こんばんは。




生肉画像が苦手な方、ご注意ください。


本日は全て生肉画像です。(笑)




本日、猟師さんが連れてきた仔猪です。






バラ肉とロース






解体すると、このようにロースとバラ肉に分かれます。


シェフの解体技術がどんどんレベルアップしているような気がします。










特にこのロースの美しさ、伝わりますでしょうか。


ちなみにロースは5オーダーほどしか取れないようで、


ローストし、赤ワイン・マデラ・ポルト・フランボワーズビネガーをベースとした桃のソースで召し上がって頂こうと構想中です。


これは、是非とも私のおすすめワイン、マルクテンぺのアリアンスとともに召し上がって頂きたいな、と思います。


繊細な仔猪の身は仔牛のように上品でこってりと複雑な風味の白ワインにぴったりなのです。


この季節だからこそできる組み合わせですね。


ちなみに、うち1オーダー分は、ご来店頂いた松山の老舗フランス菓子店Mシェフに、2オーダー分は別の常連様にお召し上がりいただき、大変好評でした。


ということは、ロースは残りわずかです。
早い者勝ちですので、ご希望の方はお早めにご予約くださいませ。

ちなみにバラ肉はカルボナード(黒ビール煮込み)になる予定だそうです。



追伸。仔猪のモモ肉の入荷もありました。
こちらはテリーヌになる予定です。

お楽しみに!!




ソムリエールY・Y

こんばんは。


春から初夏への移り変わりは早いもので、「暖かい」というよりも「暑い」と感じる日が多くなって参りました。


体調を崩しやすい時期ですが、皆様お変わりございませんでしょうか。



Langue de chatには、ちょっと嬉しい出会いがありましたのでご紹介させて頂きます。

以前のブログにもお書きしたことがあるのですが、


現Langue de chatのスタッフは、ビストロの看板を掲げているにも関わらず、


シェフを始め誰もフランスに行ったことがありません。




ですので、シェフは自ら「俺の料理はフランス妄想料理だ!」と公言しています。(笑)




いくら国内のフランス料理店で修業をし、専門書やインターネットで情報を集めて、


自らが料理作りを行っていても、疑問を感じることがあり、


「自分の料理をフランス人が食べたらどう感じるのだろう。」


と、シェフはよく口にしていました。




そんなある日、ひょんなことでお知り合いになったフランス人男性Gさんと日本人の奥様がご来店下さりました。


ちなみにGさんはコートデュローヌのワイナリーで働いていた経験をお持ちの方で、


6月オープン予定の松山中心街のビストロに勤務、ワインのチョイスや管理を担当される予定です。

中学、高校とフランスの学校に通われていた元スタッフのEさんにブーダンノワールを検証して頂いた時のように、ご意見をお伺いしたいので、

料理はシェフが食べて欲しい料理をどんどんお出しするというスタイルにて、提供させていただきました。




まずは「松山長ナスの冷製ポタージュ」


「フランス人が好きそうな味です。食感も良い。」


と、1品目からいきなり好評!



2皿目は「媛っ子地鶏のテリーヌ 青コショウ風味 と 瀬戸内産舌平目とシャンピニオンデュクセルのテリーヌ」


テリーヌ2種です。


「媛っ子地鶏のテリーヌはまさにフランスの味!舌平目のテリーヌはこのままでも美味しいけれど、フランスだとほうれん草が入っていることが多いかな。」


と、こちらもお口に合ったようです。



3皿目は「中島産天然アワビと桃のサラダ仕立て ジュレ寄せ キャビア添え」


フランスでは魚介とフルーツを組み合わせる料理は少ないのだそうですが、


「フランス人は魚介を食べながら甘い白ワインを飲むから。組み合わせ的には有り!」とのことでした。



4皿目は「松山市小野産メス鹿の自家製ソーセージと伊予いも豚のリエット、アンドゥイエット」


日本人に食べやすいように作ったシャルキュトリー類ですが、フランス人の方のお口にも合ったようです。


添えられていたポムピューレについても話が盛り上がり、「トリュフ入りが美味しいけれど、難しければピーナッツオイルやナツメグを入れても美味しい!」とのことでした。


近々実践されるかもしれませんね。




ちなみに私には「この料理に、ワイン何合わせる?」と一皿お出しするたびに質問攻め・・・ちょっとタジタジでしたが、こちらのシャルキュトリー類にはコートデュローヌを合わせて頂きました。



