監督ブログ  wecker -11ページ目

監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

アリスインのSさんがいた怒涛の10日間が過ぎ、中国は国慶節に入り、久し振りに(1ヶ月半ぶりぐらいか)ゆっくり休んでいます。


惰眠を貪りながら、溜まっていた(観てなかった)DVDを観ました。


「魔法少女まどか☆マギカ」も観ました。劇場版前後編ですが。


「ヴェッカー1983」を観たお客さんや関係者から「プリキュアみたい」という声とともに「まどか☆マギカ」みたいと言われました。

僕は「プリキュア」はともかく、「まどか☆マギカ」は観た事なかった。

よく似ていると言われる最後の弓矢を放つような必殺技は「プリキュア」からでも「まどか」からでもなく13年前の第1作からやってるんですが(苦笑)。


観てみると…確かに面白い。

可愛すぎる(から観る気になれなかった)キャラもこの世界観には必要と思えてくる。

特に枝葉を省いた(であろう)劇場版を観たので、テンポよくどんどん悲惨な話になっていく(笑)。

でも「セカイ系」には陥らず、夢と希望を信じる魔法少女の物語として完結した(してないの?)。


最後まで期待(予想)通りに進んでいくストーリーに何か違和感?が。


これって、オレ(ら)がいつもやってる事と同じやん!?

「空気系」と言われる擬似同性愛空間、戦闘美少女、ループもの…


過去はやり直せない、どんな経過をたどっても行き着く未来は同じ…そこに生まれるドラマはヴェッカーのテーマそのもの。

いくつもの次元を渡り、自分を犠牲にして友達を護ろうとするほむらは時空特捜トレミーではないか。


特に麻草郁氏と共作してからの「ヴェッカー」には「まどか☆マギカ」で評価されている要素はほぼ全部入っている。


特に女の子ばかりのキャスト(男も出るがストーリには直接関与しない)で、問題を自分たちの力と意思で、女の子だけで、自分だけで解決していくというコンセプト。



聞くところ「まどか☆マギカ」はオリジナルアニメとしては近年稀に見るメガヒット作、経済効果的にもゼロ年代以降最高なんだとか(「ガンダム」「エヴァ」に続く15年周期の社会現象という声も。


方や、小劇場で上演する演目のひとつとしてなんとか生き存えている「ヴェッカー」。その事自体は嬉しい事ではあるのですが…


どこかで何かが間違ってしまったんだろうか。

「ヴェッカー」は歴史の本線ならぬ、エンタメの本流に乗れず…これからも彷徨い続けるしかないのか?



異国の地で、いよいよ「魔法少女もの」を手掛けようとしています。

2年前には話題に出しても相手にされなかったのに、最近「魔法少女もの」をやろうと言われ出したのも「まどか☆マギカ」効果かな。

アリスインSさんによる渾身のチャイナアイドルプロジェクトもマジで(笑)始まるようです。





















そのうち、オレを日本のエンタメ界に居られなくした(単に食えなくなった)事を後悔させてやる!(誰に?)

…と、一応こっそり書いておこう。

前回記事に書いた通り、先日アリスインプロジェクトのSさんと香港へ行きました。

香港へ行ったのは実に20年ぶりぐらい。中国に住むようになってから初めてです。
監督ブログ  wecker
やはり中国本土より日本(というか東京)に近い感じ。

雑然とした中にいろんな人種の人が居て、とても活気がありました。


監督ブログ  wecker

中野ブロードウエイのようなビルには日本のレトロおもちゃ(アメリカのも)が日本の相場よりかなり安く売ってます。よく見ると偽物もけっこうあります(笑)が。


我々の主目的は香港メイド喫茶めぐり。

ほぼ同じ区画に密集して何軒かあります。


監督ブログ  wecker
まずは貴族学園喫茶、その名も「Hikari」

メイド喫茶ではなく、「学園喫茶」なんだとか。AKB風の制服風のユニフォームを着た10代の女の子がいる店、という事らしいです。
監督ブログ  wecker
店内はけっこうゴージャスで貴族気分も味わえる、という事です。


次は

「Alice・摩紗」


監督ブログ  wecker
監督ブログ  wecker
まさに「アリスイン・ホンコン」(笑)

アリステーマの可愛い装飾・室内」・衣装。女の子もアリスっぽい(笑)


