皆さま、おはようございます!!

コラムニストの尾藤克之です。

 

3月30日(水)イベントをおこないます
場所:サンクチュアリ出版 イベントホール

 

『ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる 最強の文章術』を出版。

著者19冊目です。2月28日(月)発売。

 

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AIの発展で、人間がやる必要のない作業については代替が進むことが予想されています。しかし、人間の関わりの本質的な部分がなくなることは考えにくいでしょう。代替が効かないものの一つに文章があります。

 

導入で「何だこれは!」と思わせる
文章には、「知ってもらう」「理解を深める」「説得する」「記録として残す」など、さまざまな機能があります。インパクトをもって効果的に伝えるために大切になるのが、「フック」です。読者の気持ちをつかむには、導入部分にフックとなる「何だこれは!」と思わせるような印象的な話題を用意しないと、次の文章に誘導できません。

 

特に最初の100文字は重要です。この3行でフックが掛からないと読んではもらえません。フックで読者の心をつかみ、心を刺激することが重要なのです。私はさまざまなサイトで記事を執筆していますが、その際には、フックが掛かることを意識します。

 

ただし、フックが大事といっても、そればかりに意識が向くと過剰な書き方になったり、内容が伴わない文章になったりしてしまうので注意しなければなりません。また、フックを掛ける際には、全体のストーリーと最後にメッセージを用意しておくことも必要です。最後にメッセージを用意することで主張がはっきりするからです。

 

日常的な仕事でも、フックを意識していると役立ちます。たとえば、企画書、プレゼン、セミナー資料も同じことです。さまざまな商品やサービスがあふれている時代、相手に「なるほど!」と思わせるメリットを感じてもらうポイント、つまり、フックがないと、一本調子で話を聞いてもらうこともできません。

 

フックがあることで、相手は「そういうことだったのか!」と納得するからです。そのためには、フックが掛かった後、読者に期待することを明文化することも必要になります。まずは相手がどう捉えるか。誰に向けて、何を、何の目的で、どう伝えるか。きっちり整理してみましょう。

 

文章は時代の変遷とともに変化する
10年ほど前、コラムを書き始めた頃の話です。書き方のトレンドを理解するために、著名な日本語学者のテキストを読みあさりました。とあるサイトで以下のような説明がされたのを覚えています。「日常的なコラムであればA氏がお勧めです。B氏の格調高い文章も捨てがたいですね」。

 

B氏の格調高い文章はお手本として、多くのコラムニストにとってバイブルになるという趣旨だと理解しました。ところが、最近になってB先生を批判する人が多いことに気がつきました。10年前には「お手本」だったのが、今ではそうではないのです。文章や話し方は時代とともに変わるので、当然といえば当然のことなのでしょう。

 

経済学者の野口悠紀雄が、「さらなる」は文法上間違っているので公文書では用いるべきではないと主張しています。法学者の星野英一は、「すべき」は文法上間違っているので公文書には不適切だと主張します。

 

いずれも正しい指摘です。公文書には正確な文法表現を用いるべきだと思いますが、「さらなる」も「すべき」も、一般的に使用されています。小説家、丸谷才一「文章読本」(中央公論社)には、次のような記述が確認できます。

 

「名文であるか否かは何によって分れるのか。有名なのが名文か。さうではない。君が読んで感心すればそれが名文である。たとへどのやうに世評が高く、文学史で褒められてゐようと、教科書に載つてゐようと、君が詰らぬと思ったものは駄文にすぎない」

 

丸谷は、決めるのは読み手自身と明言しています。さらに、文章を見極める視点を持つことを推奨しています。では、時代の変遷に左右されない普遍的なお手本とは何か。中原淳一という、昭和に活躍した作家がいます。彼は、少女雑誌「ひまわり」の昭和22年4月号に次のような文を寄せています。

 

「美しいものにはできるだけふれるようにしましょう。美しいものにふれることで、あなたも美しさを増しているのですから」

 

素晴らしいコピーだと思いませんか。時代に左右されない普遍的なお手本とは、著者の技術的探求の結晶ではないかと思います。そして、時代を経ても解釈が変わることはありません。

 


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<セミナーページ/サンクチュアリ出版のHPに飛びます>
ちょっとしたことで差がつく「最強の文章術」セミナー

■イベント概要
◎日時:2022年3月30日(水)
18:30オープン(入場開始) 19:00開始~20:30終了
◎会場:サンクチュアリ出版 地下1Fイベントホール
(東京都文京区向丘2-14-9)http://bit.ly/2rKhlUH

※なお、当日は私の本を担当した編集長も出席します。面識になりたい方はぜひ。

会場参加の方にはプレゼントをご用意します。
献本されたもので良著のものを人数分持参します。あとは、男性からよく聞かれる眼鏡。私はすべて伊達メガネとして使用しています。新品2本と、泰八郎謹製の眼鏡の合計3本(オンライン購入したのですがサイズが合いませんでした)。こんなデザインです↓↓

 


 

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