に言語化できていない。突き詰め行くとぼんやりと掴んでいるに過ぎないところもある。書く段階でそれについて考えながらだと、想定した時間の3倍4倍の時間がかかる。自分の売っているモノのUSPを明確化すると、伝えるべきことが明確なので仕事は加速する。なのに、書けない。決まらない。ベネフィットはあるのだが人を動かすには弱い。それは、そもそもおかしい。これはきっと根本的な問題だ。(笑)その場合は、広告表現とかセールス技術の問題ではない。ビジネス自体を気合を入れて改善するか、事業責任者であれば撤退も視野に入れるかの根本的な問題が立ち現れてくる。その様にして、自社や自社の商品のUSPを突き詰めて行くと、潜んでいた本質的な論点が見いだされる場合がある。従って、広告案を練っている時、表現を考え抜いて苦しむ中で、大きな改善点があることに気づ下さいこともある。改善点が発見され改善方針を立てると、新しい表現ができる商品やサービスへの発展の道が開ける。よって自社のUSPを示す言葉を突き詰めることは、ビジネス自体のイノベーションに繋がります。ぜひご活用ください。福岡の有力企業5,000社に29,500円(税抜)で御社のパンフレットをお届けする情報便サービス 『Bizread Express』のご案内はコチラからhttp://bizread.jp/bizread-express『Bizread on-line』&『電子ブック』はコチラから http://bizread.jp/