監督ブログ  wecker
人生初2ショチェキ!が香港人の女の子ととは…

日本では仕事でしかメイド喫茶行った事ないんですが、ちょっとだけ楽しさがわかったかも。


次は

「Dre@min @kiba」


監督ブログ  wecker

監督ブログ  wecker

名の通り秋葉原のメイド喫茶を参考にしたという、とてもメイド喫茶らしいメイド喫茶。

上のステージで歌を(日本語で)歌ってくれたりします。

女の子とプリクラ撮ったりもできます(こればかりは恥ずかしくて載せれませんが)。


最後は

「Cafe Matsuri」

個人的には一番お気に入り。


監督ブログ  wecker

長く英国領だった香港らしく(?)とてもトラディショナルな雰囲気で、ホンモノのメイドさんぽい、とても丁寧で優雅?な接客。


監督ブログ  wecker
お店のテーマ&キャスト紹介の絵本。

とても可愛く、そして上品。


監督ブログ  wecker
ミニ写真集。女の子の写真というよりお店の紹介本なんだけど


監督ブログ  wecker
シュチュエーションや撮り方、本のデザインなどがとても可愛い。


監督ブログ  wecker

監督ブログ  wecker
僕の中の乙女回路(笑)がきゅんきゅん♡します。


香港は中国本土より(イメージ的に)日本に近いし、日本語が通じる子もいる。ネイティヴな英語を話せる子も多いので、中国本土へ来るのが怖くても、一度香港へ行ってみればどうですか?

…と思いました。


中国本土より(他の店もですが)洗練されていて、過ごしやすいと思いました。

女の子もみんな(アリスインのSさん見立てで)すぐにもアイドルになれるレヴェル。

何より「カタコト日本語萌え」です。


ですが、どの店も(特に「Matsuri」の)場所が分かりにくい!

さんざん探しまわったら、泊ってたホテルと同じビルの上階だった(笑)(笑)とか。


ネット上に「苦労してそのお店にたどり着いたレポート」とかもあります(僕らもそれを頼りに行った)ので

香港に用事がある方はダンジョンを愉しむつもりで行ってみては?


アリスイン・チャイナプロジェクトの一環として、香港メイド喫茶連合による?「香港ご当地アイドルライブ」も企画しています。


次から本命(?)の、中国広州の「にゃんメイド」の紹介もします。






先週末からアリスインプロジェクトのSさんが中国へ来ています。

アリスイン・チャイナプロジェクト始動!のためです。


前からココでも紹介してきた「にゃんメイドカフェ」を拠点に、まずはまだ中国に存在しない「ライブアイドル」を作る事から始めます。


すでに中国にも「SNH48」が存在するのですが、彼女らはあくまで(中国人の認識では)「外タレ」。なかなか「会いに行けない」のが現状。


中国南方から、ホントに「会いに行ける」アイドルを誕生させよう!というプロジェクトです。

まずは「にゃんメイド」のメイドさん(100人以上いる)から「にゃんメイドステージ」に立つ第1期生を選定し、彼女たちのオリジナルソングを作り、11月に第1回ライブを行う予定です。



監督ブログ  wecker

…という打ち合わせを、「にゃんメイド」の子たちとするSさん。

僕もSさんも中国語は殆ど話せない。

「にゃんメイド」の子たちも、カタコトでしか日本語を話せない。

でも、共通の目標が具体的に決まっていくと、どんどん話が進みます。


AKB劇場に当たる彼女たちの専用ステージ(ライブハウス的なものは中国にはまだない)の設置、キャスト(アイドル)のマネジメントが中国側の仕事、コンテンツとノウハウの提供が日本側の仕事です。


中国にはまだ30歳以上の大人にアイドル事業が理解出来る人がいない(「アイドル」がいなかったんだからそうだろうな)ので中国側は店長兼オーナーの魚子さんをはじめ、みんな10代~20代前半です。


彼女らにしたら、アイドル事業を本気でやろうと熱く(暑苦しく)語る40代のおじさん達はとても奇異に見えている事でしょう(笑)

