ルポ 米国発ブログ革命 | 新書野郎

ルポ 米国発ブログ革命

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堤ミカの本2冊を合わせた様なタイトルだが、新書はヒット本の便乗が勝負だから、これが定石だろう。とはいえ、内容はパクリではなく、中日・東京に連載されていた元ニューヨーク特派員の記事。途中、中国に舞台を移したりもしているが、ブログの社会的影響力といった面では、ある意味アメリカと双璧をなす国だから、外せなかったか。こと中国に関しては先輩の清水美和ほどのキレは望むべくも無いが、それなりにまとまっているし、同じ言論人として、関心以上の同情を寄せているのが分かる。日本のブログは大手マスコミのエリート記者にとっては一部を除いて、眼中なしか、ゴミ扱い、果てはマスコミ批判を理由に敵視するものがほとんどなのだが、アメリカや中国だと直接競合関係にないからか、わりと好意的に書いている。それでもNYTの様に、ネットに押され、次々とリストラが進んでいる現状は明日は我が身なのか、危機感は否めない様だ。それでも他人事の様に書けるのは、超絶倍率をくぐり抜けて来た新聞記者としての自負があるからだろう。大手マスコミも新卒の難関受験を廃止し、転職者や下積みからの採用をしていかないと、「エリート」記者はもったいないから辞めるにやめられないだろうし、その安住する空気が支配している限り、新聞は衰退するだけではないかな。今後は明らかに新聞購読者は減り続けるしかないのだし。
★★