本日のサマリー

冒頭でオノマトオペの魔術師と言われる、宮沢賢治の作品から質問。

この質問に皆さんは答えられるでしょうか?

今回は、擬音語、擬態語について解説しました。
皆さんはどのように使いますか。

 

皆さま、おはようございます!!

コラムニストの尾藤克之です。

 

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突然ですが、次の2つの質問に答えられますか?

アンダーラインを引いた箇所の意味を考えて下さい。

どのようなシチュエーションでしょうか。

※正解は記事の最後に記しています。

 

①なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。

②林の中をなきぬけて、グララアガア、グララアガア、野原の方へとんで行く。

 

いま、AI(人工知能)が話題になっています。

AI の発展で人間がやる必要のない作業を中心に、

代替が進んでくることが予想されています。

 

しかし、文章が無くなることは考えにくいでしょう。

 

擬音語、擬態語というものをご存じでしょうか。

これは副詞に含まれる単語です。まず擬音語を紹介します。


・ブーブー (豚の鳴き声)
・ドクドク (心臓の鼓動)
・ガチャン (ガラスの割れる音)
・ゴロゴロ (雷)
・ガタンゴトン (電車)
・パチパチ (拍手)
・チャリーン (鈴)
・ドカン (爆発音)
・ズズー (ラーメンを啜る音)

 

次に擬態語です。擬音語とは異なり実際には音を出さないものです。

たとえば、状態や感情などの音を文字にしたものです。

擬態語は他の言語ではあまり例がなく、その多さは日本語の特徴です。


・バラバラ (散らばっている様子)
・メラメラ (好きな感情の様子)
・モクモク (煙が立ち上がる様子)
・キラキラ (輝いている様子)
・ギラギラ (強烈に輝いている様子)
・ピカピカ (新しさや綺麗な様子)
・たっぷり (豊かな様子)
・きゅん (感情の様子)
・じーん (感情の様子)
・ムラムラ (感情の様子)

 

擬音語、擬態語は「臨場感・躍動感」を演出するにはもってこいです。

読者に深い印象を与えることができます。

 

・梅雨にはいった。

 → 梅雨にはいった。ゴロゴロと雷の音がする。
・新しく車を買った。 

→ 新しく車を買った。ピカピカだ。

 

どちらに臨場感があるでしょうか。

同じ状況を文章にしているにも関わらず、

下の文章のほうがリアリティがあって風景が目に浮かびませんか。

ただし、多用しすぎると、文章が子どもっぽくなるので注意してください。

 

A質問の解答
 

①の答え
宮沢賢治「注文の多い料理店」の冒頭部分で使われています。

猟で獲物を仕留める音です。

 

②の答え

宮沢賢治の「オツベルと像」の一節です。

象の群れが勢い良く走っていく様子を表現しています。

 

2021.09.04投稿

 

尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員
 


 

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