どこへ行っても変わらない情熱とアイドル愛で、ものすごい勢いで話を進めるSさんには本当に脱帽です。


監督ブログ  wecker
監督ブログ  wecker
「アリスインアリス」の制服を試着する(その場にいたので勢い?で着せた)亜子ちゃん。


170cmの長身に巨乳(笑)。ハスキーボイスのお姉さんキャラだけど16歳になったばかり。

かなり日本語話せます。

仮面ライダー(平成ライダー)ヲタで、平成ライダーの全変身ポーズ(声真似も)できます。

いちばん好きなのは「W」で「さあ!お前の罪を数えろ!」は本域(?)で出来ます。

日本で時々会う「仮面ライダー好き」アイドルよりよっぽど語れます。

「最近のライダーはダメ」と語る彼女にとっての昔のライダーとは「龍騎」「555」あたりのようですが。


でも将来の夢は「可愛いお嫁さんになる事」だそうな。


少しずつ、こんな彼女たちを紹介していきますね。


昨日、一昨日は、「視察」のため、Sさんと香港へ行ってました。

香港へは僕の住んでいる街から電車で2時間で行けます。


「にゃんメイド」と提携しているいくつかのメイド喫茶を訪問してきました。

また次回レポートぽいもの書きます。


人生初2ショチェキを香港で撮る事になるとは…でした。



監督ブログ  wecker

中国は「中秋節」という国民の休日に入りました(中国ではふだん祭日などの休日がない分、春、秋に長めの休暇をとる)。

今日は「ドラゴンフォース」の中国での試写会でした。

上映されたのは全長版、3Dですが、日本語吹替(中文字幕)のままです。


終始和やかな雰囲気で行われた日本でのそれと違い(まあ、日本でのは試写会というよりイベントでしたが)上映終了後、激しい激論が交わされました。


殆どヒヤリング出来ませんでしたが

曰く

「3Dの効果がない」

「ストーリーがわかりにくい」

「展開が早すぎる」

etc… etc…


CG作画に関しては絶賛の声しかなかったですが…


何より気になった意見は

「セリフが難しい」

「子供向けではない」

「アニメ映画は子供しか見ない」


といった意見。

尤もです。


詳しくは公式HPの連載コラムに書いてますが(読んでね!)、中国ではまだアニメは子供が観るもの!という固定概念から1歩も抜けていない。

そんな閉塞感から1歩でも抜け出たい!と思って創った作品ですから。

セリフなどは日本の視聴者から見れば(聞けば)簡単すぎる感もあるんですが。


3Dも僕の目には充分飛び出して見えたのですが、トミー・ウォン(「ドラゴンフォース監督)は3D映像の作り直しを決意したようです。


その後3度目の「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を原語版中文字幕で観ました。

前記事で書いたスポックの「カーーーーーーーーク!」という叫びが「カーーーーーーーーン(中国語)」と訳してある。

なるほど、というか、そういう事!?原語はどっちとも聴こえるけど「ン」が正しいんだろうなぁ、残念。


他にもいくつか勘違い(脳内補完)していたシーンがありました、

でもやっぱり何度見ても面白かった。

キャロル・マーカスがどんどん好きになっていく…


そして

トミー・ウォンの演出センスはJ・Jエイブラムスのそれと凄く似ていると感じました。

僕と同年代のエイブラムスより10歳若いトミー・ウォン。

エイブラムスと比べても彼に足らないのは経験量だけだと思います。


10年後が楽しみです!俺もついて行かなくちゃ!


因みに日本でエイブラムスに匹敵する監督はアベ・ユーイチ監督だと思います。

ご本人は否定されてますが。

先日のイベントにも円谷プロの渋谷プロデューサー共々、来て頂き、絶賛して頂きました。


いつか(近い将来)共闘したいです!!!




またいくつか、画面写を載せつつ、キャラ紹介を…


監督ブログ  wecker

常にみんな微妙に動いています。

表情もかなり自然に、繊細に変わります。
映画「CH」で「最新技術」と言ってる(笑)ツールをふんだんに使いリアルに表現しつつ

実写にしない、ところがポイント。


監督ブログ  wecker

主人公 焔(ほむら) 声:小野友樹

熱血、猪突猛進、途中死亡フラグも。

僕が理想とするヒーローものの主人公。
監督ブログ  wecker


ヒロイン マギー 声:山口立花子

僕が理想とするツンツンキャラ。

映画CHのKより可愛いと思うんですが…

監督ブログ  wecker


ヒロイン2 小雪(さゆき) 声:貴島綾子

長官の娘、というベタな設定(笑)
CGキャラとしては世界一可愛いと思う(私見)

映画CHのナミより…(うるさい!)


