昨年末、読者アンケートを行った。浮かび上がった読者像は、「変革を担う前向きなビジネスリーダー」だった。経営者・非経営者問わずである。

 それにより、これまでコンセプト「福岡の経営者のビジネスソリューション誌」から、「変革を担うビジネスリーダーのリーディングブック」としての発行をこのSPRING号から目指すことになった。


 その中で、まずは私たちに事業運営へのマクロの指針でお訊きするトップインタビューは、次々と新しい事業を創造し、軌道に乗せられてきたハウステンボスの澤田会長に「企業が新事業を獲得し、成功させるために必要なこと」をお訊きした。

 つぎに、人と企業のあるべき姿を、一企業としてミクロの視点でご教示いただく巻末の「新世代のビジネスリーダーに伝えるYELL」では、念願だった千鳥饅頭総本舗の原田ウルズラ会長に、ビジネスや事業と呼ぶ前に、人が人として取り組む仕事についての考え方と、来日から今日までの福岡の時代の流れの中で、現在お感じになられていることをお訊きした。

 そして、今後の編集方針とした変革を担うビジネスリーダーのための誌面づくりへ最初の一歩として、私淑する九州大学ビジネススクールの高田教授のご助力を得て、QBSの先生方にビジネスリーダーが問題解決を図る視点を得るための良書を、誌面上でご紹介していただくご協力をいただいた。

 ビズリードは企業が企業に向けて、その企業独自の問題解決案を企業に伝えるためのシンプルなビジネスツールを目指し、何度も壁に遭遇しながら前に進んできた。

 今号でも、誌面デザインの大幅な変更を進め、リニューアルも年中行事となった。これからも常に構築中のメディアではないかと思う。急げ急げの誌面改定や新WEBの構築を支えてくれたすべてのメンバーに感謝したい。