スター・トレック イントゥ・ダークネス カーンの帰還 | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

短い日本滞在期間、いちばん観たかった「スター・トレック」が観れなかった。

ついでに誘われていた「セーラームーン」のGPにも行けなかった。

代わりに(?)「風立ちぬ」を観て、有明のガンダムを見に行った(どちらも中国スタッフの希望)


中国で原語版を観るしかないかと思っていたら飛行機の中(!)でやっていた!しかも吹替版も!

ANAアナどりがたし!


実感として書いておくが、声優さんの巧い吹替で洋画が観放題の日本に住んでいられるのはとても幸せなことです。

食わず嫌いしないで洋画を観よう!


台風の余波で揺れる飛行機の中で、文字通りかぶりついて観たJ・JエイブラムスのST第2弾。


にわかTОSファンの畑澤にもとても愉しめました!


アクションに次ぐアクションの大活劇なのに、ちゃんと「スター・トレック」してる!

アクションもだが、SТの本領の会話劇の真骨頂である重なり合う台詞の応酬が特に見応えあり。吹替版の方がより愉しめる(僕は4時間半のフライト中で吹替、言語と2回観た)


地球大気圏内を飛ぶエンタープライズなど、観たかった画、妄想していたシーンが次々に現実にスクリーン(といっても機内の小さなモニター)に拡がる。

本当にアメリカへ行けばエンタープライズ号や宇宙艦隊があるのでは?と思わせられるリアリティ。

揺れる飛行機の中で観るエンタープライズ対マーカス鑑(名前がわからん)の激闘はこれぞ4D!という(笑)臨場感(笑)。

やられた!というか、すごすぎるよ!エイブラムス!

「カーンの逆襲」はもとより「ミスタースポックを探せ!」のリスペクトも入っている(カークとスポック逆だけど)。

ネディクト・カンバーバッチ(名前覚えた!)も評判通りカッコイイ。カーンというか昔の日本のアニメのライバルキャラみたい(笑)

怪獣ゴーンとかも名前だけ出てくる。あらゆるシーンに巧みに散りばめられたオマージュ。


練りに練られ、ことごとくその効果を発揮している多重構造でありながらわかり易い脚本も。


何よりも「面白い」。これ以上の評価はない。


スポックがカークを「ジム!」と呼ぶのがTОSのシリーズ中のクライマックスだと勝手に思っていた(「工藤さん」を「かをる」と呼ぶようなものです)が、いちばんのクライマックスでは「カーーーーーーク!」と絶叫する。そしてラスト近くでさり気なく「ジム」と呼ぶ。


そして最後に「5年間の調査飛行」に旅立つエンタープライズとそのクルー。 

暗くなった機内から窓外に見える広州の夜景と重ねて観ながら涙が滲んだ。


早く続きが観たい!キャロル・マーカスのその後(笑)とか。

エイブラムス「SW7」撮ってる場合じゃないぞ(これも観たいけど)。


決して「リブート」などでは(笑)ない。映画のコピーは「リ・イマジネーション」と」言ったか。

前作や原作を知らなくても(知ってたら尚更)愉しめる最高のエンタテインメントだった!

SТ評なんかいろんな人が世界中で書いてるし、今更僕が書く事もなかったんですが、書かずにいられなかった。

なんかいつもの記事よりちゃんとした(?)作品評ぽかったでしょ?


ジーン・ロッテンベリーの精神は色あせずそこに生きていた。

「明るい未来を!」