新書野郎 -42ページ目

血の政治

血の政治―青嵐会という物語 (新潮新書)血の政治―青嵐会という物語 (新潮新書)

新潮社 2009-08
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「中国の核はキレイな核」と言ったのは角栄だったのか!
中川父子の死はいよいよ怪しい。
★★

知らずに飲んでいた薬の中身

知らずに飲んでいた薬の中身 (祥伝社新書165)知らずに飲んでいた薬の中身 (祥伝社新書165)

祥伝社 2009-07-28
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類本の中でははとっつきやすい方。
★★

大学の歴史

大学の歴史 (文庫クセジュ)大学の歴史 (文庫クセジュ)
Christophe Charle

白水社 2009-10
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中公新書の「大学の誕生」は日本の帝大の歴史だけで上下巻計800頁超もあったのに、文庫クセジュは相変わらず簡潔で良いな。日本の帝大については1頁ちょっとの記述。当然ながら、フランスの大学が中心だが、ヨーロッパは満遍なくカバーしていて、アメリカの大学についてはスカンジナビアの大学と同程度の分量。既に18世紀に「どうして何の成果も得られないのに、若者は学校の授業を受ける事を強制されるのか」という議論があったらしいが、不正、欠席、中退は大学の初期から形骸化されていた様だ。にも拘らず、何百年も同じことを繰り返しているというのは人間の智恵も意識も大して進歩がないということになるが、授業で得た知識ではなく、その学位が成果として認められる社会もそろそろ限界に近づいて来た観もある。学歴社会を否定するのは簡単だが、それ以外に個人を測る有効なモノサシが見出せない以上、誰しもが疑問を持ちながら、大学へと進学することとなるのだろう。フランスの一部グランゼコールやイギリスのオックスブリッジといった例外を除けば、ヨーロッパに歴然とした大学間格差はないと言われるのだが、日本の大学の序列化は、やはり私大の乱立にあるのだろうか。
★★

ヒマラヤ世界

ヒマラヤ世界 - 五千年の文明と壊れゆく自然 (中公新書)ヒマラヤ世界 - 五千年の文明と壊れゆく自然 (中公新書)

中央公論新社 2009-10-26
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共同通信の探検班だった人が、ネパール、インド、バングラを旅して、環境問題を考えるという趣旨のもの。元々、山屋なので、ネパールが中心となり、トレッキングも高地に及んでいるのだが、1935年生まれ。話自体はもっと前のことなのだろうか。過去にはアタカマ高地、奥アマゾン探検隊の隊長も務めたとのことで、それぞれ中公新書で、その報告書も出している様だが、日本の自然に関しても著書が幾つかあり、ヒマラヤから、日本へ突然、舞台を移したりもして、ややこしい。自然破壊というキーワードで世界が繋がっているといえば、それまでなのだが、ネパールの環境破壊の原因が、観光客の増加によるものだとしたら、その責任は「先進国」にあるのか、それともネパール政府にあるのかというのは難題である。オーストリアの援助で電化された村なども紹介されるが、その成功の要因はオーストリア人が直接関与し、プロジェクトを遂行し、ネパールの政府役人にカネを渡さなかったことだと現地の人は認識している様だ。日本の「要請主義」ODAが時として、現地役人の利権となっていることは暗躍するコンサル屋ブローカーとともに考え直す必要があろう。世界に冠たる「環境技術」もそうした黒い手を経てしまえば、現地の人びと、そして納税者たる我々にとっては、「公害」になり得るものなのである。
★★

健康不安社会を生きる

健康不安社会を生きる (岩波新書)健康不安社会を生きる (岩波新書)

岩波書店 2009-10-21
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らしくないインタビュー集。

「モナリザ」の微笑み

「モナリザ」の微笑み (PHP新書)「モナリザ」の微笑み (PHP新書)

