こんばんは。


前回のブログで「簡潔なブログを目指します。」とお書きしましたが、


愛媛の巨匠お二方より「長くないよ!」とのお言葉を頂いたことですし、ほどほどに色々な話題を盛り込んでいこうと思います。


というわけで、本日は久しぶりにブーダンノワールの仕込み模様をご紹介したいと思います。


少量ですが、良質な豚血が手に入ったので、早速シェフとスーシェフKさん2人掛かりで仕込みを行いました。


ブーダンノワールを初めて仕込んでから、はや1年半。


シェフとスーシェフKさん2人仕込みも、かなり手慣れて参りました。




ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、


ブーダンノワールとは豚の血のソーセージで、フランス各地で様々なレシピが存在しており、

学校の食堂でも登場するポピュラーな料理です。




ちなみにフランス以外でも、豚の血を食する料理は各国に存在するのですが、


日本人にとっては馴染みが薄く、なんだかマニアックな匂い万歳の料理・・・といったイメージなのではないでしょうか。




そんなイメージも然り、下記で工程をご覧頂くとお分かり頂けると思いますが、仕込みに物凄く手間がかかるということも然り・・・。


なぜ!?そこまでして!?Langue de chatはブーダンノワールを作り続けるのか。




シェフ曰く、フランスのビストロでは、シャルキュトリーは専門店から仕入れるのが一般的で、


料理人がシャルキュトリーを作ることはあまりないようなのですが、


日本では、ハム・ソーセージ類のレシピはドイツのレシピによって作られることが多く、


フランスのレシピによるものをビストロで提供しようとなると、おのずと自ら作ることになります。


ですから、ビストロの看板を掲げるLangue de chatでは、シャルキュトリーの象徴たるブーダンノワールを作り続けていきたい、と考えているのです。あまりご注文頂けなくても…。



ブーダンノワール制作記①


ブーダンノワール制作記②


ブーダンノワール制作記③


ブーダンノワール制作記④




⬆︎もしよろしければ、上記をクリックして頂き、過去のブーダンノワール製作記4部作、ご覧ください。

では、今回の仕込みの模様です。




ファルス(ソーセージの中身)に豚血を混ぜているところです。




絞り袋に移して、




ケーシングに絞り入れます。




一定の長さごとにタコ糸で縛ります。




縛り終えた状態です。




ボイルします。




一定温度を保ちながらボイルします。




ボイル後はこのような状態です。


あとは1本ごとに切り離して保管します。



今回も美味しく仕上がりました。
皆様からのご注文(挑戦?)お待ちしております。



そして、続いては新しく入荷しました、ロワール産ビオビールのご紹介です。



ロワレットというビールです。
750mlの容量ですので3~4名様で食前酒としてシェアして頂くも良し、お2人で食事と一緒にゆっくり楽しまれるも良しです。
アルコール度数は5.5%ですので、一般的なビールと同等です。
味わいとしては、爽やかなすっきりとしたフレーバー、優しい飲み口ながらコクもあり、ゆっくりと味わえるタイプで、ワイン好きの方にもオススメです。
だいぶ暑くなってきたことですし、いかがでしょうか。

私事ですが、ソムリエールY.Yは、只今チーズプロフェッショナル試験に向けて猛勉強中でございます。
秋頃にはフロマージュメニューを一新し、新たな展開を作っていければと思っております。
ちなみにシェフは、「前菜でフロマージュをしこたま食べる、松山の悪習を無くす運動をしようぜっ!」と言っております。笑

それでは本日はこの辺りで失礼します。


ソムリエールY・Y

こんばんは。


一部より、「ブログ長いよー。」とのクレームがありましたので、


一回ごとの更新を簡潔に、そしてマメにアップできるよう心がけたいと思います。




本日のトピックは2つに絞ります。


まずはデザートです。




季節の変わり目はメニューの変わり目!


ということで、スーシェフKさんのデザート新作が続々登場しております。






巨峰のガトー・ド・フロマージュ




チーズ系のデザートが新しくなりました。


巨峰の入ったチーズケーキです。


素朴なチーズケーキに、巨峰由来の甘酸っぱさが全体を引き締めており、


暑い季節でもさっぱりと食べられそうです。


ブドウ繋がりで貴腐ワインとも相性が良さそうです。






さくらんぼのタルト




こちらは毎年恒例のデザートです。


瑞々しい優しい甘みのさくらんぼを、贅沢にたっぷりと使用しました。






ちなみに焼きあがりはこのような感じです。贅沢・・・。








もうひとつのトピックはこちらです。




ある日のアイドルタイムにシェフがフラッと外出したかと思うと、


こんなドでかい岩ガキを連れて帰ってきました。




八幡浜産の天然岩ガキです。


で、でかいです・・・。






シェフの握りこぶしと比べると分かりやすいでしょうか。


本当にでかいです・・・。




生の状態で試食してみました。




なかなかの身の詰まりっぷりです。


シンプルにレモンを絞った状態での試食です。




さすがにこの大きさ、噛み応えのあるしっかりとした食感に豊満な磯の香り。


試食だったので3人で一つを頂いたのですが、一つ頂くとかなりの満足感がありそうです。




今回は試しに仕入れてみた、とのことだったので今後の入荷は未定ですが、


決まり次第お知らせ致します。




本日はこの辺りで止めておきます!