監督ブログ  wecker


ウインド 声:諏訪部順一

何もかも青い(笑)クールキャラ。

日本というか韓流イケメンぽく作ったキャラ。行動もイケメンです。


監督ブログ  wecker


ブルーノ 声:中村悠一

テレビ版ではヒゲズラでもゲーハーでもなかったんですが。

こっちの方がお気に入りです。軍人崩れだし。

イケ声です。



監督ブログ  wecker

アストロ 声:福山潤

日本風少年キャラに作ったつもり。福山さんは「そろそろ少年の役は」…とおっしゃてましたが、はまり役です。


監督ブログ  wecker


伊東長官 声:関智一

いわゆる長官。あまり最近日本のアニメや特撮で見ない長官。

長官らしく?ダイモスの長官やゴッドシグマの博士のように…



監督ブログ  wecker

李副長官 声:渡洋史

テレビでは全然違う顔でしたが、渡さんそっくりに(笑)

映画では憎まれ役。



監督ブログ  wecker

ドクターJ 声:杉野田ぬき

長官が居れば、当然ハカセも。アーマーやロボを作り、ギャグメーカーもこなす、昔ながらのハカセ。

この人もテレビとは全然違う顔に。

声は「タイヤキンQ」のおじさん(監督)役だった杉野さん。


監督ブログ  wecker


こういうオリエンタルな(?)シーンもあります。

これから場面写なども紹介していきます。



あ!いちばん肝心な事を書き忘れたた!

「ドラゴンフォース」日本での正式公開は

11月9日より!

渋谷オーディトリウムを皮切りに順次公開!との事。


観に来てね!

絶対!!









短い日本滞在期間、いちばん観たかった「スター・トレック」が観れなかった。

ついでに誘われていた「セーラームーン」のGPにも行けなかった。

代わりに(?)「風立ちぬ」を観て、有明のガンダムを見に行った(どちらも中国スタッフの希望)


中国で原語版を観るしかないかと思っていたら飛行機の中(!)でやっていた!しかも吹替版も!

ANAアナどりがたし!


実感として書いておくが、声優さんの巧い吹替で洋画が観放題の日本に住んでいられるのはとても幸せなことです。

食わず嫌いしないで洋画を観よう!


台風の余波で揺れる飛行機の中で、文字通りかぶりついて観たJ・JエイブラムスのST第2弾。


にわかTОSファンの畑澤にもとても愉しめました!


アクションに次ぐアクションの大活劇なのに、ちゃんと「スター・トレック」してる!

アクションもだが、SТの本領の会話劇の真骨頂である重なり合う台詞の応酬が特に見応えあり。吹替版の方がより愉しめる(僕は4時間半のフライト中で吹替、言語と2回観た)


地球大気圏内を飛ぶエンタープライズなど、観たかった画、妄想していたシーンが次々に現実にスクリーン(といっても機内の小さなモニター)に拡がる。

本当にアメリカへ行けばエンタープライズ号や宇宙艦隊があるのでは?と思わせられるリアリティ。

揺れる飛行機の中で観るエンタープライズ対マーカス鑑(名前がわからん)の激闘はこれぞ4D!という(笑)臨場感(笑)。

やられた!というか、すごすぎるよ!エイブラムス!

「カーンの逆襲」はもとより「ミスタースポックを探せ!」のリスペクトも入っている(カークとスポック逆だけど)。

ネディクト・カンバーバッチ(名前覚えた!)も評判通りカッコイイ。カーンというか昔の日本のアニメのライバルキャラみたい(笑)

怪獣ゴーンとかも名前だけ出てくる。あらゆるシーンに巧みに散りばめられたオマージュ。


練りに練られ、ことごとくその効果を発揮している多重構造でありながらわかり易い脚本も。


何よりも「面白い」。これ以上の評価はない。


スポックがカークを「ジム!」と呼ぶのがTОSのシリーズ中のクライマックスだと勝手に思っていた(「工藤さん」を「かをる」と呼ぶようなものです)が、いちばんのクライマックスでは「カーーーーーーク!」と絶叫する。そしてラスト近くでさり気なく「ジム」と呼ぶ。


そして最後に「5年間の調査飛行」に旅立つエンタープライズとそのクルー。 

暗くなった機内から窓外に見える広州の夜景と重ねて観ながら涙が滲んだ。


早く続きが観たい!キャロル・マーカスのその後(笑)とか。

エイブラムス「SW7」撮ってる場合じゃないぞ(これも観たいけど)。


決して「リブート」などでは(笑)ない。映画のコピーは「リ・イマジネーション」と」言ったか。

前作や原作を知らなくても(知ってたら尚更)愉しめる最高のエンタテインメントだった!

SТ評なんかいろんな人が世界中で書いてるし、今更僕が書く事もなかったんですが、書かずにいられなかった。

なんかいつもの記事よりちゃんとした(?)作品評ぽかったでしょ?


ジーン・ロッテンベリーの精神は色あせずそこに生きていた。

「明るい未来を!」