アリスインのSさんがいた怒涛の10日間が過ぎ、中国は国慶節に入り、久し振りに(1ヶ月半ぶりぐらいか)ゆっくり休んでいます。
惰眠を貪りながら、溜まっていた(観てなかった)DVDを観ました。
「魔法少女まどか☆マギカ」も観ました。劇場版前後編ですが。
「ヴェッカー1983」を観たお客さんや関係者から「プリキュアみたい」という声とともに「まどか☆マギカ」みたいと言われました。
僕は「プリキュア」はともかく、「まどか☆マギカ」は観た事なかった。
よく似ていると言われる最後の弓矢を放つような必殺技は「プリキュア」からでも「まどか」からでもなく13年前の第1作からやってるんですが(苦笑)。
観てみると…確かに面白い。
可愛すぎる(から観る気になれなかった)キャラもこの世界観には必要と思えてくる。
特に枝葉を省いた(であろう)劇場版を観たので、テンポよくどんどん悲惨な話になっていく(笑)。
でも「セカイ系」には陥らず、夢と希望を信じる魔法少女の物語として完結した(してないの?)。
最後まで期待(予想)通りに進んでいくストーリーに何か違和感?が。
これって、オレ(ら)がいつもやってる事と同じやん!?
「空気系」と言われる擬似同性愛空間、戦闘美少女、ループもの…
過去はやり直せない、どんな経過をたどっても行き着く未来は同じ…そこに生まれるドラマはヴェッカーのテーマそのもの。
いくつもの次元を渡り、自分を犠牲にして友達を護ろうとするほむらは時空特捜トレミーではないか。
特に麻草郁氏と共作してからの「ヴェッカー」には「まどか☆マギカ」で評価されている要素はほぼ全部入っている。
特に女の子ばかりのキャスト(男も出るがストーリには直接関与しない)で、問題を自分たちの力と意思で、女の子だけで、自分だけで解決していくというコンセプト。
聞くところ「まどか☆マギカ」はオリジナルアニメとしては近年稀に見るメガヒット作、経済効果的にもゼロ年代以降最高なんだとか(「ガンダム」「エヴァ」に続く15年周期の社会現象という声も。
方や、小劇場で上演する演目のひとつとしてなんとか生き存えている「ヴェッカー」。その事自体は嬉しい事ではあるのですが…
どこかで何かが間違ってしまったんだろうか。
「ヴェッカー」は歴史の本線ならぬ、エンタメの本流に乗れず…これからも彷徨い続けるしかないのか?
異国の地で、いよいよ「魔法少女もの」を手掛けようとしています。
2年前には話題に出しても相手にされなかったのに、最近「魔法少女もの」をやろうと言われ出したのも「まどか☆マギカ」効果かな。
アリスインSさんによる渾身のチャイナアイドルプロジェクトもマジで(笑)始まるようです。
そのうち、オレを日本のエンタメ界に居られなくした(単に食えなくなった)事を後悔させてやる!(誰に?)
…と、一応こっそり書いておこう。