新書野郎 -40ページ目

図説 地図とあらすじでわかる!聖地エルサレム

図説 地図とあらすじでわかる! 聖地エルサレム (青春新書)図説 地図とあらすじでわかる! 聖地エルサレム (青春新書)
月本 昭男

青春出版社 2009-10-02
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青春新書INTELLIGENCEも久しぶりだ。新書なのに図説版とは珍しいが、色は2色刷り、写真もカット写真が数点だけ。あらすじは立教のキリスト教学科の教授で、聖書の記述も史実として入る。アブラハムが100歳とき、妻サラが90歳で出産したということだが、こういうのを信徒は疑問を持ってはいけないんだな。これだとまだマリアの処女懐胎の方が信じられる。女子中学生がプールに入って妊娠したという噂は聞いた事があるし。旧約聖書後のエルサレムが枝分かれしたユダヤ、キリスト、イスラムによって争いにあけくれ、約5千年の時を隔てた現在まで紛争が続いているのは周知の通り。そんな戦乱都市がなぜ聖地なのか。聖地なのになぜ戦時都市なのか、ここは九条信者にでも聞いてみたいものだが、少なくとも宗教が関係している事は否定できないだろう。ユダヤもキリストもイスラムも異口同音に自分とこの宗教は平和の宗教などと言っているのだが、5千年もドンパチしてては話にならない。オバマ曰く平和の為の戦争もあるんだろうが、いっそのこと「戦地エルサレム」に改名して、気の済むまでやってみたらどうなんだ。

化学物質汚染列島

エンタメ通訳の聞き方・話し方

エンタメ通訳の聞き方・話し方 (PHP新書)エンタメ通訳の聞き方・話し方 (PHP新書)

PHP研究所 2009-04-16
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自分で自分を聞き書きしたのかな。

占領下日本の教訓

占領下日本の教訓 (朝日新書)占領下日本の教訓 (朝日新書)

朝日新聞出版 2009-08-07
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この著者も毎年、終戦商戦新書に顔を出す常連だが、最近は「東京大空襲」と「真珠湾」にも合わせてか年3回ぐらい出してるんじゃないかな。ネタは膨大な蓄積があるから尽きる事はないんだろうけど、半藤一利とは9つしか変わらないのか。もっとも、この時期に9年違うのは同世代とは言えないのだろうが、それでも「敗戦」の記憶を懸命に繋いでる。両親の逸話などはネタっぽい感じもするが、それも「メタフィクション」としては有効である。天皇巡幸の話などは小熊英二の本に挑戦する時期を逸した身には助かる。アメリカ人記者が天皇と握手して記念撮影したがる者が続出して、その不満がGHQに伝えられたとのことだが、最近、論議を呼んだオバマのお辞儀写真などはマッカーサーと昭和天皇の衝撃ツーショットを覚えている者には感慨深いことであろう。オバマのお辞儀の角度からみて、無意識に出たとは到底感じられないのだが、誰か智恵を付けた者がいるのだろう。一方、小沢訪中団の胡錦濤ツーショット順番待ちのあの情けなさを見よ。連中は全身マッサージにも行ったみたいだが、幾ら自費だからといって、アメリカ人が戦後進歩したのに、日本人は退歩したとしか思えん。習近平のルール破りもさることながら、習のお辞儀写真は出ないだろう。反日デモの時、外務省に呼ばれた王毅のお辞儀に見える様な写真が中国で猛烈なバッシングにあったのだが、今回はオバマとの対比を中国はどう考えているかだ。中国がルール破りに動いたのも民主党が智恵を付けたというより、オバマの件があったからではなかろうか。中国の国内的には日本が米国ではなく、中国の属国である事をアピールするチャンスとみたのだろうが、日本国内の思わぬ反撃にあって苦慮しているのかもしれない。とりあえずチャイナスクールにはお説教だろう。本題に戻るが、著者の「記憶」にはアメリカを正義とする教育が鮮明に残っているらしいが、その点を教える側だった槙枝元文に確認したことがあったという。槙枝は戦前は軍国主義教育をやって、戦後はアメリカが正義とする教育が理想だと思ったのだという。腐っても朝日の本なので、その辺の節操のなさを批判するだけで終わっているが、この部分は読者は槙枝が更に性懲りもなく左旋回し、更には皇国史観の朝鮮バージョンであるチュチェ思想に取り込まれるという甚だしき無節操ぶりが容易に想起できるだろう。教師としての反省は墓場にまで持って行くつもりらしいが、他にも政治的な団体に入り、その「信念」から「侵略体験」を話す者がが少なからず存在するなどとするなど、朝日コード抵触スレスレの批判が結構ある。結局,日本は占領下の教訓を生かしていないどころか、他国への隷属という「逆コース」を歩んでいるんじゃないかな。
★★★