皆さま良い週末をお過ごしくださいませ~!






ソムリエールY・Y

こんにちは。


何だかんだ写真が溜まってしまい、いつものように一気にご紹介となります。


お付き合い下さいませ。




まずは先日速報でお伝えしました、仔イノシシのロースです。






試行錯誤の上、ソースはシェリービネガーでのご提供となりました。


松山市小野産仔イノシシロースのロティ ソースシェリービネガー




フランス産ホワイトアスパラガスとアスペルジュ・ソヴァージュを添えているのが、この季節らしいですね。


抜群の肉質の良さが、写真からでも伝わりますでしょうか。




イノシシというと、栗や根菜、茸など、冬季のまったりとした野菜と合わせるのが一般的なイメージとしてありますが、


上質な仔牛を思わせるような、この仔イノシシの風味は初夏の野菜と意外にも寄り添います。





※売り切れました。いつも事後報告ですみません。




現在はモモ肉でお作りしたテリーヌがございます!


お好きな方は是非どうぞ。





肉と格闘してばかりいるのではございません。


前菜からも新作です。







西条産アーティーチョークとグリュイエールチーズのキッシュ


キッシュの新作です。


贅沢にアーティーチョークを使った、この季節ならではのキッシュです。


是非、お召し上がりくださいませ!






魚介料理からも。



瀬戸内産スルメイカの詰め物


リー・オ・サフラン(サフランライス)ラタトゥイユ添え




昨年好評だった、通称「洋風イカ飯」です。


コンソメで煮込んで下味を付けた、瀬戸内産のスルメイカにリー・オ・サフラン(サフランライス)を詰めてオーブン焼きに、ラタトゥイユとともに盛りつけます。


ちなみに写真のソースはアメリケーヌです。




コース料理でお出しすることもありますし、アラカルトでのご注文も多いのですが、安定して好評です。


個人的には辛口のロゼと合わせたら美味しいだろうな、と思います。


是非、お召し上がりくださいませ。






そして肉と格闘シリーズ、再びです。笑






こちらは、松山市・小野にて狩猟された仔鹿です。


左からハツ・首肉、胴体周辺です。


美しいです。






あっという間に解体が完了しました。


上の骨付き部分と右下の塊がロースとバラ肉、細い2本に分かれている塊がフィレ肉です。


一番下は、取り外された背骨です。







松山市・小野産仔鹿ロースのロティ 周桑産さくらんぼのソース


自家製ソーセージ添え





ちなみに別添えで新じゃがのグラタンドフィノワが付きます。


けっこうなボリュームになりますが、ご注文頂いた皆さま、ぺロリと召し上がって下さりました。




ジビエシーズンの鹿が美味しいのはもちろんのことなのですが、


この季節だからこそ、さくらんぼのソースや新じゃがのグラタンドフィノワといった組み合わせが楽しめるのも、また良し!ではないでしょうか。




仔鹿の自家製ソーセージも、豚血たっぷりで肉の美味しさが増幅されており、絶品です。


おまけみたいに付けちゃって良いのでしょうか、シェフ。笑




こちらはまだしばらくの間、お出しできる予定です。


肉食系のあなた様からのご注文をお待ちしております。






そんなことをしつつも、禁断の料理!!・・・・・しちゃいました。






中島産天然アワビと桃、キャビアの冷製カペッリーニ




オープンして5年目、パスタは頑なに作らなかったLangue de chatですが、


常連様からのご要望でお作りしました。




どうせ作るならば・・・と、お客様の大好きなアワビをたっぷり、キャビアと桃もたっぷり、あと3色のトマトも・・・。


ワインはお客様持ち込みのSaint-Aubin 1er cruです。


本当に贅沢・・・。


ご満足頂けたでしょうか。




恐らく今後、メニューにパスタが載ることはないと思いますが、記念にご紹介させて頂きました。笑




シェフが独り言で、「西条の巨匠がこれを見たらどう思うかな。ちょっと怖いな。領海侵犯は今後絶対やめておこう。」と言っておりました。






そして新着ワインです。






Langue de chatでは初の扱いとなる、オーストリアのグリューナーヴェルトリーナー種100%です。


オーストリアでは、このグリューナーヴェルトリーナー種を使った白ワインが多く生産されています。


まだまだ馴染みの薄い国と品種のワインですが、国際的には日本の甲州とともに注目が高まっている国と品種です。


ちなみにこちらのワインは、試飲会で注文していたものが入荷したばかりで、最新ヴィンテージの2013年です。


特徴としましては、やはりフレッシュです。


コクや余韻は大人しいのですが、ちょっと硬質なミネラル感が主体の、すっきりとした、透明感のある味わいです。


これからの暑い季節に、最初の1杯として、よく冷やして魚介系の冷前菜などと共に召し上がって頂きたいワインです。


グラスワインでもお出ししていますので、すっきり系の辛口がお好きな方は是非お試しくださいませ。






ではでは本日はこのあたりで・・・。






ソムリエールY・Y