5皿目は「アーティーチョークのバリグール風」


アーティーチョークは以前ブログにもお書きしましたが、フランスではポピュラーな野菜であり、


彼のお気に入りはアーティーチョークのオムレツなのだそうです。


日本人の感覚では「オムレツにするなんて勿体ない!」と思ってしまいますが、きっと美味しいんだろうなと想像しました。



6皿目は「ニュージーランド産シャロレー種仔牛舌のミジョテ ガルビュール仕立て」


牛舌はフランス料理の専門書でもあまりレシピが紹介されていない部位なので、どのように感じられるか、少し不安でしたが、こちらも「美味しい!」と食べて下さりました。




「あとはこの隣の席に僕の友達が座れば、この空間はフランスそのものです!」




と、多少のリップサービスはあったと思いますが、お墨付きを頂き、シェフは何だか安心して嬉しそうでした。良かったです。


食べて頂きたい料理がありすぎて、ちょっとお出ししすぎたかな?と、密かに私は心配していたのですが、

どれも綺麗に召し上がって下さりました。


「フランス妄想料理」から「フランス人公認フランス妄想料理」へ昇格というところでしょうか。




ちなみにGさんは、私にパスティスの美味しい飲み方を教えて下さったり、とってもフランクな方でした。


試作した後、メニュー入り予定ですのでお楽しみに!










すっかり意気投合したGさんとシェフ。



Gさんが働く予定のお店は、私も個人的にお世話になっている方が出店されるということもあり、


Langue de chat一同猛プッシュのお店です。


オープンされましたら、許可を頂き、当ブログでも詳細をご紹介させて頂こうと思います。



Gさんご夫妻、貴重なご意見をありがとうございました。
また、このようなチャンスがいつ訪れるか分かりませんbが
チャンすがあれば、また料理を検証してもらいたいとおもいます。

ここからは新作紹介です。






媛っ子地鶏のテリーヌ 青コショウ風味




Gさんに「フランスの味!」とお墨付きを頂いたテリーヌです。


Langue de chatのテリーヌは、非常にファンが多いのですが、ゴロゴロと各部位が入っており、


スーシェフKさんの火入れもバッチリ決まった1品です。青コショウの風味も程良い存在感です。お試しあれ~。






中島産天然アワビと桃のサラダ仕立て ジュレ寄せ キャビア添え




こちらもGさんに食べて頂いた前菜です。


Langue de chatではこの季節の定番前菜です。


肉厚なクレマンなんかと良く合うのでは、と思います。


見た目にも美しい涼やかな一皿です。


是非どうぞ。











瀬戸内産タコと伊予市産トマトのサラダ仕立てソースバジルとタプナード




今年もタコの季節がやって参りました。


フランス人はあまりタコを食さないようですが、ここは瀬戸内。


美味しい海の幸を食さない手は有りません。


写真では見辛いのですが、トマトはその時の入荷次第で色々な色のものを混ぜています。


バジルとタプナード(ブラックオリーブ、ケッパー、アンチョビ、にんにくのソース)でお召し上がりください。









瀬戸内産アナゴのポワレ ソースヴァンルージュ




今年も始まりました、アナゴのお料理です。


Languede chatでは、一度コンソメで煮込んだ後ポワレしてご提供しております。


こちらもお好きな方が多い料理です。


是非是非お召し上がり下さいませ。








最後に新着ワインです。







左はDomaine de Cavarodes(ちなみに若き造り手エティエンヌ・ティボー氏はレゲエ好きのドレッド頭)のマクヴァン・デュ・ジュラです。


ジュラ地方の地ブドウサヴァニャン種を使用、同じくジュラ地方のマールを添加してアルコール発酵を止めるという作り方をしています。


マール(ブドウの搾りかすから作るブランデー、フランス版グラッパのような感じ。)はちょっとアルコール度数が高くて苦手・・・という方にもおすすめです。アルコール度数は16%なので、少しアルコール度数の高いワインぐらいです。


食後酒好きな方も、暖かい季節はこのようなサラッとした食後酒はいかがでしょうか。


デザートはもちろん、同じくジュラ地方の名産チーズ、「コンテ」とも好相性だと思います。






右はchateau la baronneのカリニャン エチケットブルー


私がフェイスブックに綴っていた、興奮して眠れなかった程記憶に残るワインがこちらです。


もともとブルーノ・デュシェンはのワインは生産量が少ない上、日本でも物凄い人気があり、なかなか手に入れるのが難しいワインです。


そこに無農薬栽培で高樹齢のカリニャン畑を所有するシャトー・ラ・バロンヌのジャン氏を紹介し、そのカリニャンからワインを造るよう紹介したのが日本のインポーター。


こうしてこのキュヴェが誕生したわけなのですが、


面白いことに、このキュヴェには2種類あり、この青いエチケットは酸化防止剤無添加で造られており、もうひとつ紫のエチケットのものがあるのですが、そちらは酸化防止剤を微量に(2mg/l)添加しているのです。


幸せな事にインポーターさんのご厚意で、私達はその2本を飲み比べる事ができました。


このヴィンテージは、本当に2mg/lの酸化防止剤が添加されているかどうかの違いだけで、


あとは全く同じ造りなのだそうです。




ちなみに私の個人的感想を述べさせて頂くと、


「癒し系。ひしひしと感じる滑らかさ、優しさ。そのなかにしっかりと存在する濃いブドウの味。」
という感じでしょうか。

大地の恵みをぎゅーっと絞って頂いているような、そんなワインです。


ご興味のある方は是非!お召し上がりくださいませ!