上海

上海 - 多国籍都市の百年 (中公新書)上海 - 多国籍都市の百年 (中公新書)

中央公論新社 2009-11-26
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中公新書はオリンピックの前年に何処よりも早く北京本を出すというフライングに打って出たが、今回もその例に倣ったのか、どこよりも早い上海本。しかし、来年は去年の北京本ラッシュほど、上海本は出ないだろう。とはいえ、新書界は一通り出してくるだろうから、今頃、各社が確保した著者の作業も佳境に入っている事かと思う。莫邦富はどこが押さえたのだろうか。しかし、北京は歴史という強力な武器があったが、上海が勝負できる歴史は「オールド上海」のみ。その辺を察知して、先手必勝に出た中公が起用したのは「上海オーケストラ物語」の賞女の人か。音楽関連は聶耳についてに詳しい記述がある。聶耳が何度も音楽院入試を落ちているのは、試験の結果というより、袖の下不足だったんじゃないかな。中国では日本人による暗殺説が未だに根強いみたいだけど、当時23歳の映画音楽作曲家に日本はそこまでの価値は付けんだろう。むしろ暗殺なら中国側によるものと考えるのが自然だが、今や国歌作曲者の偉人であるから、事故死ということを公式に否定すると何かと面倒なのかもしれない。特に音楽関連が中心という訳でもなく,イギリス、アメリカ、ロシア、日本、ユダヤ、中国といった「租界、難民」の視点でまとめてある。それでもフランスが抜けているのは、フランス租界に見るべき音楽シーンがなかったということなのだろうか。
★★★

長寿を科学する

長寿を科学する (岩波新書)長寿を科学する (岩波新書)

岩波書店 2009-09
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1921年生まれの帝大出の医者が言うなら間違いないだろう。
★★

日本の珍地名

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文藝春秋 2009-08
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しかし、よく調べたな。
★★

貧困を考えよう

貧困を考えよう (岩波ジュニア新書)貧困を考えよう (岩波ジュニア新書)

岩波書店 2009-10-21
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政治に行く湯浅の後釜候補だけど、党派制はあるみたいだね。
★★

「君が代」肯定論

「君が代」肯定論 (小学館101新書 54)「君が代」肯定論 (小学館101新書 54)

小学館 2009-10-01
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イデオロギーを超えて,精神世界へ。
年とるとやっぱそうなるのかな。
★★

ダーウィンの思想

ダーウィンの思想—人間と動物のあいだ (岩波新書)ダーウィンの思想—人間と動物のあいだ (岩波新書)

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今年はダーウィン生誕200周年ということで、朝日選書の記念評伝は前に読んだのだが、さすが岩波新書は直球で勝負しないのか、過去のラインアップと重なるのか。ということで、著者は哲学の人らしい。工学部も出たダブル学士で、専攻は「科学哲学」とのこと。サブタイトルは福岡伸一にあやかった感じもするが、ダーウィンこそは科学と哲学を融合させた(と本人は思っていなかったろうが)張本人か。進化論を巡る論戦は十二分にキリスト教の背景があっての話だから、日本では成立しない論争なのではあるが、考えてみれば、動物自体を神と崇める現象は進化論的には矛盾しないものなのだな。となると、多神教、アニミズムの多くで、動物を自分たちの先祖だとするのは実は理にかなったことで、神が人間を作ったなどとする一神教の方がよっぽど野蛮だということになる。それをダーウィンが分かっていたかどうか知らぬが、「野蛮な世界」を信仰で救おうとか勝手に思い込んでいるキリスト教関係者にとっては抜き差しならぬ事態ではあるか。さすがのダーウィンもフエゴ島人には「野蛮」をみた様だが、先祖が動物だったという各地に残る伝説は、その「事実」を太古の昔から伝承して来たのかな。そんなわけねーか。
★★