PHP研究所 2009-08-18
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この美術解剖学者の本は、ちくまプリマー新書で何冊か読んでいるのだが、PHP新書でも、その平易さは変わらない。というか、更に易しくなっている様な気がする。美術評論家の書いた本は私の様な美術オンチにはサッパリ訳分からんことが多いのだが、美術解剖学者は抽象的な話はしないので助かる。まあ医学本でも、研究者やジャーナリストの書くものは小難しいのが多く、現場の医師が書く者は極めて平易なものが多い訳であるが、東大医学部で助手の経験もある著者は、美術解剖学という分野でも、患者に対する説明責任の如く解説してくれる。モナリザの微笑の謎は散々話題になっているものなのだが、美術解剖学的診断では微笑していないことになっても、芸術的診断ではその「症状」が世界を惑わして来たということには変わりはない。ピカソがその両者を繋ぐ架け橋である事情なども書かれてるのだが、美術解剖学的診断で微笑とされるものが、現代の感染症の如く、東西の美術品において共通しているというのも、興味深いところ。
★★

ワルシャワの日本人形

ワルシャワの日本人形—戦争を記憶し、伝える (岩波ジュニア新書 636)ワルシャワの日本人形—戦争を記憶し、伝える (岩波ジュニア新書 636)

岩波書店 2009-10
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ワルシャワの監獄博物館に展示されている日本人形をテーマにしたドキュメンタリー映画は25年前に作られたそうだが、その逸話にコルチャック先生やレジスタンスといったポーランドのお馴染み「国民の物語」を加えたオムニバスだった。著者は30年以上もポーランドと関わりを持っているというポーランド語翻訳者だそうだが、岩波ジュニアの性格もあってか、ポーランド抵抗運動の啓蒙ものみたいになっている。日本人形の話は初めと終わりにちらっと触れているだけなので、肩透かしを食った感は否めないのだが、ポーランドの児童文学を長年訳して来た著者にとっては、その背景となる歴史を知らしめる機会として活用しない法はないだろう。ポーランドのユダヤ人差別を否定したりはしないのだが、ポーランドの抵抗史観に沿っていると、リトアニアやウクライナに対するポーランドの「大国」史観が見えて来ないだろう。ポーランドの「親日感情」というのはどうも、かつての「大国」復権を戦後日本に重ね合わせている様な気がするのだが、どうだろう。

ルポ 米国発ブログ革命

ルポ 米国発ブログ革命 (集英社新書)ルポ 米国発ブログ革命 (集英社新書)

集英社 2009-06
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堤ミカの本2冊を合わせた様なタイトルだが、新書はヒット本の便乗が勝負だから、これが定石だろう。とはいえ、内容はパクリではなく、中日・東京に連載されていた元ニューヨーク特派員の記事。途中、中国に舞台を移したりもしているが、ブログの社会的影響力といった面では、ある意味アメリカと双璧をなす国だから、外せなかったか。こと中国に関しては先輩の清水美和ほどのキレは望むべくも無いが、それなりにまとまっているし、同じ言論人として、関心以上の同情を寄せているのが分かる。日本のブログは大手マスコミのエリート記者にとっては一部を除いて、眼中なしか、ゴミ扱い、果てはマスコミ批判を理由に敵視するものがほとんどなのだが、アメリカや中国だと直接競合関係にないからか、わりと好意的に書いている。それでもNYTの様に、ネットに押され、次々とリストラが進んでいる現状は明日は我が身なのか、危機感は否めない様だ。それでも他人事の様に書けるのは、超絶倍率をくぐり抜けて来た新聞記者としての自負があるからだろう。大手マスコミも新卒の難関受験を廃止し、転職者や下積みからの採用をしていかないと、「エリート」記者はもったいないから辞めるにやめられないだろうし、その安住する空気が支配している限り、新聞は衰退するだけではないかな。今後は明らかに新聞購読者は減り続けるしかないのだし。
★★

オノマトペがあるから日本語は楽しい

「才能」の伸ばし方

「才能」の伸ばし方―五輪選手の育成術に学ぶ (集英社新書)「才能」の伸ばし方―五輪選手の育成術に学ぶ (集英社新書)

集英社 2009-10
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日本の「出国ビザ」って何?
再入国許可のこと?
それがとれないって、どういうこと?
それとも中国の話?
聞いたまま記事にするんじゃなくてハッキリ調べて欲しいわ。