本日も長くなりまして、すみません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。






ソムリエールY.Y

こんにちは。


気温がどんどんと上がり、春から初夏への移り変わりを感じる今日この頃。


皆さまいかがお過ごしでしょうか。




西条のナイスベジタブルファーム様より、今年初入荷のアーティーチョークです。


ここ数年で県内でも栽培が広がり、稀に産直市に並んでいたりと、徐々に浸透してきているような気がします。


ちなみにフランスでは家庭料理にもよく登場するポピュラーな野菜で、


たまたま拝見したフランス在住の日本人の方のブログでは、筍の土佐煮ならぬアーティーチョークの土佐煮を作ったりと、季節になるとアーティーチョーク三昧を楽しんでおられました。


日本でアーティーチョークは、まだまだ高価なので真似できませんが・・・。




今年も、昨年同様「バリグール風」を仕込みました。


バリグールとは、プロヴァンス地方の方言で「ラクテール」という茸を指し、


この茸に施されていた調理法をアーティーチョークに施したことから、


アーティーチョークの定番の調理法として浸透しています。




レシピによってはトマトを使わず白ワインで蒸し焼きにしたり、


アーティーチョークに詰め物をしたり、


加える野菜のバリエーションも様々あるようですが、




Langue de chatでは、にんにくの香りを移したオリーブオイルで生ハムの端肉を香りが出るまで炒めた後、


下処理をしたアーティーチョークと新玉ねぎを加え、軽く塩をします。


少し炒めたらヴェルモット酒を加えて煮詰めます。


そこに予め作り置いたトマトソースを加えて20分ほど煮込みます。








さらにそれだけでは終わりません。






フランスより、こちらも今季初のアスペルジュ・ソヴァージュが入荷しました。


直訳すると野生のアスパラガスという意味ですが、日本で食されているアスパラガスとは属が異なります。


若干の粘り気のある、フランス版山菜のような扱いになります。








西条産アーティーチョークのバリグール風とフランス産アスペルジュ・ソヴァージュ




このような形でお出ししております。


ちなみにこちらのお料理は温製・冷製、どちらでも美味しく召し上がって頂けますので、


ご注文の際、ご指定下さいね。






そして、先日ご紹介したメス鹿の料理写真をご紹介します。






まずは先日のブログでご紹介しましたソーセージです。


見た目はブーダンノワールのように黒々としておりますが、鹿肉の味わい深い旨みの詰まったソーセージとなっております。


りんごのコンフィチュールとポムピューレを添えてのご提供となります。


召し上がって頂いたお客様からは大変好評です。


まだしばらくはご用意できますので、ご来店の際は是非ご注文下さいませ!










こちらはロースのロティです。


ソースは周桑産さくらんぼのソースで、ソーセージも一緒に盛り合わせました。




※ごめんなさい。ロースは売り切れました。




しっとりとキメ細かく筋肉の繊維が柔らかいロースを、優しくオーブンでロティしました。


さくらんぼのソースが肉の美味しさをより一層引き立ててくれます。


ジビエシーズンの鹿ももちろん美味しいのですが、この季節だからこそできる素材とソースの組み合わせです。


次回入荷は全くの未定ですが、


季節に応じた美味しい食べ方でご提供できればと思います。


お楽しみに!!




そして予告です。





週末より、瀬戸内産舌平目とシャンピニオンのテリーヌがメニュー入りします。


お楽しみに!




P.Sシェフからの伝言です。




シェフのお知り合いの方々へ。


お店のこととは全く関係無く、わざわざご連絡することではないのですが、


「少しだけ書いておいて!」との伝言です。


最近シェフは、「ある趣味」に没頭しており、定休日のエネルギーを費やしがちです。


最近お伺いできていない方々に不義理をお許しくださいとのことです。


何せ、朝4時起きらしいですから。


それでもって帰宅は夜の9時~10時らしいです。


体調を崩さなければ良いのですが。


しかしながらその本人は今までより、はっちゃけているような気がします。


この初老のシェフ、一体どこまでタフなのでしょうか。爆!





それでは本日はこの辺りで。






ソムリエールY・Y