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コラムニストの尾藤克之です。

 

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文章は会話にすることでテンポがよくなり伝わりやすくなります。たとえば、次のようなやり取りをみてどのように思いますか? 社内での上司、あなた(部下)のやり取りです。

 

【例1:あなた(部下)は定刻になり、帰り支度をしています】

あなたが帰り支度をしていたところ、上司に声をかけられました。30 分程度の残業をしてプレゼン資料作成をしてほしいと依頼されました。しかし、あなたは予定があることから固辞します。上司は、あなたがやるべき仕事ではないことを認めたうえで、さらに依頼してきます。あなたは、30 分程度では終わらないことを伝えます。上司は、今後の埋め合わせと、評価に反映させることを約束します。あなたは、やむを得ず、残業を決意しました。

 

【例2:あなた(部下)は定刻になり帰り支度をしています】

上司:ちょっと作業をお願いしてもいいかな? 


部下:いまからですか?


上司:明日のプレゼンに持って行かなくてはいけなくてね。


部下:今日は予定がありますし難しいっすよ。

 

上司:お前なら30 分もあれば作れるだろう?


部下: いやー、30 分では無理ですよ。これはかなり大変ですね。


上司: どうにか頼む。この埋め合わせはするし評価にも反映させるから。


部下: もう、仕方ないですね。予定を断るので少し待ってください。


【例1】では、上司と部下のやり取りの描写がイマイチわかりません。描写が伝わりませんから、読者にとっても響くものがありません。

 

【例2】は、〈例1〉を会話調にしたものです。文字数は232 文字で合わせています。このように、会話をそのまま文章にすると非常にテンポがよくなり、わかりやすくなります。

 

また、この会話の流れには多くの要素が含まれています。


①あなたは帰宅しようとしている
②上司が30 分程度の残業を依頼した
③あなたは予定があることからいったん固辞する
④上司は、あなたがやるべき仕事ではないことを認めたうえで強く依頼してくる
⑤あなたは、30 分程度では終わらないことを伝える

⑥上司は、埋め合わせと、評価に反映させることを約束する

⑦評価に念押ししたうえで、あなたは、残業を決意する


私たちは通常、会話でコミュニケーションをとっているので、会話調にすると伝わりやすいのです。これが、文章を会話にすると伝わりやすい理由です。

 


 

尾藤克之(BITO Katsuyuki)

コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員

※18冊目となる『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』(秀和システム)を出版。

 

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